BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
まさお三月「運命に見える」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- コミカルで明るい話を楽しみたい人
- 両片思いの焦れったい恋模様が好きな人
- 一途な恋模様にきゅんきゅんしたい人
- キャラクターの心理描写やストーリー性を重視して読みたい人
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運命に見える『カップリング』
大学生
×
大学生
ワンコ
男前
メガネ
健気
一途
執着
運命に見える『BLジャンル』
同級生
再会
両片思い
あまあま
ほのぼの
切ない
運命に見える【あらすじネタバレ】まとめ
大学生の守生は、今どきの普通の若者だ。
講義を選ぶ際には、出欠確認がゆるくて単位を取りやすいものがよいと思うし、友人たちといるときにはそれなりに愛想よく振る舞い、その場の空気を大切にする。
しかしこの日の講義には受講している友人がいなかったため、偶然隣の席になった岩室雪成に声をかけてみた。
「この講義出欠厳しくて単位取りづらいらしいよー、俺の友達みんなそれで取るのやめたんだって」と、なんとなしに伝えたところ、雪成からは「単位の取りやすさで講義選んでない」とバッサリ言われてしまう。
講義後には流れでランチに誘ったが「行かない」とさらっと拒否。
そんな雪成の振る舞いは守生にとって新鮮で、漠然ともっと雪成と仲良くなりたいと思った。
スパッとした拒絶の言葉とは裏腹に、しっかり会話には応じてくれる……そういうところが面白かったのかもしれない。
その後も構内で何度か雪成を見かけたが、友達とつるむことは少ないようで、いつも一人。
「一人が好きなの?」と問いかけたところ、雪成は「一人でいたいときは一人、つるみたいときはつるむ」とさっぱりしていた。
そしてなぜか、「一人が好きなのはお前だろ」と指摘されたのだった。
まったく心当たりのなかった守生は呆然。
腑に落ちないながらも、やはり雪成への興味は冷めず、雪成が旅行研究サークルに所属しているとしれば、さっそく守生もサークルに入会。
サークルの飲み会にも雪成目当てに参加したのだが、残念ながら雪成は不在だった。
雪成と知り合いの先輩がいて、「雪成はいつも来ないのか」「雪成と仲良いんですか」と質問していたところ、「恋か!」と指摘されてしまう!
男同士なんて発想がなかった守生は反射的に否定したが、相変わらず雪成への興味は冷めないまま。
雪成を見かけるたびに声をかけ、「今度の飲み会来て」と誘い、バイト先がカフェだと聞けば会いに行った。
その甲斐あって雪成とは順調に仲良くなったのだが、いつの間にか守生の友人も雪成と仲良くなっていて…。
雪成と仲良くする相手へ嫉妬してしまったことで、初めて“雪成への気持ちが恋心である”と気づいたのだが?!
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運命に見えるを読んだ感想
大学でのとある講義をきっかけに、守生と雪成が惹かれ合っていくほのぼのラブストーリーです❤️
守生は恋愛感情と気づかないままに雪成のことを追いかけ回し(笑)、雪成のことを口説き落とします!
守生が雪成の先輩に恋愛相談をして、ときに協力してもらったりしながらじわじわと距離感が縮まっていく。
派手な事件やらすれ違いやらはなく、二人の心の動きが軸になっています。
心理描写重視な人のなかでもとくに、攻めが受けに猛アピールする展開が好きな人は読んで間違いなしの名作です❤️
それでいて、両片思いの要素もしっかり織り交ぜられているのがすごいところ!!
作者のまさお三月さんはどのお話も、シュールな笑いが散りばめられているうえ、最後に大きなどんでん返し的な落ちがあって、読み飽きないのが大きな魅力です。
今作も中盤以降、いろいろなことが紐解かれていき、実は再会モノだったり、実は雪成がかなりの策士(?)だったりということが明らかになっていきます!
雪成って、悪くいえば「空気の読めない男」よくいえば「表面上の付き合いを好まず、物事の本質を見ようとする男」なんですよ。
突然声をかけてきた守生に対しても飄々としていて、何を考えているんだかよくわかりません。
だって、守生と仲良くなった矢先に、突然守生にキスするんですよ!!
さらにそのまま、トントン拍子にセックスまでいたしてしまいます!!
しかも雪成は「守生が好き。でも付き合わない。だって付き合ったら何か変わる?」と、妙なことを言い始めるのです…。
哲学的というかなんというか、よくわかりませんよね。
付き合うってなんなのか、付き合ったら何が変わるのか、恋人という関係性に収まるメリットって何があるのか。
守生はこれまで恋愛に対して必死になったことがなかったため、雪成の言葉に何も答えられないんです。
でも日々を過ごすうちに、恋人と友人の明確な違いを理解して、見事な大団円を迎えます!
最後まで読むと「あーそういうことか!」とめちゃくちゃ腑に落ちました(笑)。
守生の片思いと見せかけて、実は裏で雪成が手綱を引いているような印象も受けます。
読み応え抜群の一冊です❤️
読み返すときにはまた違った視点で楽しめるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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