こんにちは、BL歴25年のライラです。
今回は、巷で噂のおすすめBL映画・ドラマを厳選して紹介します。
人気BL漫画が映画化(ドラマ化)された作品から、海外発の同性愛をテーマにした作品まで目白押し!
筆者以外のBL好きの皆様にもご協力いただき、全部で23作品のBL映画・ドラマを徹底レビューします。
各作品のあらずじや感想も書いているので、是非参考にしてくださいね!
Contents
- 1 BL映画・ドラマおすすめ23選【腐女子厳選】
- 1.1 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
- 1.2 きのう何食べた?
- 1.3 窮鼠はチーズの夢を見る
- 1.4 おっさんずラブ
- 1.5 2gether
- 1.6 his
- 1.7 ひだまりが聴こえる
- 1.8 ポルノグラファー
- 1.9 性の劇薬
- 1.10 Life 線上の僕ら
- 1.11 BOYS LOVE
- 1.12 絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男
- 1.13 セブンデイズ MONDAY→THURSDAY
- 1.14 藍宇〜情熱の嵐〜
- 1.15 宇田川町で待っててよ。
- 1.16 メソッド
- 1.17 君の名前で僕を呼んで
- 1.18 リスタートはただいまのあとで
- 1.19 花は咲くか
- 1.20 どうしても触れたくない
- 1.21 太陽と月に背いて
- 1.22 いつかの君へ
- 1.23 英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件
- 2 最後に
BL映画・ドラマおすすめ23選【腐女子厳選】
それでは早速、おすすめのBL映画・ドラマをご紹介しますね。
30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしいという都市伝説が現実となり、主人公の安達は童貞のまま30歳を迎え触れた人の心が読めるという能力を手にする。
力を持て余していた安達でしたが、ある日社内随一のイケメンで営業部エースの同期でもある黒沢の心を読んでしまい、黒沢が安達に対して恋心を抱いていることを知ってしまい?!
触れるたびに聞こえてくる黒沢の心の声に戸惑いながらも少しずつ近づいていく2人の様子が見どころ!
赤楚衛二さん演じる安達が、町田啓太さん演じる黒沢に対して最初は同期として少し嫉妬しているような関係性だったのに、黒沢の感情を知ってしまい黒沢を見る目がそれまでと全く違うものになっていく様子が面白かったです。
まさか自分の心の声が聞かれているなんて知らずに安達に対する想いを爆発させている黒沢が可愛らしくて見ていて応援したくなりました。
(30代 / 女性)
黒沢の一途に安達を想う気持ち、自分の気持ちを押し殺しても安達の幸せを願う気持ちに心を持っていかれましたし、安達を想って別れを切り出すシーンでは涙が溢れました。
一方の安達も、自分に自信がなく恋愛がわからないながらも、変わろうと覚悟を決めて一生懸命に黒沢の気持ちに応えようと頑張っているのが、誠実でとても良かったですし、リアクションがいちいち可愛くて、黒沢の気持ちわかるわ~と素直に思えました。
そして、イチャイチャしているシーンが本当に自然でとても可愛らしくて最高でした!
恋愛面だけではなく、一人の人間としてもお互いのことを思いやっている二人の姿に、観た後はあたたかくて幸せな気持ちになりました。
(30代 / 女性)
きのう何食べた?
