運命に奔走されながも惹かれ合う2人
切ないすれ違い!
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
本郷地下「シティ・ライツ・バースデイ」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- 両片思いの焦れったい恋模様が好きな人
- ストーリー・心理描写を重視して読みたい人
- ドタバタな展開にドキドキしたい人
- 感動するBLを読みたい人
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シティ・ライツ・バースデイ『カップリング』
スポーツジムのインストラクター(β)
×
ゲイ風俗のキャスト(Ω)
年下
ワンコ
ほだされ
健気
童貞
美人
健気
襲い
シティ・ライツ・バースデイ『BLジャンル』
切ない
すれ違い
片思い
泣ける
トラウマ
攻め目線
シティ・ライツ・バースデイ【あらすじネタバレ】まとめ
この漫画はオメガバース作品です。
オメガバースとは?
BL界で確立されたジャンルのひとつ。
男女の性別の他に、「α(アルファ)」「β(ベータ)」「Ω(オメガ)」という3つに分類され、性別とはまた別の性が存在する物語上の設定。
- α・・・容姿端麗・頭脳明晰で、社会的地位の高い人たちのほとんどがα。立ち回り的に「攻め」になることがほとんど
- β・・・人口の割合で一番多く、一般的な人種
- Ω・・・繁殖能力に非常に長けた人種。社会的地位が低い。男性でも妊娠可能で、立ち回り的に「受け」になることがほとんど
男女の性とは別に、α・β・Ωの第2性が存在する世界。
αがΩのうなじを噛むことで、一生ものの結びつきである番(つがい)関係が成立する。
中でも、本能的に強く惹かれ合うαとΩは“運命の番”と呼ばれている。
そんな世界でβに生まれた井ノ原東馬は、“自分には運命の相手なんていない”と諦めにも似た感情を抱いていた。
東京に出てきて1年目のクリスマスも、仕事仲間と飲むだけの寂しい夜を過ごした。
その帰り道、天使のコスプレをした不思議な少年・まほろと出会う。
まほろは真冬だというのに、肌が透けるような薄着で、足首を捻挫してへたり込んでいた。
東馬が簡単な応急処置をしてあげると、まほろは「ついてない…。この間も火事で家と300万が燃えたし…」と呟いた。
まほろは昔から、バイト代を銀行に預けては親にこっそり引き出されたりしていたせいで、タンス貯金がクセになっていたらしい。
しかし不審火により、アパートごと全部燃えてしまったという。
東馬はまほろのことを放っておけず、カイロとマフラーを与えて「うちにおいで」と声をかけた。
きょとんとするまほろに「他意はない!俺童貞だし!!」と訳のわからない言い訳をしてしまう。
するとまほろは、「じゃあこの手当のお礼に、筆おろししてあげる」とゲイ風俗の名刺を差し出してきた。
その時こそ呆気にとられた東馬だったが、数日後にはノコノコと店へ行き、まほろを指名。
まほろはにこやかに応対してくれたが、なぜかセーラー服を着ていた。
「火事で服が全部焼けたから、いつも店のコスプレ衣装を借りてる」となんでもないような顔をしているまほろ。
慣れた手付きで東馬の服を脱がし、あれよあれよと“筆おろし”を完了されてしまった。
まほろは「じょうず」などと言って東馬のことをおだてつつ、可愛らしく感じて見せてくれて、東馬はまほろとのセックスに夢中になった。
それ以降、東馬は頻繁に客として来店。
行く度に、まほろはチャイナ服やバーニーガールもどきなど、キテレツな格好をしていた。
日によってセックスをしたり雑談をしたりといった日々を過ごしているうちに、東馬はまほろから“5歳のころに会ったっきりの運命のαを探すための調査費用を捻出するため”にウリの仕事をしていることを知る。
Ωのまほろが運命の相手を探している、という事実に、少なからず衝撃を受ける東馬。
実は東馬は地元にいた頃、好きな人がいた。
相手はΩの女の子で、関係性はわりと良好だったのだが、家に招いたある日、東馬の兄とその子が運命の番であることが発覚。
東馬の兄はαだったため、βの東馬が割り込む隙はなく、呆気なく失恋してしまったのだ。
だから東馬は、もう二度とΩの子を好きになりたくない、と思っている。
それどころか、恋愛ごとに対してもすっかり冷めてしまっていた。
だからこそ、まほろの恋が実ったら少しは前向きな気持ちになれるのではないかと思い、まほろの運命の番探しを手伝うことにしたのだが…?!
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シティ・ライツ・バースデイを読んだ感想
『シティ・ライツ・バースデイ』は、オメガバースものの中でも異色で、β×Ωの恋をクローズアップした作品です。
オメガバースといえば、αとΩが惹かれ合い、発情期のエロエロセックスを経て、身分差なんかがあったりしつつラブラブに!……みたいなのがありがちですが、本作はまったく違います。
主人公の東馬はβで、好きな子(Ω)を実の兄(α)にあっさりさっくり取られちゃった…というトラウマを抱えています。
“運命の番”っていうのがどれだけ強い結びつきなのか、嫌というほど体感しているんですよね。
東馬はまほろに惹かれつつも、まほろが運命の番と再会できるよう奔走するんですが…。
これがもう、めちゃくちゃ切なかったです!!
まほろのことが好きだけど、自分はβだからΩのまほろと結ばれることはない…みたいな気持ちがページのあちこちから感じられて、胸が締め付けられました…。
東馬とまほろって、バース性が噛み合わないことを置いといたら、すごくいい感じなんですよ。
まほろは東馬の膝に頭をのせて甘えたり、「かわいいって言え」ってじゃれ付いたりするし。
元童貞の東馬は、そんなまほろに顔を真っ赤にしつつ「かわいい…けど…」としどろもどろになっちゃったり。
読みながら、なんでこの2人はβとΩなんだろう…ってもどかしく感じちゃいました。
たとえば東馬がαだったら。もしもまほろもβだったなら。…そんなことを考えずにはいられませんでした。
一方で、まほろも少しずつ東馬に惹かれていくけど、ずっと探し求めてきた運命のαのことがあり、どうにも動けない。
普通のオメガバースものだと“運命”ってすごくロマンチックに描かれているけど、今作では“運命”が邪魔なものにしか思えませんでした。
東馬(β)とまほろ(Ω)の関係は、一人のαがやってきたらあっさり覆されちゃう、めちゃくちゃ脆い関係なんですよね…。
そんな東馬とまほろが、運命を乗り越えていく激動の1冊です。
α×Ωというカップリングが当たり前の世界で、β×Ωにも関わらず恋を成就させる2人。
深い愛情とエロスと切なさが入り乱れた、読み応えたっぷりの作品でした。
オメガバースの楽しみ方を広げてくれる内容に仕上がってるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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