BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
みちのくアタミ「アダムの肋骨」2巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
新境地！多重人格者攻めに萌えたい人
心理描写を重視して話を読みたい人
ちょっと変わった話が読みたいBL上級者
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アダムの肋骨『カップリング』
多重人格者 × 世話焼きなテーマパークスタッフ
こんなBL見たことない！！！
アダムの肋骨『BLジャンル』
多重人格攻め
健気攻め
俺様攻め
執着攻め
ミステリアス攻め
男前受け
世話好き・お節介受け
流され受け
シリアス
過去に訳あり
同居
再会
アダムの肋骨 2巻【あらすじネタバレ】まとめ
1巻の感想は以下の記事から
主人公・広瀬悠真は、夢の国ドリームパークの着ぐるみ「りっきー」の中の人として働いている。
同じくドリームパークで清掃員を務め、ルームメイトでもある色織という男と出会う。
色織は多重人格者だった。
全部で7つの人格を持っている。
しかも色織は、悠真と子供の頃に会ったことがあると言うのだが、悠真はイマイチ覚えていない。(正確には、その部分の記憶だけ欠如していた)
そんな色織だが、主にレイとカズハという人格が表に出ることが多かった。
一方の悠真は、色織と一緒に過ごしていく中で、色織の持つ様々な人格と向き合っていくようになる。
レイが悠真に「惚れている」と告白した時も、嫌な気分もせずに受け入れるのだった。
悠真は、色織の多重人格という精神障害について、従兄弟で精神科医をしている光太郎に相談してみることにした。
色織の中で一人の人格が消えたことがきっかけで、悠真はレイに病院に行って治療をすることを勧めた。
レイは病院に行くことを拒むのだが、もう一人の人格であるカズハが現れ、そのままカズハは悠真と光太郎の元に赴くのだった。
病院での診察で、光太郎はカズハに「君が主人格か？」と問うと、カズハは「はい」と答えた。
その事実に、悠真は動揺した。
悠真は、てっきりレイが主人格と思っていたのだが、本当はカズハのようで・・・！？
レイもカズハも同じ人間のはずなのに、なぜか悠真の心がざわついた。
さらにカズハは、治療の最終段階として「僕以外の人格が出ないようにできたらいい」と続けて言う。
・・・ということは、レイの人格もいずれは消えてしまうということなのだが！？
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アダムの肋骨 2巻を読んだ感想
多重人格者攻めという、今までにない新しいジャンルのBLです！
展開も割とシリアスめなんですが、ところどころに笑えるシーンやエッチシーンも散りばめられているので、作品全体の重苦しい感じを緩和してくれました。
7つの人格を持つ色織。
悠真と再会したことがきっかけで人格がひとつずつ消えていき、さらに本格的に治療を始めていくことで、精神が安定していきます。
そんな本作の最大の見どころは、何と言っても「主人格は誰なのか？」です。
一人ずつ人格が消えていく中で、レイとカズハどちらが本当の主人格なのか・・・ここが最終的な論点になっていきます。
なぜなら、悠真はレイに惹かれていき、気がつけば好きになっていたから。
もちろん、レイもカズハもどちらも同じ人間なんですが、それでも悠真はレイのことを好きになっていくのです。
カズハは自分のことを主人格と宣言するので、悠真は心がざわついてしまいます。
カズハの病気が治るということは、レイの人格ともお別れしなければならず、レイの人格そのものが消えてしまうからです。
本作を読んでいる読者の方も、レイ派・カズハ派それぞれに別れるとは思いますが、私は完全にレイ派でした。
ぶっきらぼうで俺様で・・・それでいて繊細で・・・。
そんな魅力が満載のレイなので、私も悠真と同様にレイが主人格であってほしいし、消えて欲しくないと望みました。
本来なら同じ人間のはずなのに、ヤキモキしてしまうこの感情はなんでしょう(笑)。
同じ人間に嫉妬してしまうという、新たなBLジャンルを開拓したようでした。
またそれも、作者・みちのくアタミ先生のキャラクターの描き分け方が絶妙に上手いおかげでもあります。
同じ人物なのに、それぞれの人格が現れるごとに、一気に表情や仕草やセリフが変わるので、読んでいるこちらからしたらまったく違うキャラクターだと錯覚してしまうのです。
キャラクター性は変わるんだけど、しっかり一人の男という軸もぶれていないので、その辺のビジュアルの描き分け方も、さすがはみちのく先生だと思いました！
そして最後には、感動のクライマックスが待っています。
私もまさかまさかの大号泣！！！
激しいネタバレになるので、レイとカズハどちらが本当の主人格だったのかは伏せておきますが、一方の人格が消えていくシーンは、涙なしには読めませんでした！
しかし色織という男が、苦難を乗り越えて成長していくためにはなくてはならないシーンでもあり、より一層悠真と色織の絆が絶対的なものになる感動的なシーンでもありました。
また、体は一人なのにセックス中に中身が入れ替わり、レイ×カズハ×悠真の実質的な3Pシーンも見どころのひとつなので、気になる方はぜひ本編を読んでくださいね
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