料理上手で倹約家なイケメン弁護士シロと人懐っこくて涙もろい美容師のケンジは恋人同士。
現在2LDKの部屋で同棲中。
毎月の食費を25,000円に抑えるため、なじみのスーパーで特売品をゲットするのがシロの日課だ。
倹約はしつつも、毎日工夫をこらし美味しい晩御飯を作るのが楽しみでもある。
そして、ケンジと一緒に晩御飯を食べるひとときが大切な時間となっていた。
日々の様々な出来事やお互いの家族の事情など、ちょっぴりせつなくてあたたかい男ふたりの物語です。
ほっこりあたたかいドラマでした。
イケメン弁護士ながら、毎日スーパーに立ち寄り戦利品をゲットして喜ぶシロさん。
毎回素晴らしい手際で、効率よく料理を作っていく姿がなんとも素敵です。
特別凝った料理ではないけれど、ちょっとした工夫がさえていてとても参考になりました。
愛嬌のあるケンジと男っぽいけれどシャイなシロさんは、とってもお似合いでした。
同性愛カップルの辛い部分や家族問題など、せつない展開もありつつも、ふたりのニッコリした笑顔と美味しそうなご飯に毎回癒されまくりでした。
(40代 / 女性)
原作の大ファンで、初めて実写ドラマ化でキャストを聞いたときは不安を感じていましたが、実際ドラマを見て、主演二人のハマり役にびっくりしました。
特にケンジ役の内野聖陽さんは男らしい役柄のイメージがありましたが、見事にナヨナヨとした可愛いケンジを演じていてすごいです。
個人的に、ケンジに甘えられて満更でもないシロさんを演じる西島秀俊さんの演技が大好きです。
いつもはキリリと凛々しいのに、ふとした瞬間見せる人間らしいシロさんがたまりません。
(40代 / 女性)
窮鼠はチーズの夢を見る
会社員の大伴恭一は、優柔不断で流されやすく、女性と付き合ってもどこか受け身の姿勢ばかりを取っていた。
ある日、恭一は、大学の後輩の今ヶ瀬渉と再会。
今ヶ瀬は、恭一の不倫の証拠を握っていて、「俺と付き合ってほしい」と、恭一に迫る。
この映画の見どころは、全体にスモークのかかったような映像と、主演ふたりの渾身のラブシーンです。
成田凌さん演じる今ヶ瀬の大倉忠義さん演じる恭一に対する真っ直ぐで一途な想いが切なくも美しく感じて、見ていて応援したくなりました。
健気な様子がとても可愛らしく、恭一と一緒にいる時の幸せそうな表情が乙女全開で良かったです。
同性ということでの切なさがありながらも、人を好きになる喜びや楽しさも感じられるような作品でした。
(20代 / 女性)
BLだからという眼ではなく、一つの恋愛物語としてとても切なくて何度も見たいと思える映画だった。
今まで女性としか付き合ったことのない恭一は男の今ヶ瀬から告白をされて動揺し、最初は突き放していたけどだんだんと惹かれていきます。
元カノが現れて「選べないの?男と女だよ?」と言われて迷い切なそうに「ごめん」と今ヶ瀬に言う大伴の姿が恋愛そのものだなと感じました。
叶わなかった恋でも心の底から大切だと思える人に出会え、かけがえのない思い出があることでとても幸せなことだと改めて気付かされた作品でした。
(30代 / 女性)
おっさんずラブ
不動産会社の営業マンの春田創一は、ある日突然、長年尊敬してきた上司の黒澤武蔵に「好きです」と告白される。
時を同じくして、何気なく同居生活を始めた後輩の牧凌太からも想いを寄せられる。
元々、同性愛とは縁のなかった春田は、二人の想いをどう受け止め、どんな選択をするのか。
細々と始まった深夜ドラマにも関わらず、社会的なブームを巻き起こした名作です。
ストーリーの進行がとにかく軽快で、何度見ても笑ってしまうくらいコメディ要素も優れています。
が、回を追うごとに、春田に叶わぬ恋をする牧凌太の切なさに感情移入してしまい、最終的には純愛感動作になってしまいました。
春田のキャラクターは不自然さがないポンコツ可愛さで、田中圭さんの超ハマり役ですし、牧役の林遣都さんの涙のシーンはドラマ史に残るほどの名場面だと思います。
役者さんの持ち味がこれほど活かされるドラマも少ないのでは。
(30代 / 女性)
主人公は部長や後輩から告白されて困惑はするものの、二人の気持ちを大切にして真剣にどうすれば良いか考える所に好感が持てる。
このドラマの世界が同性同士の恋愛をごく自然に受け入れていてそこも気持ち良く見られると思う。
コメディなので笑いながら気軽に見られて怒涛の展開に毎回驚きとこの後どうなってしまうのかというドキドキ感が凄い。
演じている俳優さん皆さんが演技力があって見応えがある。特にメインの田中圭さん、吉田鋼太郎さん、林遣都さんの熱い演技は必見。
(30代 / 女性)
2gether
大の女好きである大学生のタインは、ゲイのグリーンから猛アタックを受け困り果てる。
グリーンにあきらめさせるために、友人から男と付き合っているふりをすることを提案され、タインは学年一のモテ男・サラワットに頼むことにする。
最初はタインを冷たくあしらっていたサラワットだったが、タインを口説くふりを承諾し、二人の距離はどんどん近づいていく。
偽物の関係から始まったタインとサラワットが、少しずつ距離を縮めていくのがもどかしくて愛おしかったです。
実はサラワットは初めからタインを知っていて好意を持っていたけれど、女の子が好きなタインに言い出せなかったのが切なくて涙が出ました。
自分の気持ちをなかなか認められないタインの葛藤もわかり、2人が恋人になるまでを丁寧に描写しているドラマでした。
何より、主役二人の顔がとても美しいです!
