BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
スカーレット・ベリ子「女王と仕立て屋」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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女王と仕立て屋『カップリング』
インテリアデザイナー × 仕立て屋
女王と仕立て屋『BLジャンル』
ツンデレ攻め
やんちゃ攻め
コワモテ受け
オヤジ受け
ラブコメ
年の差
スーツ
デザイナー
職業もの
ギャップ萌え
女王と仕立て屋【あらすじネタバレ】まとめ
主人公・城野大海は「伝説の仕立て屋」と言われている志田哲也の元を訪れる。
哲也は頬に傷のある強面で、その筋の人にしか見えなかった。
しかし店内はアンティーク家具に溢れており、大海の心を擽るレトロな雰囲気。
繁盛しているようで、今から予約してもひと月先まで取り掛かることは出来ないと言われ、「大海は二度と来るか!」と店を飛び出した。
恨めしく店内を睨みつけると、中では哲也が針を持って柔和な表情を浮かべている。
それは、大海の心に印象深く残った。
大海は仕事に煮詰まっていたのだ。
その後も全く捗らない。
1ヶ月後、再び哲也の店を訪れて、情けなくもスーツをオーダー。
哲也はメジャー片手に大海の身体を隅から隅まで図り、何やらメモを残していく。
その表情には、笑みが浮かんでいた。
どうしてこの男はこんなに楽しそうに仕事をしているのか、疑問だった。
大海自身、好きでインテリアデザイナーの仕事を始めたのだが、無茶な注文やどうにもならない事も多い。
楽しく仕事をする感覚なんて、もはやなくなってしまっている。
哲也曰く、もちろん辛いことや大変なこともあるが、そういう時こそ思い通りのものが出来上がった時の喜びは大きいと。
愚痴を言いつつもどうせ好きだから辞められない、だったら笑い話にして楽しみたい、ということだった。
その言葉は、大海にすっかり忘れていた仕事の喜びを思い出させてくれた。
しかし素直に感謝の言葉が出てくるはずもなく、照れ隠しの悪態を付けば、女王様呼ばわりされる有様。
それでも、大海は哲也との時間を心地よく感じて、哲也のことばかり考えるようになっていく。
哲也は大海のことを知りたい、と言ってくれるけれど、大海の口から出てくるのは仕事の愚痴がほとんどで、気がつけば情けない部分ばかり見せてしまう。
哲也との時間を大切に思う一方で、このまま甘えていてはだめだと思う。
「人が一人で出来ることなんて案外多くないんですよ。どうしても支えが必要な時は手伝わせてください」
こうやって哲也は、大海の気持ちをまるごと受け止めて、心のしこりをいとも簡単に解していく。
仕事は順調、哲也との関係も良好、という順調な所で現れたのは、大海の姉。
大海の性格を知り尽くしている彼女は、今の関係の危うさと将来性の無さを次々と指摘。
大海も哲也も何も言い返せない状況の中で「大海を前の奥さんみたいに不幸にしないで!」という爆弾発言が飛び出した。
そこで大海は、気づいてしまう。
哲也の仕事以外の部分を、何も知らない。
積もり積もってきた小さな綻びが、一気に露呈していく。
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女王と仕立て屋を読んだ感想
主人公の大海は、仕事を頑張る一生懸命な男の子です。
若くて猪突猛進で、時々暴走してしまう、賑やかな若者。
不遜な物言いをすることもあるけれど、ただの照れ隠しだということが見て取れます。
そのあたりが女王、というタイトルの所以なのかな、と思います。
対する哲也は大人で、大海の話を「うん、うん」と柔らかな表情で聞いてちょっと慰めて、美味しい料理をそっと差し出すような包容力の人です。
お似合いの二人で、順調に惹かれ合っていって、男同士だとかいう葛藤はまったくなく、あっさりくっつきます。
そしてぽんぽんと最後まで致してしまいます。
描かれてはいませんが、どちらもゲイだかバイだかの設定の模様。
私はそのシーンを見るまで、大海が受けで哲也が攻めなのだと信じて疑いませんでした。
強面おじさんの哲也が受けで、強気で美人な大海が攻め、というのに違和感がありました。
けれど読み進めていくうちに、大海はどんどん成長していきます。
職場では同僚としょっちゅう喧嘩していたのに、きちんと話し合いをするようになり、説得するようになって、大人の男への一歩を踏み出していきます。
なぜかというと、哲也を見習っているから!
そんな中で登場したのが、大海のお姉さんです。
哲也がバツイチだと発覚した時は、私にとっても衝撃でした。
付き合っている彼氏がバツイチだということを他人に知らされるって、自分がその立場だったら、多分耐えられないです。
このあたりのシリアスな部分はネタバレになってしまうので省きますが、この2人はお互いに出会うことで成長していっているんです。
惹かれ合って、相手に釣り合うようになりたくて、相手が求めてくれる自分になろうとします。
好きな人には、同じように自分のことを好きになって欲しい、っていう、恋愛の本当に基本的な感情にクローズアップしています。
「好きだからこそ」頑張る、「好きだからこそ」不安になる、「好きだから」情けない部分もさらけ出す、という2人の言動から「好き」が溢れていて、見ていてたまりませんでした。
思い合うっていいなーと、見ていて微笑ましくなりました。
そこに年の差設定が上手く絡みついて、ごちゃごちゃモダモダ。
二人の気持ちのすれ違いと重なり合う過程を丁寧に描かれています。
エロは控えめなんだけど、色気はたっぷりあります。
作者はスカーレット・ベリ子さん。
センスのあるインテリアやお庭まで細かく書き込みがあって美しいです。
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