スカウト × ニート
攻め受けの過去が陰鬱
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
おげれつたなか「ハッピー・オブ・ジ・エンド」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- ストーリー・心理描写重視の作品を読みたい人
- シリアスでダークなテイストが好きな人
- ミステリアスな空気感漂うドキドキハラハラする作品を読みたい人
- イケメン同士の絡みに萌えたい人
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ハッピー・オブ・ジ・エンド『カップリング』
スカウト(謎多き傷害男)
×
人生底辺ヒモカス男
クール
ミステリアス
強気
ほだされ
黒髪
クズ
やんちゃ
健気
ゲイ
ハッピー・オブ・ジ・エンド『BLジャンル』
すれ違い
切ない
同居
過去に訳あり
トラウマ
ダーク
ストリー重視の作品なので、読み応えがバッチリです!
ハッピー・オブ・ジ・エンド【あらすじネタバレ】まとめ
男の家でヒモをして食いつないでいた柏木千紘は、浮気がバレて家を追い出されてしまい、現在はお金も住む家もない。
「新しい家を見つけなければ」と思い、行きつけのバーで男を引っ掛けることにした。
バーに入ると、千紘の目に黒髪イケメン・ケイトの姿が映った。
吸い込まれるかのように、千紘はすぐさまケイトに声を掛ける。
ケイトは千紘のモロ好みの顔をしていたのだ。
あれよあれよとナンパに成功た千紘は、そのままケイトとホテルに行くことに。
ホテルに入り、ケイトとキスをしながらイチャイチャしていると、
千紘は突然、ケイトに電マで殴られた!!!
突然のことで思考が追いつかない千紘は、ボコボコに殴られ、気がつけば屋外のゴミ置場に捨てられていた。
目を覚ますと、そこにはケイトがいた。
ケイトは、知り合いの男を呼び、傷だらけの千紘をケイトの自宅へと運んだ。
自宅に着くと、ケイトは千紘に尋問を掛けた。
ケイトは、千紘の元ヒモに頼まれて「黒いカード」を探していたのだ。
千紘は心当たりがなかったので、カードのことは知らないと言った。
黒いカードのことを千紘が知らないのであれば、ケイトは千紘に用はない。
「消えて」と冷たく千紘に言い放つ。
バカにされたようで惨めになった千紘は、ボソッとケイトに「ヤらせろよ」と言うのだが、それと同時に千紘の腹の虫が鳴いた。
「まず何か食う?」とケイト言い、
千紘はカップ麺とお酒をもらい、お腹を満たした。
酔った千紘は、
自分がゲイであること、それが原因で家族から勘当されていること、恋人が突然結婚して振られてしまったことをケイトに話す。
酔いが覚め現実に戻った千紘は、自分を殴り拉致した男の元になんかいられないと思い、ケイトの家を出る。
一度はケイトの家から出た千紘だが、再びボロボロになっているところをケイトに拾われる。
お金も行くところもない千紘は、結局ケイトの家に居候することになるのだが・・・。
謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男!
クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音。
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ハッピー・オブ・ジ・エンド を読んだ感想
作者買い作品です!
おげれつたなか先生の作品といえば、人間の葛藤と成長の心理描写がリアルに描かれている作風に、定評がありますよね。
今作もおげれつ節が大炸裂した作品で、過去にトラウマを抱える主人公たちが、トラウマを乗り越えて懸命に生きる姿に心打たれまくりました
そして最後には感動的な結末を迎えるので、読後感の充足感ときたらないんですよね(笑)。
「サクッと読める作品」というよりは、内容がとても濃いので、時間があるときにじっくりゆっくり噛み締めながら読むべき作品ですね。
さて、本作のカップリングは、キャバ・風俗嬢のスカウト(ケイト)×元ヒモのクズニート(千紘)という、一癖も二癖もある組み合わせです。
出会い方も衝撃で、
千紘がケイトをナンパして、ホテルに連れ込むことに成功するのですが・・・
ケイトは千紘を電マで殴り、外に捨てます(苦笑)。
ケイトには、千紘に別の目的があったのですが、その目的が果たされなかったので、手酷く捨てたのです(苦笑)。
ひどい扱われようの千紘ですが、家もお金もないということでケイトの家に居候することとなります。
もともと千紘は、男のところでヒモ生活をしていたにも関わらず、浮気をしたり窃盗をしたりとクズ男です(苦笑)。
でも、ケイトは千紘の新しいご主人様という関係ともちょっと違います。
セックスもするので友人でもないし、ましてや恋人でもない・・・
2人は不思議な関係を続けたまま、恋心を育んでいきます。
いや、「恋心」なんて暖かくて優しい言葉が似合わないほど、2人はやり切れない過去を抱えています。
その過去が起因して、千紘とケイトは心に闇を抱えており、人生に対して希望を持っていません。(特にケイトは読んでいて辛くなるほど酷い…><!)
希望を持ていない人生でも、「特別な人」と出会ってしまったがために、次第に生きる意味を見出します。
いくら自分に言い聞かせでも、加速度的に相手のことを好きになっていく気持ちは止まりません。
もうこれは「運命」としか言いようがないですよね。
普通の恋愛漫画ならそのままハッピーエンドに一直線なんですが、特にケイトはドス黒い過去を持っているので、気持ちの収拾をつけるのに一筋縄では行きません。
この辺の心理描写や展開の持って行き方は、おげれつ先生の才能が爆発しており、「さすがだ!」と感心しました。
でも読んでモダモダしている感じでは決してなく、「どうなるの?」とハラハラされっぱなし!
続きが気になりすぎて、ページをめくる手が止まりませんでした。
「出会いは必然」とはよく言いますが、出会うべくして出会い、いろんな困難にぶち当たりながらも「やっぱりお互いにとって必要な存在」という関係性って、BLを読む醍醐味でもありますよね。
上っ面じゃない、“魂の結びつき”みたいなものを強く感じることができ、クライマックスの告白シーンでは涙が止まりませんでした。
作中では、目を塞ぎたくなるようなダークな過去を抱えたケイトが不憫に思えたシーンもあったのですが(千紘もなかなかヘビーな過去を持っています…)、
だからこそ2人が幸せになる姿を見るのはひとしお。
死んでいた心に、生きる意味やバイタリティーを目覚めさせたのは「愛する人の存在があったからこそ」とか、ドラマチックすぎませんか><?
尊すぎますよね〜。
最後に、私が本作を読んで感じた一押しシーンをご紹介します。
ケイトには、3つの名前があります。
『ケイト』『隼人』『浩然』
ケイトの名前が変わることと、ケイトの目を塞ぎたくなるようなドス黒い過去はリンクしています。
ケイトの本名は、浩然です。
ケイトのことを「浩然」と呼ぶのは、千紘だけ。
ミステリアスで他人と一線を引いているケイトが千紘にだけ本名を明かし、名前を呼ばさせてるなんて、ヤバすぎません!?!?
恋人になる前からですよ。
無自覚なのかは分かりませんが、ケイトが千紘を特別視している証拠ですよね
本作の中で、私が一番胸キュンさせられたシーンでした。
作中に痛々しいシーンも登場するのですが、心にズドーンと響く重厚感のある作品を読みたい方には間違いなくおすすめできる作品です。
感動のクライマックスに、みなさんもぜひ涙してくださいね!
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次巻の感想は以下の記事から