(20代 / 女性)
このドラマはタイのBLドラマですが、日本語字幕版が放送されています。
学園物ではあるものの、登場人物は大人っぽく、個性豊かで青春ドラマとしても、恋愛ドラマとしても楽しめます。
さわやかな恋愛を繰り広げていくので、やましいシーンもなく、はじめてBLを見る人にはかなり入り込みやすい作品だと思います。
結ばれるまでの紆余曲折、むずがゆさがなんとも言えなく、一気に全話見られます。
(20代 / 女性)
his
迅は、渚から告げられた突然の別れの言葉に戸惑う。
それから八年、二人は別々の道を進むことに。
迅は、都会を離れ、自分がゲイであることを誰も知らない田舎で暮らしていた。
そこに娘を連れた渚がやってくる。
渚は、娘の空の親権を含め、嫁の玲奈との離婚調停中だった。
渚と空が田舎の町で迅と一緒に暮らすうちに、迅と渚の関係が町の人たちに気づかれてしまい!?
覚悟を決めた迅は、自分がゲイであること、渚を愛していることを告白!
町の人たちに受け入れられ居場所を見つけた二人だが、渚の離婚調停は、話し合うほどお互いを傷つけていくこととなり、苦しい展開になっていき・・・
人物達の心情や社会の背景をたった数秒の画面に落とし込むことに長けている作品で、登場人物それぞれの切なる想いに涙を抑えることができませんでした。
特に、離婚や親権問題に直面する二人の悲痛さといったら…。
ヒールな立ち位置に見える人物にも納得できる背景や心情があり、けっして「完全」ではありえない全ての人間が、これからどう関わっていくのか、どう解決していくのか、という点まで描いている作品なので、見終わった後には希望が持てました。
世の中にある様々な垣根を超えて、全ての人が偏見のない世の中で生きていける社会になれば良いなあ、私たちの手でそうしていかなければいけないなあ、と強く感じました。
(40代 / 女性)
とにかく迅の生き方が、まっすぐで素敵でした。
自分の納得できる形で生きていきたいという気持ちが伝わってきます。
渚との別れを経験して、自分から人の人生を左右するような決断ができなくなった代わりに、一人で穏やかに、どこまでも人に優しく接するようになった迅が、はじめは世捨て人のような印象があって見ていてちょっと辛かったです。
そんな迅が、三人で生きていきたいと、きっぱり渚に告げるシーンは、強く心に響きました。
渚が玲奈を傷つけたくないために調停を止めてしまう気持ちも、よくわかります。
愛の形は多様ですが、その本質は温かく豊かなものであってほしいと思います。
みんなが幸せの入り口に立ったこれからが見たくなりました。
(30代 / 女性)
ひだまりが聴こえる
大学生の航平は突発性難聴のせいで何かと誤解を受けてしまい、周囲とうまく馴染めず人付き合いが苦手で人と距離を置いていた。
しかし、声が大きくて思ったことをなんでも口にする明るい性格の太一に出会い、太一から「聴こえないのはお前のせいじゃない」と言われ、その言葉に心の底から救われた航平は、少しずつ太一に心を開いていくようになり・・・
2人の距離が近付いていく様子が見どころです。
航平を演じる多和田任益さんも太一を演じる小野寺晃良さんも、正直この作品を見るまでは知らなかったのですが、2人とも役に合っていて良かったです。
特に太一の嘘のない純粋で真っ直ぐな言葉は説得力があり、だからこそ表面だけの励ましの言葉とは違って航平の心に響いたのだろうなと思いましたし、友情と恋愛の間で揺れ動く感情がリアルで良かったです。
(20代 / 女性)
大切な人の声は、離れていても心に響くものだと思いました。難聴になった自分を受け入れられない航平が、母親以外の人と打ち解けることができない気持ちは分かります。
どうせ自分は人生において、あきらめなければならないことがたくさんあるんだと思ってネガティブになるのも仕方ないと思います。
