BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
町田とまと「抱かせてください古高主任」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- コミカルで明るい話を楽しみたい人
- 一途な恋模様にきゅんきゅんしたい人
- 過激な描写のない、ほのぼのした展開に癒やされたい人
- オフィスラブBLが好きな人
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抱かせてください古高主任『カップリング』
少しドジなサラリーマン
×
エリート上司
年下
ワンコ
健気
一途
ノンケ
スーツ
メガネ
ギャップ
ツンデレ
強気
ノンケ
スーツ
抱かせてください古高主任『BLジャンル』
下剋上
ラブコメ
ほのぼの
あまあま
同居
攻め目線
抱かせてください古高主任【あらすじネタバレ】まとめ
浅田は社会人2年目のサラリーマンで、職場の環境にも同僚にも恵まれている。
順調な人生を送っていると自負していたが、直属の上司である古高主任に対してだけは、苦手意識を抱いていた。
古高は”次期部長”と名高いエリートサラリーマンであり、鬼のように怖い。
毎日のように「数値の入力ミスってる」「喋ってる暇があったら手を動かせ」と、浅田のことをしごきまくってくる。
浅田にとって古高は、プライベートであれば絶対に関わり合いたくない人種だった。
ところがその翌日、念願の一人暮らしを始めるために引っ越した浅田は、真上の階に古高が住んでいることを知ってしまう!
浅田が引っ越しでバタバタしている一方で、古高はスーツを着込んで休日出勤していった。
浅田としては気まずくて息苦しくてしょうがなかったが、古高は至っていつも通り。
住んでいるところが近いだけで距離感が縮むはずもなく、相変わらず会社ではどやされる日々が続いた。
この日は浅田の事務作業に致命的なミスがあり、古高に鬼のような表情で睨みつけられ、残業する羽目に。
夜の10時を過ぎても作業は終わらず、ほとほと疲れ果てていた。
しかしそこへ古高が現れ、最終段階の作業を手伝ってくれるという、まさかの事態が起こった。
仕事をしてばかりのエリート然とした人だと思っていたけれど、意外といい人なのかも…と古高のことを見直し始める浅田。
ところがその数日後には、浅田の家の屋根から水が滴り落ちてきた。
古高の家で何かトラブルがあったのかと慌てて押しかけたところ、家の中は散らかり放題。
古高自身もグデグデに酔いつぶれており、“鬼のエリート上司・古高”の面影は見る影もなかった。
話しかけると目を覚ましたものの、表情も口ぶりもとても柔らかい。
「いつも怒ってごめん、お前はがんばってて偉いよ」といった褒め言葉とともに笑顔で頭をなでてきたかと思えば、そのままふたたび眠りに落ちてしまった。
ただでさえ古高に対して好感を抱きはじめていたところにこんな可愛らしい振る舞いをされて、浅田は決定的に胸を撃ち抜かれてしまう!
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抱かせてください古高主任を読んだ感想
タイトルからはエロっぽい印象を受けますが、内容はとてもピュアで王道のオフィスラブストーリーです。
今作の魅力はなんといっても、古高主任が持つギャップにあります!
序盤から古高主任は、浅田のことを叱りまくり、鋭い視線で睨みまくる鬼上司です。
職場で笑顔を見せることも雑談をすることもなく、典型的な仕事人間という感じ。
そんな古高ですが、自宅では超自堕落な生活を送っています。
しかもお酒に酔うと、ゆるふわーっとした雰囲気を醸し出し始めるという、ものすごい二面性を持ち合わせているんですよ。
わたしは一番最初に古高を見たとき、エリートスパダリ攻めっぽいなぁと思ったんですが、ここへきて一気に印象が変わりました(笑)。
お酒のせいで顔を赤くしながらふにゃふにゃと笑う古高は、受けにしか見えません!
これはタイトルにあるとおり、「抱かせてください」と言いたくなるのも理解できます…!
しかしながらこの二人、普段は部下×上司でしかなく、プライベートでの交流は皆無なのです。
同じマンションの上下階に住んでいたくらいでは仲良くならないし、酔っ払っている姿を一度見ただけで関係が深まることもありません。
大切なのは、浅田が古高の自宅を訪れたきっかけが“水漏れ”だということ。
そうです、浅田の家は水浸しになってしまってとても住める状態ではないのです。
古高の家から水漏れしたせいで!!(笑)
……ということで、責任を感じた古高は浅田に「お前の家が元通りになるまで俺の家に住め」というような提案をし、一時的な同棲生活(ただのルームシェア)がスタートするんですよ。
古高としては、部下に迷惑をかけた償いでしかありませんが、浅田にとっては”片思いをしている相手と一緒に暮らせる”という夢のような生活。
浅田はもともと快活な性格で、合コンにもガンガン参加するような若者だったんですが、そのベクトルが全部古高へと向かうようになっていきます。
今まで知らなかった古高の新しい一面を見れただけでドキドキしたり、古高のために仕事を頑張ろうと張り切ったり、好きな気持ちを抑えきれずに襲いかかりそうになったり(笑)。
ワンコ攻めが楽しい片思い生活を満喫している様を観察できるという、明るい一冊でした❤️
恋に落ちる過程と、恋人関係になるまでの過程が丁寧に描かれているので、「しっかりしたラブストーリーを楽しみたい」というときにぴったりの作品です。
途中まで読んだ印象としては、BL初心者向きだなぁと感じました。
エロがしっかりガッツリしているので(笑)、結果的にBL初心者にはおすすめできませんが、それくらい恋模様が微笑ましかったです。
わたしがとくに好きだったのは、浅田が「前は古高さんのこと苦手でした」と暴露するところ!
この二人って2年間はただの部下×上司として過ごしてきているので、いきなり恋に落ちるって、まあ無理があるじゃないですか?
古高も「お前俺に苦手意識持ってたろ、なんで俺を好きになったんだ?」という疑問を抱くんですよね。
そこでバカ正直に本当のことを答えつつ、真摯に言葉を選ぶ浅田がすばらしかったので必見です!!
ほのぼのとしたオフィスラブストーリーで、読み終わったあとにはほっこりとした幸せな気持ちになれました!
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