心理描写が深い
シリアス
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
キタハラリイ「ジェラテリアスーパーノヴァ」1巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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ジェラテリアスーパーノヴァ『カップリング』
社会人
×
大学生
黒髪
ゲイ
ツンデレ
ゲイ
ジェラテリアスーパーノヴァ『BLジャンル』
エロ多め
ゲイ
シリアス
ジェラテリアスーパーノヴァ 1巻【あらすじネタバレ】まとめ
主人公・里谷智秋はsatoという名前で出会い系に登録している。
そこでkioと知り合ってから、半年が経っていた。
毎回最寄りの「スーパーノヴァ」というお店で待ち合わせ。
ジェラートを買って、食べながら里谷の家に向かって、セックスをする。
それだけの関係。
大学では女の子から好かれることもあったけれど、だからと言って付き合おうとは思えなかった。
ふとkioにその話を振ったところ、女の子はあの面倒くささがいい!という答えが返ってくる。
里谷もおおむね同意だった。
24時間体制で服と爪と髪を褒めて、友達や職場の大したことない愚痴を聞いて、誕生日とクリスマスにエッチする。
確かに、女の子は面倒くさい。
そして、キラキラふわふわしている。
名前も知らない奴と衝動的なセックスをするだけの週末を過ごしている里谷にとっては、眩しすぎるものだった。
里谷がゲイかもしれないと自覚したのは、中三の夏。
高校では彼女を作ろうと躍起になったりもしたが、大学生になる頃にはそれも諦めた。
男性との初体験は、19歳の誕生日。
めくるめく何かがあるかも知れないと期待していたが、何もなかった。
今ではもう、相手の顔も覚えていない。
出会い系とはそういうもので、ヤるだけヤってさようなら。
一回きりでなかった相手は、kioが初めてだった。
ヤるだけの相手と一緒に食事をするのも、初めてのことだった。
それだけのことで、忘れていた感覚を思い出す。
深い意味があるんじゃないか、この先になにかがあるんじゃないか。
胸に込み上げてくる淡い期待感に、見て見ぬふりをして過ごしていた。
それでも、kioとの時間は他の誰とも違っていた。
たくさんキスをされたり、巧みなテクニックに翻弄されたり。
身体中にじわじわと毒が回っていくような、見えない傷跡を無数につけられているような感覚があった。
ある日、飲み会帰りにばったりとkioと鉢合わせる。
初めて見るスーツ姿で、話し方もいつもとはまったく違っていた。
kioは大人で、自分はまだまだガキなのだと思い知らされる。
それからは、kioとの関係が変わっていった。
あの日街中で会ったことに触れるとすべてが終わってしまう気がして、何も聞く気になれなかった。
余計なことは何も喋らず、手酷いセックスに溺れる日々が続く。
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ジェラテリアスーパーノヴァ 1巻を読んだ感想
kioにはSっけがあり、里谷にはMっけがあります。
少々マニアックなことをやらせたり、言葉攻めがあったりと、毎度毎度エロがとても濃厚です!
話の展開としては、身体から始まるラブストーリーで、意外な展開や大きな事件はありません。
実は私、原作の漫画よりも先にCDを購入したんです。
当初はCDだけで満足していたのですが、失礼ながらしぶしぶ漫画も購入してみました。
感動しました!!!
ものすごく、作品の世界観に惹き込まれました。
独特の雰囲気があって、表現力もすごくて、夢中になって最後まで読みました。
この漫画は、最終話までkioの視点が登場しません。
里谷視点で最後まで進み、二人の関係が出来上がったところで補足的にkioの視点が出てきます。
はっきりとした描写はありませんでしたが、里谷はおそらく恋愛をしたことがありません。
ゲイである可能性を潰したくて高校のころ頑張ってみたけど、やっぱりゲイだったんです。
マイノリティに属することへの恐怖というか、不安というか、そういう感情があったのだと思います。
里谷は自分の気持ちに折り合いをつけて、ゲイとしての自分を受け入れて、出会い系で初体験を捨てました。
この初体験から恋愛に発展していくことを、里谷は期待していたのだと思います。
しかしそうはならず、その後も出会い系で知り合っては1回ヤってさようなら、ということが続いたのでしょう。
kioと出会った時にも、里谷は1回きりで終わるだろうと思っていました。
けれど、そうはならなかったんです。
何度も一緒にアイスを食べてセックスして、里谷は小さな期待をしました。
だからkioに「泊まっていく?」と聞くんですが、kioが泊まっていくことはありませんでした。
それでも毎回、聞いてしまうんです。
淡い期待があって、期待したくないとも思っているのだと思います。
この漫画は、とても想像力がかき立てられます。
というのも、ストレートな感情を表わす言葉がほとんど書かれてないんです。
歯を食いしばる姿や、苦々しげな表情や、泣きそうな顔から感情を読み取ることになります。
読み手によって感じ方が変わる部分もあるでしょうし、変わらない部分もあるだろうと思います。
漫画を読んでいて感情移入することって誰でもあると思うんですけど、それって相性がありますよね。
読み手の気持ちが主人公の気持ちに近づいていけば感情移入出来るし、共感出来なければ感情移入は出来ません。
だけどこの漫画には『感情を示す言葉』がないので、読み手が主人公の気持ちに近づく必要がないんです。
だって主人公の気持ちが書かれていませんから。
この表現力というかセンスというかコマの配置というか、とにかく本当にすごいです。
続編も出ていて、そちらも含めてドラマCD化されている人気作です。
過激なエロと、巧みな心理描写が共存していて最高です!
その中に、漠然とした虚無感があり、リアリティがあります。
出会い系で知り合った二人がしっかりと恋をする過程を楽しめる一冊です。
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次巻の感想は以下の記事から