そんな航平を元気づける太一は、素敵でした。
飯をくれる人はいい人だと言い切る太一の生き方は、ストレートで素敵だと思います。
太一と出会った航平が、戸惑いながらも笑顔になっていくのを見るのはとても幸せでした。
ずっと自分のそばにいて欲しいという気持ちを太一に伝えたあと、太一との関係が崩れてしまうのか、見ていて少し不安になりますが、最後はハピーエンドです。
太一のストレートな言葉は、素敵でした。
(30代 / 女性)
ポルノグラファー
大学生の久住は通学途中に自転車で追突事故を起こし相手が腕を骨折してしまう。
お金がないこともあり、焦る久住。
必死に必ず治療費などは払うと訴えていると、被害者である木島が漢字は得意なのかと尋ねてくる。
質問の意図がわからず混乱する久住だったが、木島は小説家で締切を抱えていると言う。
手伝ってくれるなら治療費等のことは示談にすると言われ、木島の提案に乗る久住。
そのまま手伝いを始めるのだが、木島のジャンルは官能小説だった。
口述筆記のため、木島の口から出る卑猥な言葉の数々に久住は興奮してしまいー…。
同タイトルの漫画を映像化した作品になります。
原作が漫画が面白く、ドラマ化するとなるとなかなか難しい題材だしどうなるかと思っていましたがドラマの出来が本当に素晴らしかったです。
丁寧に原作を映像化してあるので、原作が好きな人はもちろんドラマから入った人も十分楽しめると思います。
かなりきわどいシーンもあるのですが、そこも放送できる範囲でまとめています。
木島さんを演じる竹財さんの声が甘く、ゆったりとしたテンポで話されるのですがなかなかクセになります。
木島さん、こういう人なんだな…と思えるところが凄かったです。
エンディングも合っていて良かったです。
映像も美しく、面白い作品なのでぜひ見て欲しいです。
(40代 / 女性)
性の劇薬
仕事もプライベートも完璧なエリートサラリーマン・桂木誠はある日、全てを失いビルから飛び降りようとするが、謎の男・余田龍二によって命を救われる。
しかし、目が覚めると体は鎖で繋がれ拘束されていた。
なぜこんなことをされるのか、余田は一体何者なのかがわからないまま調教生活が始まる。
BL実写化作品では初のR-18としたことで、調教シーンなど妥協のない性描写も見どころです。
R-18実写化BL作品という前代未聞の期待を裏切らない作品です。
“性”によって”生”を植えつけていくのがこの作品のポイントとなるため、過激な性描写は特に重要な要素となります。
R-18にすることで宣伝など様々な面で制約がかかる中で、性描写を妥協することなく描いたところに制作陣の本気を感じました。
ただ欲を満たすのでなく意味をもった性描写は過激でありながらも美しいシーンだと思いました。
(40代 / 女性)
Life 線上の僕ら
下校途中の一人遊び「白線ゲーム」で偶然出会った生真面目な高校生・伊東晃と無邪気な西夕希。
いつしか恋に落ちた2人は高校生から大学生、大人へと共に成長していく中で現実に向き合い葛藤していく。
晃と夕希が出会った17歳の初々しい高校生から大人になった姿までを主役の2人が丁寧に演じています。
いわゆる「普通」に合わせていくのか、それとも自分に正直に生きていくのか、2人がどんな答えを出すのかも見どころです。
純愛のストーリーや映像が美しく、心が洗われるような作品です。
同性を好きになったことに葛藤しながらも、その人を純粋に愛するということの大切さを教えてくれます。
年齢ごとに区切られていることで2人の成長を見守っている気持ちにもなりました。
初々しい高校生から自由に楽しく過ごした大学生、現実と向き合わなければいけない大人となるまで、それぞれの時代の感情が丁寧に描かれていると思いました。
母親が繰り返す「普通」という言葉に反発して晃が感情を爆発させるシーンでは、これまでのレールに乗った人生から初めて自分の正直な気持ちを伝えていて、いいシーンだと思いました。
