身分違い切ない><!
健気で不憫な受け
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
羽純ハナ「ペンデュラム―獣人オメガバース―」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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- 感動・泣けるBLを読みたい人
- 獣人・オメガバースが好きな人
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ペンデュラム―獣人オメガバース―『カップリング』
狼の獣人(α)
×
人間(Ω)
獣人
男前
執着
溺愛
健気
不憫
かわいい
一途
ペンデュラム―獣人オメガバース―『BLジャンル』
オメガバース
一途
身分差
切ない
すれ違い
純愛
泣ける・感動
ペンデュラム―獣人オメガバース―【あらすじネタバレ】まとめ
この漫画はオメガバース作品です。
オメガバースとは?
BL界で確立されたジャンルのひとつ。
男女の性別の他に、「α(アルファ)」「β(ベータ)」「Ω(オメガ)」という3つに分類され、性別とはまた別の性が存在する物語上の設定。
- α・・・容姿端麗・頭脳明晰で、社会的地位の高い人たちのほとんどがα。立ち回り的に「攻め」になることがほとんど
- β・・・人口の割合で一番多く、一般的な人種
- Ω・・・繁殖能力に非常に長けた人種。社会的地位が低い。男性でも妊娠可能で、立ち回り的に「受け」になることがほとんど
主人公・カイは父親に連れられて、領主であるジークフリード卿の家の前に居た。
そこで獣人のルアードと出会う。
カイの家はαの名家で、Ωとして生まれたカイは疎まれていた。
6歳にして、自分は捨てられてしまうのだと、察していた。
この大きな狼に食べられてしまうのかという恐怖もあったが、それ以上に、闇の中で光る冷たくて青い瞳に釘付けになっていた。
誰とも口を聞いて貰えず、蔑まれて育ってきたカイに、ルアードは居場所を与えてくれた。
「発情期が来るまではお前にやるべきことはない。私は無知な人間が一番嫌いだ」
言い捨てて去っていくルアードの代わりにやってきたのは、侍従・ホラン。
ルアードがジークフリード家の当主であること、大変な金持ちであることなどが聞かされたが、カイにはよく分からなかった。
発情期やΩという言葉が何を示すのかすら、分かっていなかった。
翌朝、カイはふわふわの尻尾に抱きついた状態で目覚めた。
ルアードに案内されたのは、書斎。
「Ωは道具として扱われる事が多い。だがお前の主人はお前自身だ。道を切り拓くために、しっかり学んで賢くなれ」
このルアードの言葉は、カイの胸に強く残った。
月日は流れ、カイは18歳になった。
発情期はまだこないが、いずれルアードにうなじを噛んで貰って、番になってルアードの子を産む。
そういう将来を信じて、日々を幸せに過ごしていた。
いつも仕事が山積しているルアードのお手伝いが出来ればと、勉強も頑張った。
ルアードは仕事のために月単位で帰ってこないこともあったが、その度に珍しくて綺麗なお土産を買ってきてくれる。
12年の歳月、大切に育ててもらった。
早くルアードの役に立ちたいと思う。
カイは、発情期が訪れるのを心待ちにしていた。
しかしある日、ルアードの親戚・ジュダの番であるダートから「お墨付きのΩの家系から、ルアードが何人か預かるらしい」と聞かされる。
カイの頭には、ひたすら疑問符が浮かんでいた。
ダートは「ルアードはこれからも他のΩを抱く。お前だって発情期がくれば他のαに抱かれるんだ」とまで言ってきて、カイは混乱。
その勢いのままホランを問いただし、ルアードの置かれた状況と、カイ自身の立場を思い知ることになる。
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ペンデュラム―獣人オメガバース―を読んだ感想
「ペンデュラム」は、何度も何度も読み返しました。
カイが子どものころからスタートするので、最初はとてもほのぼのしています。
あらすじではかなり省略しましたが、純真無垢な子どものカイが、ぶっきらぼうなルアードに「構って構って」アピールする姿はとても微笑ましいです。
ぷくぷくした、子どもならではの丸みのある身体がかわいいです。
そしてカイが大人になると一変して、涙無くしては読めない展開を迎えます。
他のΩに引っかき回されるとかような薄っぺらい切なさじゃありません!!
読み進めていくにつれて、悲観的な将来しか予期出来なくて泣ける、という感じです。
泣けるんだけど、この漫画には愛情が溢れています。
ルアードは表情を乱すこともほとんどなく、周囲からは怖い人と認識されているフシがあるんですが、カイと一緒に居るときだけは、わずかに表情が緩みます。
そして、普段は垂れている尻尾が上を向いて、ふわふわと揺れているんです。
カイのことを、それはもう大切にしています。
だけど、ルアードはジークフリー卿の当主なので、子孫を残さなければなりません。
獣人の子どもは人間にしか産むことが出来ず、それもそれなりの血筋のΩでなければならない。
ルアードはその立場上、たくさんのΩとエッチするのも仕事のうちでした。
とはいえ、ルアードはそのそぶりを一切カイに見せません。(漫画にもそんな描写は出てきません。)
汚いものはカイの周りから徹底的に排除し、綺麗なもの、カイのためになるものだけをカイに与えて、文字通り宝物のようにして育ててきました。
ルアードは、こんな生活が長く続かないことを知っています。
カイをずっと囲ってはおけないことも、いずれ手放さなければならないことも。
だから、カイに発情期が来なければいいと思っています。
少しでも長く、カイと一緒にいることを望んでいるんです。
漫画自体はカイの視点で進んでいくんですが、感想でおわかりの通り私はルアードに感情移入してめっちゃ泣きました。
読み返す度に泣くと言っても過言じゃありません。
ルアードのカイを見守る瞳があたたかくて、慈愛に満ちていて、心中を推し量るともう!!
だってこんなに大切に育てているのに、いずれは他のαに取られてしまうんですよ!
そしてそのことをカイが知ったときに悲しむだろうことも分かっているけど、どうしてもカイを手放したくないんです。
無自覚の両片思いなのに、身分差があるから番にはなれない二人の切ないラブストーリー。
作り込まれた世界観で、いつの間にか感情移入させられてしまうはずです。
ドラマCD化されている人気作で、最終的にはハッピーエンド。
問題は山積みですが、とりあえずは収まるところに収まります!
そして泣いてください!
ちなみに同時収録として、本編でちらっと登場したジュダとダートのお話。
カップリングは「αで狼の獣人×Ωの人間」
強気受け、粗暴な攻めのお話です。
6ページしかないので、特筆する点はありませんが、このカップルについては、「レムナント」というタイトルで2019年9月現在、連載中です。
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