BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
まさお三月「求めてやまない」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
ピュアな恋模様を楽しみたい人
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求めてやまない『カップリング』
客 × カフェ店員
求めてやまない『BLジャンル』
執着攻め
天然受け
世話好き・お節介受け
ほのぼの
純愛・ピュア
ラブコメ
求めてやまない【あらすじネタバレ】まとめ
主人公・円谷忍はカフェで働いていて、主に調理を担当している。
この日初めて客としてやってきた辰巳は、「腹にたまるものをくれ。何でもいいから早くしろ」と言ってメニューを開きもしなかった。
横暴で傲慢なその姿に、女性店員・星川はブチギレ寸前。
円谷は慌ててフロアに出て、星川を捕獲。
チキンプレートを大盛りでどうですか、と声をかける。
それでいいと言うので急いで作って持っていくと、見ていて気持ちが良いくらいの食べっぷりだった。
辰巳は次の日もやってきた。
相変わらずメニューを見ない。
今日も円谷のおすすめに「それでいい」と言うだけで、食事を出すともくもくと食べ始める。
勢いよく食べる姿を、円谷はこっそりと見ていた。
すると突然、辰巳が固まる。
その後辰巳はレジに向かって行ったが、食器の中には少しだけ食べ残しがあった。
円谷がちらりと辰巳に目をやると、じとりと睨まれる。
「にんじんは嫌いだ!」
辰巳は小さな店内に響き渡る声で怒鳴り、勢いよく扉を閉めて帰って行った。
そのまた次の日、店は定休日。
円谷は出かけた帰りに偶然、店の前を通りかかる。
辰巳が立っていた。
店が開いていないことに怒っていて、定休日だと言っても納得せず、「俺は腹が減っている」と言う。
結果、円谷は辰巳の家に拉致された。
調理器具も設備も調味料も、何もかもが立派に揃っているキッチンがあった。
パスタを作ってテーブルに出すと、「フォークは」と言われ、ご自分でどうぞと返す。
お店であればフォークでもスプーンでも持ってきてやるが、今の円谷は仕事中ではない。
辰巳は舌打ちをしながらも、自分でフォークを取りに行った。
言われたことにはちゃんと従うから、悪い人ではなさそう。
だけど致命的に、思いやりという概念が足りてない。
きっと店での態度の悪さも悪気はなくて、純粋にマナーが分かってないのだ。
「そう!そういうとことか!」と円谷が思わず口に出した時、
辰巳はびっくりして身体を跳ねさせた。
パスタを食べようとした半開きの口のままで、固まっている。
円谷は感謝の気持ちを持つ大切さを説いて「『いただきます』って言うんですよ、そこは!」と伝えた。
辰巳は素直にいただきますと言って、食事を始める。
辰巳はとても素直だった。
円谷が帰ろうとした時には、「感謝の気持ちがいるんだろう」と言って紙幣を差し出してきたほど、素直だった。
そしてその翌日。
いつもの如く店に現れた辰巳は、両手を合わせて大きな声で「いただきます!」と言った。
円谷と星川が思わず吹き出すと、「なんで笑うんだ!!」とぷりぷり怒っていた。
子どものまま大人になってしまった辰巳を、円谷が再教育。
少しずつ辰巳の世界が広げていく中で、円谷の世界もまた広がっていく。
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求めてやまないを読んだ感想
この漫画は全体的にコミカルに、楽しく描かれています。
カフェの店員と常連客は脇役に徹している感じで、邪魔にならない程度に絡んできます。
辰巳「忍が家で作ってくれたやつが食べたい」
円谷「メニューにないやつはだめです、メニューから選んでください」
店員「忍?? 呼び捨て?!!」
常連客「家?! 家に行ったのか!どういう関係だ!!」
みたいな感じです。
腐女子として最高のシチュエーション!モブになりたい!と全力で思いながら、最後まで楽しく読めます!!
楽しいだけではなく、キャラクター性がとてもしっかりしていて、読み込み甲斐があるというか、考えさせられるシーンがちょこちょこ登場します。
こんなに軽いタッチで明るく描かれているのに、それだけで終わらないんです。
2人の交流は、それぞれに足りないものを補い合っているように見えました。
明確には描かれていませんが、おそらく辰巳は生い立ちが複雑です。
きっと親からの愛情を受けずに育ったのでしょう。
辰巳は自分がどこかおかしいことを自覚していますが、「直し方が分からないからどうしようもないだろう」と言います。
真顔で、何でもないことのように言うんです。
人と深く関わることも仲良くなることも諦めて、自分が好きなもの(人形とかCDとか)に囲まれて生きてきたんです。
他人のものを壊したら怒られるけど、購入して自分のものにしてしまえば壊しても怒られないから、です。
コレクター癖は、辰巳が心の隙間を無意識に埋めようとした結果なのかもしれません。
辰巳が何歳なんだか知りませんけど、きっと友達や恋人が欲しいことだってあっただろうに!
切なくて、心臓がぎゅーって締め付けられました。
そこで辰巳に「直したいなら手伝いましょうか?」と提案した円谷は天使です。
尊いです!!!!
天使な円谷は、優しくて温厚で流されやすくて、いつもふわふわしています。
だけど実は、円谷もちょっぴり複雑な子なんです。
円谷は小さい頃から、「何がしたい」「何が欲しい」という感情を持つ前に「やるべきこと」が目の前にありました。
大人になった今でも、何かが欲しいとかいう感情を抱くことはありません。
それが、コレクターの辰巳を見ているうちに少しずつ、「欲しい」という感情を理解するんです。
漫画の中には「人の成長を描いたヒューマンストーリー」ってあるじゃないですか。
「求めてやまない」はそれにとても近いんですけど、「レベルアップを描いた」という感じです。
ゆっくり成長するっていうよりも、自覚した瞬間に進化!っていう風なテンポの良さがあります。
読了感はとてもあたたかくて幸せで、読み終わった直後にはもう一度読み返したくなる、そんな作品です。
ほのぼのとしているだけじゃない、楽しいだけじゃない、抜群のストーリー性とキャラクター性がここにあります。
ぜひ読んでみてください!
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