(50代 / 女性)
BOYS LOVE
有名になる前の斎藤工さんが出演しています。
ストーリーは雑誌編集者の男性が取材相手である斎藤工演じる現役男子高校生の人気モデルと惹かれ合うという話です。
その間にその人気モデルに片思いする同級生が登場したり紆余曲折あって、最後は二人で海に入るのですが、全編を通して描写がとにかく美しいです。
斎藤さんはもちろん、雑誌編集者役の小谷嘉一さんの色気がだだ漏れです。
少し古い作品なのですが、強く印象に残っています。高校生モデルは自分が同性愛者であることをしっかり認識していて、さらに悲しい過去もあって刹那的な生き方をしています。
雑誌編集者は確か異性愛者だったと思うのですが、それを超えて同性のモデルに惹かれて最終的に心中を選ぶことがあり得ないと思う一方で、マジョリティーである異性愛者にとってリアルじゃない同性愛だから、箍が外れたように突っ走ってしまうのかなとも思いました。
とにかく全編を通して美しいドラマです。
(40代 / 女性)
絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男
主人公・モブは登場人物たちが必ずBLになってしまうBL漫画の世界に存在していることに気がつきます。
絶対BLになりたくないモブはBL漫画を読んでBLになる傾向やシチュエーションを研究し、BLになりそうな展開を回避し続けてモブであることに徹します。
ちょっとした日常の出来事で周りが次々とBがLしていく中で、果たしてモブはモブを貫けるのかに注目です。
主人公・モブがBLを頑なに回避していく姿がおもしろく、これまでに観たことがないタイプのBL作品でした。
BL漫画によくあるキャラクターの特徴やシチュエーションがうまく表現されていると思います。
多数の注目若手俳優が演じる様々なタイプのイケメンが登場し、次々とカップルも誕生していくのでお気に入りのイケメンやカップリングを見つける楽しみもありますよ。
(20代 / 女性)
セブンデイズ MONDAY→THURSDAY
軽い気持ちから後輩である芹生と「一週間限定の恋人」として付き合うことになった篠。
月曜日から木曜日までを一緒に過ごし、少しずつ距離も縮まり、一緒にいることが当たり前になった二人。
芽生えた気持ちが恋心なのか、それとも友情なのかがわからないまま、金曜日を迎えてしまう。
残りの日数は三日間。お互いに一歩を踏み出したい気持ちが擦れ違ってしまったまま最終日である日曜日を迎えた二人は…。
観る前は、噂を聞いただけでなぜ自分と付き合ってと言うのだろうか?と疑問でしたが、篠の性格がちょうどいい具合に不思議系で、軽い気持ちで「俺と付き合ってよ」と言ってしまうのが素直に受け入れられました。
芹生の「一週間限定の恋人」の理由も、突飛と言えば突飛ですが、思春期の不安定な精神状態ならあり得ることだと納得できましたし、芹生の焦燥感に共感も出来ました。
成り行きで付き合うことになった二人で考え方の違いもあるものの、一緒に過ごしていくうちに少しずつ距離が縮まっている感じが初々しくてとても良かったです。
これから…!という時に邪魔が入り、どうなってしまうんだ~!というところで終わっているので、後編も合わせて絶対に観ることをお勧めします。
(20代 / 女性)
藍宇〜情熱の嵐〜
1980年代の後半、民主化運動が激しさを増していた中国を舞台に、貿易商を営む青年実業家にしてプレイボーイな陳捍東と、そんな彼へ、金に困って一夜の春を売った大学生藍宇との禁断の愛の物語。
浮気をしたり、一度は別の女性と結婚までしてしまう性に奔放な陳捍東と、そんな彼と別れと復縁を繰り返しながらも、初体験の相手として一途に慕う藍宇が好対照な組み合わせですね。
