BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
猿和香ちみ「いっそ声がなかったら」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
あまあまでほっこりした作品を読みたい人
焦れったい恋の話を読みたい人
ピュアな恋模様を楽しみたい人
- eBookJapan◀︎70%OFFクーポン×6回分配布中
- Amazon◀︎Kindle版・紙版/購入選べる
- シーモア◀︎新規会員登録で70%OFF
- Renta!◀︎腐女子利用率No.1!BLレンタルあり
いっそ声がなかったら『カップリング』
エリート会社員 × 清掃員
いっそ声がなかったら『BLジャンル』
男前攻め
寡黙攻め
健気受け
童貞受け
シリアス
あまあま
切ない
すれ違い
泣ける
ピュア
過去に訳あり・トラウマ
体格差
いっそ声がなかったら【あらすじネタバレ】まとめ
主人公・六瀬瑠莉はビル清掃のアルバイトをしている。
吃音症の瑠莉は、言葉を言うのに時間がかかったりつっかえたりしてしまう。
だから人と話をしなくていい仕事は天職と言えたし、頑張った分だけ綺麗になるというやりがいも感じていた。
何より、清掃に入っているビルの会社には、憧れの人がいる。
高科亨という、壇上で堂々とプレゼンし、質問にも適確な言葉を返すかっこいいひと。
瑠莉には一生真似出来ないであろうその振る舞いに、焦がれていた。
ある日、瑠莉はビルのフロアでUSBを拾う。
受付の人に落とし物だと伝えようとしたところで、恐怖に駆られて息が詰まった。
目の前が真っ暗になって、過去に「変なしゃべり方」と笑われた記憶が頭の中を埋め尽くしていく・・・
その時、高科が通りかかった。
高科は電話相手に「USBがないから自宅に戻ってバックアップを…」と告げながら、ビルを出ていこうとしている。
瑠莉は高科のスーツの袖を引っ張って、引き止めた。
高科が、瑠莉を見る。
その瞬間、瑠莉の顔から血の気が引いた。
「どうぞ」と言って渡そうにも、タ行は瑠莉の苦手な音。
何か別の言葉に言い換えようとしたが、何も思いつかない。
高科は何も言わない瑠莉を苛立った様子で見下ろす。
瑠莉は慌てて、「お、落ちてて…」と言いながらUSBを渡し、ぺこりとお辞儀をして立ち去ろうとした。
しかし、お礼をしたいと申し出る高科から突然腕を引っ張られる。
驚いた瑠莉は咄嗟に拒絶しようとしたが、口から出たのは「けっけけけけっ、結構ででです!!」というどもりまくった言葉。
かっこ悪い、はずかしい。気持ち悪いって思われた。
なんでよりによって、あの高科さんの前で。
一人になった途端、瑠莉の瞳から大粒の涙が溢れた。
もう合わせる顔がない。
そう思っていても、同じビルで働いているので鉢合わせることはある。
ある雨の日、珍しく夜勤に入った瑠莉は終電を逃してしまう。
雨宿りをしながら、大好きな音楽を聞いて、楽譜を見て始発までの時間を潰そうとしていた。
そこに通りかかった高科は「お礼に雨宿りの場を提供する」と言ってきて…?!
言葉は得意だけど人の気持ちが分からないエリート・高科。
感情の機微には敏感だけど言葉がヘタクソな瑠莉。
チグハグな2人の交流が始まる!
- eBookJapan◀︎70%OFFクーポン×6回分配布中
- Amazon◀︎Kindle版・紙版/購入選べる
- シーモア◀︎新規会員登録で70%OFF
- Renta!◀︎腐女子利用率No.1!BLレンタルあり
いっそ声がなかったらを読んだ感想
私はこの漫画を読むまで、吃音症というものをよく知りませんでした。
表紙は水の中で溺れている姿で、ページを捲ると出だしから吃音症について書かれています。
シリアス調かと思いきや、思った言葉をすんなり口に出来ない瑠莉の可愛さにきゅんとしました。
だけど、コミュ障な瑠莉かわいいー!というだけの薄いストーリーではありません!
瑠莉は言葉に出来ないだけで、心の中ではたくさんのことを考えています。
言葉に出来ない分、思っていることを表情や全身で表現する、とても喜怒哀楽豊かな可愛い子。
高科は、そんな瑠莉が口を開くのを、根気強く待つんです。
瑠莉が吃音のことが気にならないのか、と聞いても高科は「そこまで気になりません。無駄な言葉や回りくどい言い回しをする人が苦手なので、言葉を選んで話す方が好ましいと思います」って言うんです。
この言葉を受けた瑠莉は泣きながら笑うんですが、きっと本当に嬉しかったことと思います。
ずっと気にしてきた吃音という問題を受け入れて貰えたばかりか、好ましいとまで言ってくれる人は、きっと瑠莉にとっては初めての人だったのでしょう。
高科のことをより一層素敵な人だと思うようになり、仕事の合間に顔を合わせるたびに浮かれるようになります。
一方で高科はというと、多分最初は瑠莉に庇護欲を感じたというか、小動物を見るような目線で接していたんじゃないかなと思います。
瑠莉以外の職場の人間に対する高科の態度は、はっきり言って酷いです。
雑談は切り捨てるし、眉間に皺を寄せているし、それでなくても無表情。
上司から、社内の雰囲気が悪くなると苦言を呈される有様なんです。
そんな高科が、瑠莉限定で優しくて甘いんです!!
受けにだけ優しい攻め、しかもエリートとくれば、そこはもう萌えの宝庫です!
高科が女性から告白されたり、高科と瑠莉が一緒にいる姿を見た同僚が「あの高科が笑ってた!!!」「いや人違いだろ」と大騒ぎするという楽しいイベントがありつつ、2人の距離はどんどん縮まっていきます。
2人のやり取りには何度もきゅんとさせられました。
中でも、最後の方で登場する「瑠莉君、本当はお話をするの好きじゃないですか」という高科の言葉が素敵なんです!
このセリフだけ見ても、なんとも思わないと思います。
でも一冊を読み進めていく過程で読むと、この言葉の中にある高科の愛に気づかされることと思います。
瑠莉の言葉を待ち続けて、瑠莉から信頼を寄せてもらえるようになって、瑠莉が吃音というコンプレックスを乗り越えて、『高科に対してのみおしゃべり』になっていく過程が本当に素敵なんです。
人間愛が素敵なんです。
た行が苦手な瑠莉が、「たかしなとおる」という名前を初めて口にするシーンも感動的です!
名前を呼んで欲しいと試行錯誤する高科の姿も必見!
エッチシーンからも、二人が思い合っていることが強く感じられました。
泣きたくなるくらい、人の優しさに溢れた一冊です。
吃音という決してメジャーでない、そして明るくないテイストで描かれた作品ですが、暗さを感じさせない素敵なストーリー展開でした。
さらっと読める作品ではないので、作品の世界観に浸りながら、ぜひじっくりと読んでみてください!
あまあまでほっこりした作品を読みたい人
焦れったい恋の話を読みたい人
ピュアな恋模様を楽しみたい人
- eBookJapan◀︎70%OFFクーポン×6回分配布中
- Amazon◀︎Kindle版・紙版/購入選べる
- シーモア◀︎新規会員登録で70%OFF
- Renta!◀︎腐女子利用率No.1!BLレンタルあり