BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
著者/りゆま加奈・原作/世迷い「かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕」1巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- 学園&幼なじみBLが大好きな人
- 不憫な受けを応援したい人
- ほのぼのと切ないトーンの絶妙なバランスを楽しみたい人
- 心理描写・ストーリーを重視した作品を読みたい人
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かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕『カップリング』
高校生
×
高校生
美人
優しい・穏やか
腹黒
男前
制服
健気
平凡
不憫
制服
かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕『BLジャンル』
切ない
ほのぼの
痛い
すれ違い
エロなし
幼なじみ
心理描写を重視して読みたい人におすすめです!
かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕【あらすじネタバレ】まとめ
高校生のナホは「かわいい!」と自分のことを自覚して疑わない。
両親は小さい頃から(今でも)ナホのことを可愛いと褒めちぎった。
そして幼なじみのカナも、いつもナホのことを可愛いと言ってくれる。
カナは、周囲がつい振り返るほどとても容姿に優れていてモテる。
そんなカナから「かわいい」と言ってもらえるのだから、自分もかわいいに違いないとナホは思っていた。
ナホとカナは同じ高校に通うが、学年が違う。
ナホは1年生。カナは3年生。
だから通学の時しか一緒に過ごすことができない。
いつも他愛のない話をしながら2人は登校するのだが、最近会話の途中でカナが浮かない顔(心ここにあらずのような表情)をしていることが増えたことを、ナホは感じていた。
ナホはクラスにはなかなかなじめていなかった。
友達と呼べるほど仲が良い人もまだいない。
ある日、電子辞書を忘れたことに気づいたナホは、クラスに借りる人がいないのでカナに借りに行くことにした。
カナは、クラスメイトととても楽しそうに話していた。
ナホの知らないカナの違った顔。
しかもそのクラスメイト(アオイ)は、カナと並んでも引けをとらないほど整った顔をしていた。
カナに電子辞書を借りたナホはカナのクラスから立ち去ろうとするが、カナとアオイが仲良さそうにしているところを見ると、なんだがモヤモヤした感情を抱いてしまうのだった。
その後もナホは、カナとの距離を感じることが多くなる。
おまけに自分の容姿が本当は「かわいくない」こと、カナと並ぶと全然釣り合っていなかったこと…
そんな事実に気づいてしまうのだが!?
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かわいいきみ 美人な幼馴染と平凡な僕を読んだ感想
なんとも表現しがたい…不憫BLでした!
表紙とタイトルの感じからして、幼なじみ同士の美人×平凡カップリングかな?
美人攻めが平凡幼なじみを溺愛するストーリーなのかな?と思って読み始めたのですが、、、
不穏な空気感が漂う…良い意味で期待を裏切ってくれました。
主人公・ナホは、優しくていい子なんですが、ちょっと痛い子なんです。
それは自分のことを「かわいい」と思っていること。
こういった平凡受けって、自分が平凡地味であることを自覚していることがほとんどじゃないですか。
でもナホは、幼い頃から両親とカナに「かわいい、かわいい」と言われて育ってきたので、自分の可愛さを疑いません…。
自分のかわいさがこれまで目立たなかったことに関しては、ポジティブに置き換えているので、なおさら客観的に見ると、ナホは痛い子なんですよ(苦笑)。
しかも隣にいるのは、超絶美人のカナ。
引き立て役にもならないし、ハタから見たナホはカナに付き纏う鬱陶しいモブ…みたいな感じに映っちゃうんですね><。
また、カナにはアオイという仲の良い友人がいるのですが、アオイのビジュアルはカナの隣に並んでも引けを取らないほど整っています。
周囲からは「お似合い」と言われているようで、なおさらナホは自分の立場を思い知ることになるのです。
最初こそナホは自分の置かれている立場に気づかなかったのですが、次第に自分に向けられている「現実的な視線」に気づくようになります。
もうこの辺は読んでいてとても辛かったですね><!!!
周囲の反応から、自分がかわいいなんて「痛い勘違いだった」という現実に気づかされ、じわじわと追い詰められていく感じ…
妙にナホに共感してしまうような…。
その辺の心理描写の表現がとても上手で見応えがありました。
精神的に追い詰められて、次第にカナと距離を取るようになっていくナホ。
ぜひその臨場感を、本編で楽しんでくださいね。
さて、一方のカナは!?
1巻時点ではカナが何を考えているのかわかりません。
ナホを「かわいい」と言い、困ったときはいつもフォローしてくれる頼もしさを持っているのですが…!?
ナホが追い詰められている時は、妙に他人行儀のように映ってしまい…カナの心理が掴めないのです。(←カナのいないところでナホは追い詰められているので、単にカナが気づいてないだけかもしれませんが…)
あらすじ紹介に「腹黒」とカナのことを紹介していたので、2巻で本性が明らかになるのでしょう。
1巻時点では、ナホにも誰にでも人当たりが良くて物腰柔らかい美人のお兄さん…という印象ですが、ここからキャラ変するとマジで恐ろしいです(苦笑)。
1巻で不憫堕ちしていくナホ。
そんなナホを早く救ってほしい><!
カナの思惑や本音が明かされるであろう、2巻発売を心待ちにしています!
不憫な痛切ない学園BLが大好きな人、心理描写を大切にしながら読みたい人におすすめできる作品でした。
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次巻の感想は以下の記事から