天安門事件の勃発や、陳捍東自身の投獄を経ながら、やがて2人は真実の愛を見つけることになります。
この映画を見るきっかけとなったのは、陳捍東役で主演を務めている胡軍という俳優さんでした。
最初、中国の武侠ドラマを見た時に、悲劇的な宿命を背負った主人公を勇壮かつ繊細に演じているその姿に惹かれ、他の出演作を探したところ、この映画を見つけた次第です。
原作は、『北京故事 藍宇』という小説で中国で熱狂的に支持されたそうですが、背景として儒教文化の強い中国において、同性愛は日本よりタブー色が強いことは押さえておく必要がありますね。
天安門事件が起きた時代の社会状況の描写も興味深くはあるんですが、何と言っても見どころは、主人公2人が発見した純粋なる愛情でしょう。
天安門事件の日に、必死になって藍宇を探し回り、見つけた途端に抱きしめてしまう陳捍東の姿は、本当に心を打つものがありました。
先に触れた胡軍さんも、藍宇を演じた役者さんも、本当に演技が素晴らしいですね。
胸に秘めた心情を、はっきりと視覚的に訴えることができるのですから。
BLに興味がなくても、じっくりと味わえる映画です。
(40代 / 女性)
宇田川町で待っててよ。
高校生の百瀬はある日、街で理想の女の子に出会う。
しかし、一目惚れしたその女の子は女装した男性。
しかも、同じクラスのイケメン同級生の八代だった。
その日以来、八代のことが気になって仕方がなくなってしまう百瀬。
教室でも八代を目で追い、じっと見つめ続ける。
挙句の果てには、八代に女子の制服を着ろと脅して迫り、女子の制服を着た八代にキスまでしてしまう。
一方の八代は、女装した自分を可愛い好きだと言う百瀬に言い知れぬ恐怖を感じ怯えつつも、強く拒絶できずにいた。
独特の陰鬱というか、いい意味での少し息苦しさを感じる映画でした。
原作の漫画は未読ですが、思春期の不安定な気持ちの揺れ動きや、自分自身の内面と向き合い自認することに対する恐怖や不安が描かれている作品で、その恐怖や不安や曖昧さが、陰鬱だったり息苦しさだったりで表現されているのかなと思いました。
もう少し掘り下げて描いてくれていれば尚良かったなと思った部分も正直ありましたが、思春期の不安定さを表現した映画としては良かったと思います。
(20代 / 女性)
メソッド
ベテラン俳優のジェハは、男性同士の恋愛をテーマにした二人舞台で、男性アイドルのヨンウと共演することとなった。
全くやる気のないヨンウに怒りを覚えたジェハは、本気の演技でヨンウを圧倒する。
それからヨンウはジェハになつくようになり、やがて二人は舞台の役さながらに惹かれ合う。
メソッド俳優であるジェハは、役作りとしてヨンウに好意を持っていると思い込むが、ヨンウのジェハへの気持ちは暴走していく。
年上×年下、強面×美形、体格差など、BLの王道を詰め込んだようなCPでした。
ヨンウ役のオ・スンフンがとにかく美しく、2人のキスシーンの質感はBL映画でもトップに入る妖艶さだと思います。
役作りなのか、本当に男性に恋をしてしまったのか戸惑うジェハと、恋に暴走していくヨンウの対比がとても切なかったです。
純愛というよりはヤンデレに近いラストなので人を選ぶかと思いますが、体格差カップルが好きな人は見て損はないと思います。
(30代 / 女性)
君の名前で僕を呼んで
17歳のエリオとアメリカ人大学生オリヴァーの、生涯忘れることができないひと夏の恋を描くラブストーリー。
エリオは北イタリアの別荘に、大学教授の父とインテリな母と共に夏を過ごしにきていた。
そこに博士課程大学生のオリヴァーが教授のアシスタントを務めるために別荘に訪れる。
たちまち惹かれあった2人は短期間でしたがとても美しく、情熱的な夏を過ごすことになります。
とにかく美しい映画でした。
登場人物もですが、北イタリアの美しい自然や映像、音楽、物語りが全て美しく思えました。
