年下攻め

やたもも 2巻/はらだ(ネタバレ・感想)オカン系男子×ビッチのエロコメディなのに切ないBL

ライラ
ライラ
こんにちは、BL歴25年のライラです
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!

はらだ「やたもも」2巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。

このBLをおすすめできる人

当て馬ではない魅力的な脇役が登場する物語を読みたい人
暗い過去を持つ受けが好きな人
濃厚汗だくエロシーンが読みたい人
ドラマCD化されたBL人気作品を見たい人

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当記事はネタバレ込みの内容になっているので、ご注意ください!

 

やたもも『カップリング』

年下オカン系男子 × ビッチ

ライラ
ライラ
世話焼きな年下攻め、必見です!

 

やたもも『BLジャンル』

年下攻め
執着攻め
男前攻め
ビッチ受け
誘い受け
不幸体質受け
やんちゃ受け
ほのぼの
切ない
シリアス
重い
過去に訳あり
ラブコメ
エロ多め

ライラ
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2巻である本作は、モモの暗い過去が登場します

 

やたもも 2巻【あらすじネタバレ】まとめ

1巻の感想は以下の記事から

やたもも 1巻/はらだ(ネタバレ・感想)オカン系男子×ビッチのエロコメディなのに切ないBL はらだ「やたもも」1巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。 やたもも『...

 

ひょんなことから出会ったろくでなしのモモと、そんなモモに世話を焼く八田(やた)。
正反対に見える2人だったが、なんだかんだで恋愛関係に。

八田は、生活能力のないモモを心配して、時々モモの家を訪ねていた。
モモの家に来ると当然のようにヤリまくる八田と、気持ちよくて声をあげてしまうモモ。

そんなモモの隣の部屋には、ひとり近所迷惑(=モモの喘ぎ声)に悩める青年が住んでいたのだった。

 

ある日、散々セックスした後に部屋から出てきたモモを目撃する隣人・栗田。
栗田は意を決して「静かにしてほしい」とモモに伝える。

すると、なぜかモモの部屋にあげられる栗田。
そこで、栗田はモモと八田の関係を知るのだった。

 

その晩。
自宅に帰った八田のもとに、見知らぬ女性が訪ねてくる。
その女性は、モモの母親だった。
母親は、「モモに盗られた指輪を返してほしい」と八田に伝えた。

八田はモモに母親のことを伝えると、モモは「おもしろいから会ってやる」とひと言。
なぜかその場の食事会には、栗田と八田も同席することに。

 

食事会は終始険悪ムード。

モモは母親に散々悪態をつき、母親は「おまえはレイプされていやいや産んだ子だ」と言うのだった。

結局、モモは指輪を持っていなかった。

 

その後、自宅に帰るモモと八田。
「我慢して笑うのやめろよ」と八田に言われ、モモは初めて八田の前で涙を見せた。

モモが幼い頃、モモの母親は頻繁に自宅に彼氏を連れ込んでいた。
母親が連れてきた彼氏は、モモに金をちらつかせ、いたずらをした。

しばらくして、母親に不審がられたモモ。
母親は、仲間を連れてきてモモをひどい目にあわせた挙句、見て見ぬふりをされたのだという。

八田に昔の話をしたモモは、またひとしきり八田の胸で泣いたのだった。

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やたもも 2巻を読んだ感想

いつもへらへらと笑っている人が感情を爆発させる時ほど、胸に迫るものはないでしょう。
それが、モモのような究極のろくでなしなであればなおさらですね。

 

『やたもも』2巻は、八田とモモのラブラブエッチな雰囲気はそのままに、1巻よりもシリアスなムードが漂う1冊となりました。

母親に捨てられ、「おまえはいやいや産んだ子だ」とまで言われたモモ。

そのむなしさや悲しさは私たちには計り知れないものですが、そんな状態でもモモはいつものようにへらへらと笑っていました。

 

そんな時、「かわいそう」とも言わず、怒りもせず、どこまでもあたたかく「ちゃんと見てるから」「独りにしないから」とモモに伝える八田。

八田のことばで感情が爆発するモモのシーンは、息が詰まる程に胸に刺さりました。

 

それにしてもはらだ先生の描かれるキャラクターは、泣いたり、怒ったり、悲しんだりといった後ろ向きな表情をするシーンが、とても魅力的です。

 

さて、そんなシリアスムード全開の本編ですが、注目したいのがモモの隣人として登場する栗田(通称「くりちゃん」)。

当て馬のように見えてそうでもなく、どこかとぼけていて平凡な(?)彼の存在は、『やたもも』2巻にほどよく「ほのぼの感」を加えています。

くりちゃんのおかげで、つらい、悲しい、苦しい1冊も時おりホッとしながら読み終えることができました。

 

だって、くりちゃん、毎日毎日喘ぎ声がうるさい隣人たちと友達になっちゃうんです。

普通だったら2人を見かけるのも嫌になるはずなのに、なぜか2人に巻き込まれた挙句、モモの人生を助けてしまうまでに…。

なお、くりちゃんは3巻でも登場。
八田・モモとくりちゃんとの出会いは、くりちゃんの人生も変えてゆきます。

 

その他、須田とモモの出会いを描いた短編「すもも」も見どころ。
これまで謎に包まれていた須田の気持ちが描かれており、ちょっぴり感傷的になってしまう物語です。

今や大人気作家の一人となったはらだ先生の代表作のひとつ『やたもも』。

ライラ
ライラ
ぜひこの機会に読んでみてくださいね!
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3巻の感想は以下の記事から

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