水商売
恋人になったその後
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
楢崎ねねこ「ミッドナイト・ジェラシー・セックス」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- イケメン同士の絡みが見たい人
- あまあまと切なさをバランスよく楽しみたい人
- ドタバタな展開にドキドキしたい人
- 長編シリーズをじっくり楽しみたい人
ミッドナイト・ジェラシー・セックス『カップリング』
研究員(元デリヘルボーイ)
×
No1ホスト
年下
ワンコ
執着
男前
やんちゃ
男前
ノンケ
強気
スーツ
ミッドナイト・ジェラシー・セックス『BLジャンル』
恋人同士
あまあま
溺愛
攻め目線
ミッドナイト・ジェラシー・セックス【あらすじネタバレ】まとめ
前巻の感想は以下の記事から
男性向けデリヘルで働いていた攻めの諒は、借金返済を果たしたことで仕事を辞め、大学院も卒業。
今は大手の化学企業に就職し、研究室で新製品の開発に勤しんでいた。
恋人の雅史は相変わらず、No1ホストとして君臨。
夜の街では知らない人がいないほどの、圧倒的なカリスマ性を備えている。
普段の振る舞いにも大人の余裕が溢れていて、そういう姿を目の当たりにするたびに諒は『早く雅史さんに似合う大人の男になりたい』と劣等感を抱いていた。
少しでも大人の男に近づけるよう、日々の仕事を必死に熟す諒。
その甲斐あって、新入社員でありながら、大学と共同研究の開発チームの一員に抜擢される。
雅史の家に泊まったときにもノートパソコンを叩き、入念に資料のチェック。
ところが翌日、諒は雅史の家に資料を忘れたまま仕事へと向かってしまう!
大学の教授と顔を合わせたところで忘れ物に気づいた諒は慌てるが、その直後、雅史から連絡が入る。
それは『忘れ物届けに来てやった』というメッセージで、諒は教授に中座を伝えて校門へとダッシュ!
雅史はただ立っているだけなのに、行き交う女子生徒にキャーキャー言われていた。
容姿もさることながら、雅史の愛車はド派手なフェラーリ。
それはもう、目立ちまくっていた。
諒は顔を引きつらせながらお礼を言っていると、
諒を追ってきた教授が「雅史じゃないか」と声をかけてくる。
さっぱり訳がわからない諒に、雅史が教授とは飲み友達であることを教えてくれた。
雅史がホストとして働き始める前の、バーテン時代に知り合ったのだと言う。
さらに、教授は諒と雅史がよく行くバーの常連でもあるとのこと。
まさかの繋がりに驚愕していると、教授は「雅史の恋人って諒くんか」とまで指摘してきた。
諒にとって教授は取引先のような相手にあたるため、咄嗟に隠そうとするが、
雅史は「教授は偏見ないし、言っていいことと悪いことの分別は付く人だから」とあっさり肯定。
また、教授も「普段はこの時間に寝てる雅史がわざわざ届けにくるなんてね」と、雅史のことをよく理解している様子だった。
お互いのことを知り尽くしている感がある雅史と教授の様子に、諒はモヤモヤとした気持ちを抱えてしまう。
そして教授も、雅史がいなくなった途端「雅史がノンケだから諦めてたけど、きみがイケるなら俺でもいいよね」と宣戦布告!
この日以降、教授は諒には手も出ないような高級店に雅史を連れ出すようになっていって…?!
ミッドナイト・ジェラシー・セックスを読んだ感想
『ミッドナイト・ジェラシー・セックス』は、ラブラブカップルの諒×雅史の間に教授という当て馬が立ちはだかる、ハラハラドキドキのラブストーリーです。
諒×雅史の出会いについては、1巻にあたる『ミッドナイト・デリバリー・セックス』で描かれています。
No1ホストの雅史が女の相手に疲れ果てて、「気分転換に男も抱いてみるか」と、男専用デリヘルを予約。
ところが、キャストとしてやってきた諒から逆に襲われてしまう…というアダルトラブストーリーでした!
タチをしたい雅史が諒のテクニックに溺れていく過程がエロかわいいので、エロ多めストーリーが好きな方は必見ですよ!
2巻目、『ミッドナイト・シークレット・セックス』では、雅史にベタぼれ状態になった諒が、お客さんを抱けなくなって、デリヘルの仕事に支障が出てしまいます。
一方の雅史は、諒の告白に対する返事を保留にした状態で、客から枕営業を要求されて……という、ドタバタ劇が描かれています。
そういうすったもんだの後に、ようやく恋人になった諒と雅史。
3巻目にあたる今作は、デリヘルの仕事から足を洗った諒と、諒への気持ちを自覚した雅史のラブラブエロエロな生活で幕を開けます。
ちょっとした出来事で雅史が顔を真っ赤にして照れちゃったり、そんな雅史を「かわいいかわいい!」と愛玩する諒の姿がめちゃくちゃ素敵なんです。
もともとこのミッドナイトシリーズは、諒がデリヘルでタチ専として働いていたこともあり、雅史が元ノンケだったこともあり、どちらかというと諒に主導権があったんですよね。
(←セックスでは雅史が主導権を取ることもありましたし、襲い受けのような様相になることもありましたが!w)
デリヘルでNo1タチ専だった諒にかかれば、雅史から主導権を奪い返すことなんて簡単です。
結局いつも、雅史は諒の手でトロットロに感じさせられちゃってましたよね(笑)!
だから諒って良くも悪くも、年下攻めっぽくないなっていう印象でした。
私は今作を読んで「ああそういえば年下攻めだっけ…?」と気づいたくらいです(笑)。
というのも、今作は諒に対比する形で描かれている教授が“大人の魅力”に溢れてるんですよ。
『教授』という位置にいるだけあって社会的地位もあるし、お金もあるし、大人の余裕もあるんですよね。
だからこそ諒は
「俺には教授みたいな包容力はない」
「教授みたいに三ツ星レストランにつれていけるような経済力もない…」
と落ち込み、グルグル悩んじゃうんです…。
諒は雅史と教授が仲良くするのが嫌で堪らないけど、雅史は元ノンケだから警戒心が希薄。自分が男に狙われるなんて、思いもしてないんですよ。
雅史って受けなのに包容力があって男前で気が利いて、本当絵に書いたようなスパダリでもあるんですが、ちょっと抜けてるんですよね。
だけどやっぱりスパダリではあるので、諒が元気をなくしていることにもすぐ気づいて「どうした?」って気遣う。
相変わらず雅史は男前です…!
それに対して、諒は「教授は雅史さんを狙ってるから近づかないで」って言えないんです。
だってホストとしての雅史の仕事を考えれば、教授と一流の店に行ったりすることは間違いなくいい経験になるから。自分じゃその経験はさせてあげられないから。
そうやって自分の不甲斐なさを痛感している諒の姿が健気でかわいそうで、なんだか見てられませんでした…。
本当、年下攻めの醍醐味ってこういうところ!!
年下攻めの諒と男前受けの雅史が、教授からのちょっかいにどう対応するのか、ぜひ読んでみてくださいね。
さらに、男前な雅史がベッドの中ではメロメロのグズグズになっちゃうところが可愛すぎるので、ギャップ萌えが好きな方にもおすすめです!
- イケメン同士の絡みが見たい人
- あまあまと切なさをバランスよく楽しみたい人
- ドタバタな展開にドキドキしたい人
- 長編シリーズをじっくり楽しみたい人