人生の中でここまで忘れることができない程の恋を経験したエリオとオリヴァーがとても羨ましですし、その経験した感情の素晴らしさや、感じることの大切さを守り支えてくれる両親(エリオの)の存在がほんとにすごいと思いました。
父親からの言葉に涙が止まらない感動があります。
(50代 / 女性)
イタリアを舞台に美しい景色と音楽、そして少年エリオの美しさに魅了されます。
ラストシーンの暖炉の炎を見つめる表情が全てを物語るようでした。
同性愛がテーマのお話ですが、恋愛に違いはなく誰しも恋は切なくそして甘いもの。
やきもちを焼くところや、お互い知らず知らずめで追ってしまうところなんて綺麗に描かれており好きな映画のひとつとなりました。
(30代 / 女性)
リスタートはただいまのあとで
働いていた会社を辞めて10年ぶりに田舎に戻ってきた光臣は、親が迎えにきているはずの地元駅で、軽トラに乗った見ず知らずの青年に名前を呼ばれる。
光臣の母の代わりに迎えにきたという青年・大和は同い年で、光臣も知っている、農家の熊井のじいちゃんのうちに養子にきたのだと明るく話す。
ひねくれもので口が悪い光臣と、いつも笑顔で明るく、おおらかに見える大和が出会い一緒に過ごす中で、改めて感じる家業への思いや芽生えていく気持ちを丁寧に追っていく。
自分の居場所は、生まれた場所や住んでいる場所ではなく、大切な人の隣なんだなあと気づかせてくれる映画でした。
家族というものを知らずに育った大和は、施設や学校の友達や養父がいても、心のどこかにいつも孤独を感じていて、人をどう愛したらいいのかわからないと言います。
そんな大和の辛さもひっくるめて、大和の人間性に惹かれていく光臣の不器用な優しさが、映画を見ていて本当に温かくて心にしみました。
生きていると、いろいろ大変なことが起きますが、一生懸命生きている人と出会うと幸せになれるという希望が持てる、素敵な映画でした。
(30代 / 女性)
花は咲くか
広告代理店で働く桜井は、仕事の現場となった古風な美しいたたずまいの日本家屋の一室で大きなキャンパスに向かっている水川蓉一と出会う。
彼の描く絵に目を留めた桜井は、その絵は花かと問いかけた。
抽象的な自分の絵の本質に気づいた桜井に、蓉一は興味を持った。
そんな二人は、いくつかの偶然が重なり、徐々に惹かれ合っていくことに。
蓉一を好きになった桜井の気持ちに呼応するように、蓉一の桜井への態度にも変化が現れ、一緒に暮らしている人たちは蓉一を優しく見守る。
両親を亡くし、いつも心に寂しさを抱えている蓉一は、純粋でストレートに桜井とのつながりを求めるが、その不器用な愛情表現は桜井を困惑させてしまい!?
蓉一の桜井のことをいつも考えている、不器用だけれど真剣な様子から目が離せませんでした。
蓉一を囲む人たちはみんな優しく、素敵です。
蓉一の、絵を描くことに没頭して人との深い交流を避けている姿は、繭の中で眠っているようなイメージで、美しいけれど、とても危うい感じがしました。
そんな蓉一が、桜井に対しては感情をぶつけます。
戸惑う桜井をどこか非難するような表情で見つめる蓉一の不器用さは、痛々しいけれど素敵です。
行き違いが起きるたびにどきどきしますが、二人の幸せな未来が予想できるので、楽しみながら見ることができました。
蓉一の絵の表現が、美しく変化するのも素敵でした。
(30代 / 女性)
どうしても触れたくない
ゲイであることが知られて職場に居場所を失った嶋は、転職した先で外川と出会う。
几帳面な嶋からすると、喫煙者であり少し乱暴で粗野な感じのする外川は苦手な上司だが、その無遠慮さの中にある優しさや人間味に魅力を感じるように。
二人で呑んだあとの外川の一歩踏み込んだ行動で、二人の関係は一気に縮まる。
幸せをつかんだかに思える嶋だが、外川の気持ちを推し量ると、嶋は前に進めずにいて!?
