BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
有木映子「親愛なるオメガへ」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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親愛なるオメガへ『カップリング』
Ω嫌いの主人(α)
×
秘密を抱える執事(Ω)
スパダリ
男前
クール
俺様
α
メガネ
不憫
Ω
親愛なるオメガへ『BLジャンル』
シリアス
主従関係
切ない
オメガバース
ストーリーを重視したい人におすすめです
親愛なるオメガへ【あらすじネタバレ】まとめ
雁野実央は、新しい働き口のために広い屋敷を尋ねていた。
屋敷の主人である長尾慧星のもとへ行く途中に、実央は階段でこけてしまった所を見られてしまい「期待外れだ」と言われてしまう。
「使用人など必要ない」という慧星に、親の借金で住む場所もないと言えば、ため息交じりに仕事内容を伝えられ雇われることに。
Ω嫌いで有名な慧星。
何故Ωを嫌いっているのか…実央は使用人から屋敷を案内されているさなか聞かされていた。
その理由には、長尾家先代で慧星の父が関わっているようだった。
ある日、実央が慧星を送迎している時に、遠回りをするよう指示される。
今後もそうした方がいいかと尋ねると、その通りには金持ち目当ての発情期のΩがいるからと怪訝そうに答えた。
縁談相手の写真を祖母と兄の那津が持ってきても、伴侶に迎えるならαかβの女だと言って、見向きもしない。
それ程までに慧星はΩを嫌っていた。
若くして当主になった慧星の仕事量にヘロヘロになる実央は、それ以上に仕事をしている慧星を心配するが「余計なことはするな」と言われ、誰にも心を許さない慧星は寂しくないのだろうかと感じていた。
ある日、実央が取引先に慧星と共に来ていると、仕事相手からもう夜も遅いから泊まっていったらいいと言われ、泊まることに。
その夜、取引先の娘がΩのヒートを利用して慧星と関係を持とうと部屋に忍び込んでいた。
実央がいち早く気づき、慧星と入れ替わり未遂で済んだ。
慧星は実央に礼を言った。
こういったことには慣れている…と言う慧星に、実央は驚いた。
帰り際、慧星を襲おうとした娘を泣かせたことを問い詰め、実央が「Ωにも事情がある」と言えば、慧星から返ってきた言葉は「Ωの事情は関係ない」と冷酷ものだった。
その日の夜、実央は抑制剤を飲み苦しんでいて・・・！？
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親愛なるオメガへを読んだ感想
切なすぎるオメガバースBLでした＞＜！
Ω嫌いで有名な長尾家当主の慧星と、その秘書になった実央。
過去の出来事から慧星はΩを嫌っていました。
実央はΩであることを隠して働いていますが、そもそも慧星は性別関係なく他人に対して冷酷なのか…
実央に対しても慧星は冷たく接します。
実は玲央がΩであることを隠し慧星に近づいたのは、慧星の兄那津の命令でした。
最初こそ指示通りに慧星と番になるという目的でしたが、接するうちにどんどん慧星が特別な存在になっていきます。
ただ言われたことだけを遂行するロボットのような存在であれば、実央はこんな思いはしなくてすんだでしょう。
でも実央はΩである以前に感情のある人間です。
いつの間にか、実央の中で慧星が大きい存在になっていました。
那津は本当に酷な命令を実央にしたものです。
ふたりは気持ちが通じ合っていない状態で、無理矢理、香の力を使って番になってしまいます。
αには番を一方的に解除する権限がありますよね。
慧星と実央は無理に番になってしまったのですから、本当なら番を解除できるはずです。
でも実央との番を解消せずに、自分の元に置くという行動をとります。
「意外にも慧星は優しい？」と思うかもしれませんが、実央と番い続ける本心は、後継ぎを産んでもらうため。
こんな残酷なことはありません。
実央は利用価値があるから側に置いている…ということなんですね。
あぁ切ない＞＜！！！
ただ、現実は一筋縄ではいかなくて…
実央は子供を産めないなんです！！！
実央は自分が利用価値すらもないことに、さらに絶望します。
どこまで実央を絶望させればいいのか！と思ったほどです。
最終的にはきちんと幸せになるエンディングでしたが、それまでの過程が痛いくらいに切なかったです＞＜！
まるでジェットコースターのように感情が揺さぶられる作品でした。
Ω嫌いの慧星が実央に出会い、少しずつ心を開いていく描写が本作の見どころ！
クールでお堅い男が、感化され一人のΩを愛していく過程をぜひ本編で楽しんでくださいね。
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