BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
紅「触らないで、抱きしめて」上巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- 一途な恋模様にきゅんきゅんしたい人
- 高クオリティーなBL漫画を心ゆくまで堪能したい人
- ストーリー・心理描写を重視して読みたい人
- あまあまと切なさをバランスよく楽しみたい人

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触らないで、抱きしめて『カップリング』
イケメン大学生
×
潔癖症の大学生
イケメン
男前
潔癖症
美人
クール
過去に訳あり
天然
触らないで、抱きしめて『BLジャンル』
切ない
トラウマ
大学生
同級生
エロ少なめ
触らないで、抱きしめて 上巻【あらすじネタバレ】まとめ
梅谷優斗(まさと)は大学の飲み会に参加して初めて、鷲園(わしぞの)真澄の存在を知った。
鷲園は容姿端麗で目立ちまくっていたのだが、隅っこの席を陣取り、まるで一流料亭にいるかのような美しい所作で料理と酒を口にしていた。
そんな鷲園を遠巻きに眺めながら、女子たちは「鷲園くんと仲良くなりたい」「でも絶対無理だよね」と騒ぐ。
彼女たちが言うには、鷲園は重度の潔癖症で、人見知りでもあり、いつも一人でいる…というので有名らしい。
その鷲園が飲み会が終わる頃には泥酔して、眠りこけていた。
梅谷は鷲園の介抱を押し付けられてしまい、仕方なく自分の家につれて帰ることに。
翌朝になって酔いが冷めた鷲園は、梅谷に迷惑をかけたとしょんぼりしていた。
正座をしてお礼を言うなどとても感じがよく、好感を抱く梅谷。
潔癖症な鷲園を気遣って未開封のペットボトルを手渡したのだが、その瞬間に鷲園の顔は一気に青ざめた。
「手袋…ない…」とつぶやき、きょろきょろと室内を見回し始める。
実は昨夜の鷲園は手袋を付けていて、寝かせる時点で梅谷が外してやった、という経緯がある。
梅谷はすぐに手袋を返したものの、鷲園はその手袋ではなく、カバンから新しい手袋を取り出して手にはめた。
梅谷は内心、俺の家って耐えられないほど汚いのか…と苛立ちつつも、怒りを堪えて鷲園を気遣う。
しかし、鷲園からは手を払いのけられ、「触るな!」と怒鳴られる始末。
鷲園は見るからにパニックに陥っていたが、最後には「寝具一式洗ってくれ」と言い残して帰っていった。
さらにその翌日。
鷲園は梅谷の元にやってきて、「ベッドを汚して申し訳ない。よかったら、部屋とベッドを掃除させて欲しい」と言い放つ。
この時点で梅谷は「鷲園って潔癖症じゃないんじゃないか…?」という確信めいたものを感じたのだった。
しかしもちろんそんなことは口にせず、当たり障りなく鷲園の申し出を断る。
すると鷲園は「じゃあかわりにお礼を…」と、祝儀袋を差し出してきた。
「受け取ってくれ」「要らない!!」の言い合いになった結果、梅谷は「じゃあこの金使って一緒に遊ぼう!」と提案。
その日のうちに一緒に街中へ繰り出した2人。
しかし鷲園は、ハンバーガーを食べたことがない、ゲーセンにも行ったことがない、という生粋のお坊ちゃまで…?!

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触らないで、抱きしめて 上巻を読んだ感想
梅谷×鷲園の恋を描いた、『触らないで、抱きしめて』。
上下巻の続きもので、上巻では梅谷×鷲園がくっつくまでの過程をじっくりがっつり描いています。
鷲園の潔癖症っぽい部分やトラウマを掘り下げながら少しずつ心を通わせていくので、ストーリー重視な人・心理描写を重視する人には特におすすめです!
さらに高ポイントだったのが、シリアスなんだけど重々しくはない、というところ。
実は鷲園って、クールな雰囲気をまとってるくせに、超天然なんです!
梅谷と一緒に遊ぶことになった鷲園は、ゲーセンでもぐら叩きを見て「なぜ叩く?!かわいそうだろう!!」と言い、カーレースゲームをしようとしたら「免許持ってないから…」と言い出すんですよ(笑)。
ずっと一人ぼっちでいたから友達と遊んだことがないんだろうな、っていうのが感じられる切なめなシーンでありながら、梅谷と鷲園のやり取りはひたすらほのぼのしてるんですよ。
そして鷲園は、めちゃくちゃ喜怒哀楽が豊かでもあります。
落ち込むとしょんぼりするし、楽しいときはめちゃくちゃ目をキラキラさせて、子どもみたいにはしゃぎます!
これがまた可愛くて、梅谷も鷲園の笑顔を見る度にしどろもどろ(笑)。
梅谷が鷲園の可愛さに落ちていく過程が見て取れて、きゅんきゅんしちゃいました。
梅谷と鷲園は順調に仲良くなっていくんですが、一緒にいる時間が長くなるにつれて、梅谷は少しずつ鷲園の中にある“ルール”に気づいていきます。
鷲園は梅谷の飲んだお酒を一口もらうのはOKだけど、鷲園自身が口をつけたコップを梅谷に渡すのはNG…みたいな。
一般的に潔癖症が“周囲にあるものを汚いと思う”のに対し、鷲園は“自分自身を汚い”と思っているんですよ。
いつも手袋を付けているのも、“俺は汚いから、俺が素手で触ったものを他の人に触らせるわけにはいかない”という強迫観念にかられてのものなんです。
つまり鷲園は、“他人に触れないし、触られるのも無理”という、ハッキリ言ってちょっとめんどくさい状態。
私だったらどうしていいかわからなくてお手上げになっちゃうと思うんですが(笑)、梅谷は圧倒的な包容力で鷲園のことを受け止めちゃうので、必見です!
梅谷の愛がおっきくて、梅谷の優しさがすごくて、とにかく素敵でした…!
ちなみに、上巻にもちゃんとラブシーンがあり、エロシーンもあります。
梅谷は押せ押せガンガン!で、鷲園に猛アピール。
鷲園は鷲園で、梅谷の優しさにほだされつつも“俺みたいな面倒なヤツに、梅谷はもったいない…”と思い悩みまくり。
大学生らしからぬ初々しい恋模様を楽しめます。
個人的に1番おすすめのシーンは、マスク越しのキスシーンです❤️
鷲園が嫌がらないギリギリのラインを探っていく梅谷が素敵でした…!
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次巻の感想は以下の記事から
