金持ちと貧乏
不幸体質
古風で硬派
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
山本小鉄子「笑う鬼には福きたる 2巻」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- 絵が丁寧でストーリー重視のBL作品を読みたい人
- 誠実で優しい（ちょっと古風な）攻めが好きな人
- 貧乏で不幸体質な受けが好きな人
- BL初心者の人
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笑う鬼には福きたる『カップリング』
実家が金持ちな誠実で古風なジェントルマン
×
貧乏で借金も抱える不幸体質
大学生
黒髪
硬派
男前
金持ち
不憫受け
やんちゃ
貧乏
笑う鬼には福きたる『BLジャンル』
借金
再会
身長差
一途
BL初心者向け
エロ少なめ
笑う鬼には福きたる 2巻【あらすじネタバレ】まとめ
1巻の感想は以下の記事から
主人公・怒谷笑は、小さい頃に母が蒸発したため父子家庭だった。
ところが父の急逝したため、生前に父が残した借金の500万円を返済することとなった。
高校の頃の同級生・福富稔持と再会することで、笑は借金返済の目処がついた。
なぜなら稔持の実家は、酒造のお金持ちであり、人の世話を焼くことが好きな稔持の祖父に面倒を見てもらえることになったからだ。
稔持の祖父は、稼ぎのいい仕事を笑に斡旋した。
ちょっと変わった仕事内容もあるが、いかがわしい内容ではなく、身元がきちんとした仕事先ばかりで、何より日給が高い。
笑は、稔持の実家に住み込みもさせてもらっているので、生活費分も幾分か借金返済にあてることができるようにもなった。
今日も笑は、紹介してもらった仕事先へと赴いた。
今回は、治験の仕事だった。
治験のバイトとは、開発した薬の効果や副作用などのデータをとる仕事なのだが、体を使う分収入も高額。
仕事内容が簡単にも関わらず、高額収入を即日で手に入れることができて、笑もテンションが上がった。
ところが、笑はこの治験のアルバイトで、田沢忍といういかにもチャラそうな男に気に入られてしまうのだが、後々にトラブルへとも巻き込まれてしまうことに・・・。
田沢は稔持と同じ大学に通う4年生だった。
ところ代わり、稔持は大学で田沢の妙な噂を耳にする。
「合コンで目をつけた女は、ヤレるまで付きまとって、ヤッたら捨てる。そして最近は男にまで手を出しているらしい。」
しかも田沢が次に狙っている相手が笑であることを、稔持は偶然聞いてしまい！？
硬派で古風な稔持の、笑を想う一途な気持ちにドキドキが止まらない！
大人気作、待望の第2弾！
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笑う鬼には福きたる 2巻を読んだ感想
1巻では、ほとんどエロシーンがなく（キスシーンがあったのみw）、笑と稔持の進展を2巻に期待していました（笑）
結論から先に言うと、2人は無事に両思いになります
体の関係へと発展も進むのですが、山本小鉄子先生の作品らしく、最後まではしていません。（抜きっこで終わります・・・）
山本先生は、カップルが体の関係を結ぶ過程をとても丁寧に描かれる作者さんなので、いきなりヤったりはしません。
突然のエロシーンに、キャラクターの気持ちの流れが強引にならず、じっくりゆっくりと恋人同士の関係が進んでいきます。
そんな純情な恋人同士のやりとりに、BL中・上級者であれば「あぁ！焦れったい！」と思うかもしれません。
でも、逆にその初々しさがたまらない萌えにつながり、心が洗われると言うか、忘れかけていた（笑）乙女心をくすぐってくれるのです！！
特に、攻めが受けのことを思って、最後までガツガツとしないシチュエーションが多いので、もうそこには「愛」しかありません。
過激なエロシーンはないのですが、相手を想う愛に溢れたあまあまな雰囲気に、こちらもなんとも言えない幸せな気分に包まれるのです。
・・・と山本先生の描かれる作品の世界観について多く語ってしまいましたが、本編についても触れていきましょう。
私が2巻で一番印象的だったシーンは、田沢に騙された笑を、借金取りの男と稔持が救出するシーンです。
田沢は絵に描いたような最低野郎なんですが、笑を騙してAV撮影をしようと動きます。
しかも現場がヤクザの事務所なので、笑も雰囲気に圧倒されて萎縮してしまいます。
そんな笑のピンチに駆けつけたのは、稔持ではありません。
笑の借金回収のために、定期的に笑の前に現れる、借金取りの男です。
厳密には稔持も、笑を助けに現れるのですが、「俺に任せろ」と言わんばかりに、借金取りはヤクザの事務所へと単身乗り込みます。
そして田沢に蹴りを食らわせ制裁を下します。
この借金取りに、ヤクザの下っ端たちが頭を下げていたので、ヤクザがらみのしかも上層部ら辺の人なんだと思います。
ピンチのお姫様を救ったのは、王子様・稔持ではなかったのですが（苦笑）、嫌味でしかなかった借金取りの男前な姿に胸キュンしてしまいました。
本作は2巻目以降も、まだまだ続きます。
稔持は、笑の借金返済を手伝いたいがために大学を辞めると豪語したところで、次巻に続きます。
一見硬派な稔持が、笑のことなら一直線に想う姿は、本当にカッコ良いですね！
はてさて、3巻は一体どんな展開が巻き起こるのでしょうか。
本作は、ストーリー重視で、キャラクターの気持ちをとても大事に描かれている作品なので、感情移入しやすくとても読みやすいです。
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3巻の感想は以下の記事から