そんな二人の関係は、お互いに相手を深く思うために壊れそうになってしまい!?
見ていてはがゆさを覚える場面がたくさんあります。
ゲイである自分を自己嫌悪する嶋が、外川に惹かれていく自分をあざむこうと一生懸命だったり、外川の気持ちを探りながら二人にとって一番いい距離の取り方を考えたりするからです。
もっと自分の気持ちに素直に生きることができる世の中ならよかったのにと、考えさせられました。
でも、臆病とも見えるこの嶋の様子がかわいくて目が離せなくなる一因です。
外川のぶっきらぼうな魅力も重なって、気持ちが温かくなりました。
男が好きな自分が嫌いだという嶋が、男という性ではなく、外川という人間が好きだという気持ち気づくのが素敵でした。
(50代 / 女性)
太陽と月に背いて
実在の詩人アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌをモデルにしたヒューマンドラマ。
二人が同性愛に溺れ、その果てに破滅的に別れていく様子が重厚に描かれている。見どころはなんといっても若き日のレオナルド・ディカプリオが演じるランボー。
若く美しく才能に溢れ、それゆえに傲慢なランボーと、ランボーに振り回される落ち目の中年詩人ヴェルレーヌ、どちらもはまり役です。
史実をもとにしているのでなんとなく最後どうなるかはわかっていて、破滅へと転がり落ちていく様を、あぁ~・・・と思いながら見ました。
耽美で退廃的な映画だと思います。
ヴェルレーヌも才能ある詩人ですが、映画で描かれている頃はもう年を取っていて若き天才ランボーへの引け目がある様が描かれています。
残酷な世界だと思いますが、ランボー自身とランボーの詩のきらめきがあまりにすごいので、このような関係を築けたヴェルレーヌのことをうらやましく思いました。
(40代 / 女性)
いつかの君へ
美大生早瀬は溺れかかったところを同じ大学のノボルに助けられ人工呼吸されたことから、彼を意識するように。
ノボルは才能のある寡黙な青年。
早瀬は夜の町で彼とそっくりな彼の双子の弟リュウと出会う。
早瀬は2人と別々に距離を縮めていくが・・・
ノボルには何か秘密とトラウマがあるようで!?
1人2役を演じた斎藤工の演じ分けが素晴らしいです。
斎藤工の演技力に引き込まれました。
寡黙なノボルが雰囲気たっぷりだと思っていた後の、いかにも遊び人みたいなリュウも素のままに見えてしまうほどでした。
しかも実はこの2人は双子なのではなく、ノボルが亡くなった弟のリュウになってしまうという多重人格という難しい設定でした。
ノボルがトラウマにもだえ苦しんでいる時の表情もとてもうまかったです。
斎藤工だけでなく、もう一人の主人公役の河合龍之介や脇役陣の演技も良かったです。
(30代 / 女性)
英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件
かつてイギリスで同性愛が違法だった頃、英国の実在の政治家ジェレミー・ソープが、ノーマン・スコットと言う青年に出会い強く惹かる。
はじめはジェレミー・ソープはノーマン・スコットを手に入れたいがために優しく接する。
一旦二人は恋人となるが、二人は次第に行き違い、破局してしまい!?
ノーマンは二人の関係を暴露!
ノーマンを邪魔者に感じたジェレミーはノーマン暗殺を企てるのだが!?
出会った時は惹かれあって、あんなに愛し合っていた二人なのに、憎しみ合い、殺意を抱くまでになると言うのが悲しいです。
ラストのシーン、ノーマンがバスに乗り、ジェレミー・スコットの家の前を通りかかるシーンがとても印象に残っています。
(20代 / 女性)
最後に
今回は、おすすめのBL映画・ドラマを厳選してご紹介しました。
気になる作品がありましたら、是非ご覧になってくださいね。
合わせて原作漫画も紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!