ダーリン、いいかげんにしやがれ/鈴丸みんた(ネタバレ・感想)農家の跡取り息子がイタリア育ちのお坊ちゃんに振り回される

ライラ

こんにちは、BL歴25年のライラです
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！

鈴丸みんた「ダーリン、いいかげんにしやがれ」のネタバレ込みの感想をご紹介します。

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ダーリン、いいかげんにしやがれ『カップリング』

ライラ

受けがイタリア系のハーフなので、感情の表現がどストレート
さらには、純粋培養なナイス性格！

ダーリン、いいかげんにしやがれ『BLジャンル』

ライラ

ほのぼの系ラブコメで癒されたい方は是非

ダーリン、いいかげんにしやがれ【あらすじネタバレ】まとめ

主人公・中田灰慈（20）は田舎で農業を営む青年。

その村にイタリア系ハーフの櫻坂心（18）が引っ越して来るところから物語が始まる。
心は華奢な体つきで、まるで王子様のような綺麗な顔立ちで、物腰柔らか。

キザな事を平気で言うイタリア人気質に溢れていて人当たりも良かったが、黒ずくめの怪しい男を何人も従えていた。

灰慈は、心とはあまり関わらない方が良いだろうと判断。

ところが数日後。
灰慈は仕事にかまけて彼女との約束をすっぽかしてしまい、頬を引っ叩かれてしまう。
灰慈の見た目は、ヤンキーそのものだ。

口が悪くてきついことも言ってしまうから、冷たいとフラれることは少なくなかった。
女なんてめんどくせぇ、とイライラしていたところに心と鉢合わせ、八つ当たりしてしまう。

しかし、心は怒り返すこともなく、濡れたハンカチを持って追いかけてきた。
事の顛末を聞いた心は、「恋人が君の仕事に勝てなかっただけの話だろう？」と言って笑う。

「畑とご家族のことを大事に想ってる、君のことをもっと知りたい」とまで言い出す。

灰慈は心のことを、まっすぐで気持ちのいい奴だと思った。
心は灰慈の名前と字面を知って、「灰になるまで慈しむ…」と言ってくれた。

自分が女だったら惚れてただろうと思うほど、いいなと思える部分がたくさんあった。

ご近所さんということで毎日のように顔を合わせて、時にはご飯を一緒に食べて。
日々を過ごす中で、灰慈は心が金持ちのボンボンであり、家事能力ゼロだということを知る。
世話焼きな灰慈は心のことを放っておけなくて「毎日一回は会うようにしよう」と約束。

忙しくてすれ違ってしまう時があっても、呼ばれれば夜中でも会いに行った。

そんなこと、これまでの彼女たちにさえしたことがなかった。
心相手にはドキドキして顔が熱くなって、自分の中の恋心を自覚。

スキンシップ過剰な心の天然無自覚さに翻弄されるが、惑わされないようにと踏ん張る灰慈。

そんな中で、灰慈は心が日本にやってきた目的を聞いてしまう。
「何年経っても愛し続けられる、そんなパートナーを見つけたい」という心の夢。

キラキラ光っていて、きっと叶うだろう夢の中に、灰慈の気持ちの置き場所はなかった。
灰慈は懸命に心のことを諦めようとするが…？！

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ダーリン、いいかげんにしやがれを読んだ感想

全体的に、灰慈は天然な心に振り回されっぱなしです！

外国育ちの心は、コミュニケーションの一環でかる～く灰慈の頬にキスします。
その度に灰慈はドキドキまごまご。
まんまと心のことを好きになっちゃいます。

心はといえば、信じられないくらいの純粋培養です。
灰慈からもらったミニトマトの種を大事に育てていて、芽が出た日には鉢植えを抱えて灰慈の家までダッシュします。

ライラ

子どもか！！と見ていてつっこみそうになりましたwww

その後もトマトが大雨に晒されれば、これまた灰慈の家までダッシュ。
心も鉢植えも、雨でずぶ濡れになります。
そして灰慈と顔をあわせた途端、「灰慈がくれたものだから……」とぽろぽろと涙を流します。

読んでいるうちに、なんだこれ可愛いぞ…とぐんぐんストーリーに引き込まれていきました！

この漫画の魅力はたくさんたくさんあるんですが、後半に出てくる
「恋人になるのにこれ以上の理由がいるのか」
「どうして好きになったのかはっきり言える？」
という問いと、

「一緒に居て、いいな、って。たくさん思ったよ」
という答えに集約されていると思います。
（セリフは原文のままではありません、ニュアンスです。）

「いいなってたくさん思った」という言葉が指し示すであろうシーンが、漫画全体に散りばめられています。

好きだという純粋な気持ちと、相手のことをもっと知りたいという欲求があって恋心って続いていくんだなあと、再確認させられるあたたかいストーリーです。

純愛のあまり、なんとこの2人は最後までしないまま、本編完結してしまいます。

最後の描き下ろしは、灰慈の男らしい一面と、心が初めての『ヤキモチ』にむっとする場面が大きな見どころ。
ちなみにこの描き下ろしで、2人は初合体します！
なのでエロがまったくないわけではないです。

私は漫画の中でエロ要素って大事な部分だと思っているんですが、「ダーリン、いいかげんにしやがれ」に関しては違和感なく楽しめました。

ライラ

ちょっとしたことで赤面したり、どぎまぎしたり、初めての感情に戸惑ったり。
恋に全力な二人の姿は、見ていてきゅんきゅんしました。

「ダーリン、いいかげんにしやがれ」は、何もなかった所から恋が芽生えて、少しずつ惹かれ合っていく過程が丁寧に描かれている一冊です。

日常に疲れた時なんかに読むとほっこりさせて貰えること間違いなし！
ストレスがたまったときのお供にぜひ、手にとってみてください。

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