BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
暮田マキネ「つむぎくんのさきっぽ」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
切ないBLで胸が締め付けられるほどキュンキュンしたい人
泣けるBLを読みたい人
ストーリー重視で絵の綺麗な作品を読みたい人
健気すぎる受けが大好きな人
主従関係ものが好きな人
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つむぎくんのさきっぽ『カップリング』
高校生(お金持ちの御曹司) × 高校生(使用人)
つむぎくんのさきっぽ『BLジャンル』
高校生
学園
制服
俺様攻め
寡黙攻め
執着攻め
健気受け
かわいい受け
切ない
泣ける
すれ違い
シリアス
お金持ち
身分差
幼なじみ
絵も綺麗で読みやすいですよ！
つむぎくんのさきっぽ【あらすじネタバレ】まとめ
広大な敷地に立派な建物が点在する宇喜田邸。
大野紬は、その一角にある使用人の別棟で暮らしていた。
両親がおらず、育ててくれた祖母も数年前に他界し、紬は天涯孤独の身であるが、宇喜田家の末子・宇喜田煌成の計らいによりいまだに使用人として仕えている。
さらにはお金持ちの令息・令嬢しか入学できない、名門私立校鳳鳴高校にも煌成のおかげで通わせてもらっている紬だった。
夕食中、紬は煌成から呼び出しがかかった。
いつもの日課のように、煌成は紬のおっぱいを吸う・・・。
2人がこのような関係になったのは、12年前に遡る。
使用人とその家の御曹司・・・。
紬と煌成は、幼い頃に出会った。
煌成の父親である宇喜田家の当主には複数の愛人がいて、一つ屋根の下に本妻の子供達と愛人の子供達を同居させており、屋敷は常に混沌としていた。
幼くまだ甘えたい盛りだった煌成に構う家族は誰もおらず、煌成はいつも親指をしゃぶり寂しさを押し殺していた。
そんな煌成を見ていた紬は、煌成の寂しさを紛らわすために
「つむぎがこーちゃんのお母さんになってあげる」
「つむぎのおっぱいなら好きなだけ吸っていいからね」
と、幼心に煌成に提案した。
それ以来、何かあれば煌成は紬のおっぱいを吸うようになるのだが、成長とともに乳首を吸われると体が反応してしまうようになった紬は、毎回煌成に抜いてもらうのだった。
一方の煌成は、自分の性欲解消は女の人を抱くことで解消していた。
紬のおっぱいを吸った後、煌成は決まって女の人のところに出かける。
そんな煌成を、いつも紬は寂しそうに見送った。
「僕はまだ君に必要ですか？」
紬は、心の底でいつも思っていた。
煌成にとって紬は、かけがえのない存在だった。
心の底から愛していた。
しかし家柄やしがらみが紬と結ばれることを抑止しており、煌成自身もがんじがらめになり紬への想いがくすぶり続けていた。
お金持ちの御曹司と使用人・・・。
許されない身分違いの恋・・・。
果たして、紬と煌成の運命は？
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つむぎくんのさきっぽを読んだ感想
「恋人同士でもないのに、高校生にもなっておっぱいを吸う関係だと！？」
完全なる変態的なフェチ心満載で本作を購入した私なんですが、想像以上に神作すぎてびっくりしました。
エロ目的で購入に至った当初の自分を、殴ってやりたいです(笑)。
いや、エロシーンももちろんごちそうさまだったのですが、それ以上に作品全体がしっかりと構成されていてとても読み応えを感じました。
そして、ただただ切なくて、めちゃくちゃ泣けます。
本当に、エロ目的で購入した自分が恥ずかしいです(←2回目w)。
まさかこんなに切ない話とは思わなかったし、泣ける話とも想像できませんでした。
それくらい作品全体に深みがあり、ストーリーやキャラクターの心理描写を重視してしっかりと描かれていました。
本作は、お坊ちゃんと使用人という身分違い同士の恋を描いたお話です。
お互いのことを想っているのに、身分差や育ってきた環境がそうはさせてくれないので、想いがすれ違いまくり切ない展開を生みます。
一見したらありきたりな展開とも言えるのですが、作者・暮田マキネ先生の描く構成や心理描写が絶妙すぎて、何度も目頭がツンとくるほど涙したシーンもありました。
すれ違って切ない展開を生みつつも、最後はきちんとハッピーエンドになるので私も大号泣＞＜。
欲を言えば、恋人同士になった紬と煌成のあまあまな日常をもう少し見たかったので、是非とも続編を描いていただきたいですね〜
そのほかの作品の見どころといえば、サブキャラに注目です！
紬と煌成を主軸に物語は進んでいくのですが、2人以外のサブキャラもたくさん登場し、魅力的でした。
煌成の母親と兄は胸糞悪い嫌な奴なんですが(父親もかな?)、そのほかのキャラクターは紬と煌成が結ばれていく過程の中でなくてはならない存在となり、作品全体に厚みが出ています。
ストーリー全体に深みすサブキャラクター達の存在も必見です！
購入当初は、軽はずみな気持ち(←エロ目的w)で購入した私なんですが、ここまでの神作だったとはまったく想像できず、とても良い買い物をしたと思うし、本作に出会えたことに感謝しております。
胸が締め付けられるような切ないBLに涙したい人はきっとハマる作品です！
そして、「健気受け」の中でもトップクラスに入るであろう紬の健気さと儚さに、是非みなさんも心打たれてくださいね
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