BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
大島かもめ「猫背が伸びたら」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
スパダリ属性があるのに自分に自信のない攻めを応援したい人
心理描写重視で、お互いに惹かれていくシーンを見守りたい人
ほのぼのしたストーリーで読後感にほっこりしたい人
コンプレックス克服系BLを読みたい人
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猫背が伸びたら『カップリング』
自分に自信が持てないサラリーマン × ゲイのジムインストラクター
猫背が伸びたら『BLジャンル』
スーツ
サラリーマン
ノンケ攻め
ヘタレ攻め
男前受け
誘い受け
ゲイ
ほのぼの
ラブコメ
過去に訳あり
攻め目線
エロ少なめ
BL初心者向け
猫背が伸びたら【あらすじネタバレ】まとめ
上司に言われるがままに、新宿二丁目がゲイタウンということも知らずに、のこのことやってきたノンケの新井譲二。
トイレで石渡悠に襲われかかるのだが、寸でのところで事情を話し、解放してもらう。
その後、譲二（ジョージ）は、カウンターにて悠と会話を弾ませる。
悠は、ジョージがノンケなことにすごく残念がるのだった。
ジョージは、フランス人とのハーフである自分の外見がカッコいいことを自覚していた。
それと同時に、ジョージはカッコいい顔がコンプレックスでもあった。
何かにつけ顔のせいにされ、妬みや僻みを嫌という程にされてきた。
ジョージは、子供の頃から容姿に関して褒められる機会が多く、その度に卑下をする癖がつき・・・言葉とは不思議なもので、「俺なんて」という自分を卑下する言葉を口に出すたびに、自分がその言葉にふさわしい人間になっていくのだった。
ふと、ジョージは思った。
ゲイバーで出会った悠は、明るくて自信に満ち溢れていて、自分とは正反対の人だな〜と。
初対面で何の躊躇もなく、自分に迫ってくる姿をすごいとも思った。
自信に溢れ、自分の思ったことを何でも口にし、行動できる悠のことが、とてもうらやましく感じた。
ジョージは、洋菓子メーカーのマーケティング部に勤めるのだが、仕事柄甘いものの試食をよくする。
運動不足もたたり、最近お腹の肉が気になってきた。
そこでジョージは、スポーツジムに通うことにした。
たまたま見かけたスポーツジムのポスターを目にしたジョージは、体験でそのジムに行ってみることにした。
するとそこに現れたのが、以前ゲイバーで出会った悠だった。
悠は、インストラクターとしてそのジムに勤務していたのだ。
悠はまるで、初めて出会ったかのようにジョージと接してきた。
悠は他の客にとても愛想が良く、女性客にもモテモテな様子が伺えた。
ジョージはそんな悠をつい目で追ってしまうのだった。
ジムの後、ジョージは悠に話があると呼び出された。
ジムでは悠がゲイである本性を隠しておいて欲しいとのことだった。
もちろんジョージは、最初から他人にそのことを言うつもりはなかった。
ジョージはもちろんノンケなのだが、悠と接し話していくうちに、自然と悠のことが気になり出すのだが！？
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猫背が伸びたらを読んだ感想
“誠実で優しい高身長イケメン”というスパダリ属性をふんだんに兼ね備えたジョージなんですが、過去のトラウマが起因して、登場当初は、自分に自信が持てない残念なヘタレ攻めです。
しかし、悠と出会い恋することにより、少しずつ強くなっていきます。
ヘタレだった男が、優しさと誠実さを兼ね備えた見事なスパダリに変貌する姿を見守ることができ、まさに眼福ものの作品でした
本作で私が一番心を鷲掴みにされたところは、ジョージが悠に次第に惹かれていく心理描写の移り変わりです。
最初の出会いが衝撃だったため印象付いたのかもしれませんが（ゲイと勘違いされてトイレで襲われたのでw）、悠と出会い再会して、ジョージは悠のことが気になるようになります。
もちろん出会った当初は「恋心」なんてありません。
気になる、目で追ってしまう、つい考えてしまう・・・などといった、恋の火種が育っていきます。
そこから本格的に「好き」を自覚し、悠を取り巻く環境にヤキモチを焼くようになります。
ジョージは見た目とは裏腹な奥手なシャイボーイなので、ジョージの心の移り変わりは高校生の恋愛かのような甘酸っぱい気分を堪能させてくれて、とても読み応えがありました。
今まで恋に奥手だったジョージが、本当の恋心を知ったことで、自信がつき強い自分に生まれ変われた重要なシーンでもあり、印象的な場面でした。
作品は全体的にほのぼのとしていて、激しい描写もなく、キャラクターそれぞれの心理を追いながら読み進めることができるので、ストーリー重視の人、BL初心者の人でも問題なく楽しめる内容となっています。
そして何より、残念なヘタレ攻めが、優しく誠実なスパダリ攻めへと変貌していく姿は必見です！
スパダリ属性があるのに自分に自信のない攻めを応援したい人
心理描写重視で、お互いに惹かれていくシーンを見守りたい人
ほのぼのしたストーリーで読後感にほっこりしたい人
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