天才ゆえの苦悩
愛か才能か
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
湯煎温子「サイケデリック・ベイビー」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- ストーリーを重視した作品を読みたい人
- 心理描写を重視した作品を読みたい人
- 感動するBLで泣きたい人
- BL初心者向け
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サイケデリック・ベイビー『カップリング』
雑誌編集者
×
天才画家
執着
やんちゃ
男前
天然
やんちゃ
童貞
黒髪
サイケデリック・ベイビー『BLジャンル』
切ない
すれ違い
ラブコメ
泣ける・感動
体格差
BL初心者向け
サイケデリック・ベイビー【あらすじネタバレ】まとめ
出版社に勤めて3年目になる橅木樹は、先輩社員から「なんにも興味なさそう」と揶揄されるほどの無気力人間だ。
現に橅木は「ほどほどに」というのを座右の銘にしており、何事にも入れ込みすぎないようにしている。
この日橅木は、朝一で恋人から別れを告げられたが、「まあいっか」で済ませた。
そんな橅木が唯一大切にしているものは、若き天才画家・天花寺蓮が描いた一枚の絵。
すべてに絶望していた学生時代に天花寺の絵に出会って以来、天花寺が描く極彩色の絵に魅了された。
今の出版社に就職したのも、いつか天花寺に会えるかもしれないという動機があったからこそだった。
そしてその夢が今日、実現する。
橅木は天花寺のアトリエに向かい、「今日から担当編集になりました」とインターフォン越しに挨拶をした。
しかしアトリエの玄関を開けて出てきたのは、テレビや雑誌で何度も目にした勇ましい天才画家・天花寺蓮とは似ても似つかない、ゆるゆる~ふわふわ~っとした頼りない男だった。
驚く橅木に、天花寺は笑いながら「絵を描く時は髪を上げるけど、普段はこんな感じ」と言う。
ちょっぴりショックを受ける橅木だったが、直後にはアトリエ内を見て大興奮。
橅木が長年憧れてきた天花寺の初期作品や、一度個展に出品されたっきりの幻の作品が無造作に散らばっているのだ。
感動で涙目になった橅木は、天花寺相手に長年のファンであることを力説。
天花寺は大笑いしたのちにキャンパスに向かうが、スランプ中らしく、一向に筆が動かない。
それどころか、天花寺は童貞であることを打ち明けはじめる。
そして次の瞬間には、橅木は天花寺から押し倒されていて…?!
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サイケデリック・ベイビーを読んだ感想
『サイケデリック・ベイビー』は、ほんわかした表紙からは考えられないくらいストーリーに深みがある一冊です。
バッドエンドのようでもあり、ハッピーエンドのようでもある、本当に不思議な作品。
……なんですが、序盤は完全にぶっ飛び系ラブストーリーです(笑)。
まず、攻め・橅木という人間が天花寺に惚れ込みすぎていて、天花寺に狂っています。
橅木の家は天花寺の絵で溢れてるし、持ち歩いているスケッチブックのようなものは天花寺の絵(雑誌の切り抜き)でいっぱいになっているし、一歩間違ったらストーカーのような状態です(笑)。
さらに、受け・天花寺もぶっ飛んでます><!
絵を描き始めたら食事も睡眠もおざなりで、ぶっ倒れるまで描き続けたりする狂人。
つまり、橅木も天花寺も頭オカシイんです。
まともじゃないんです!!!www
そんな2人はひょんな事から身体の関係をもってしまって…、と展開していくんですが、ストーリーの流れがジェットコースターでした。
橅木は憧れの画家・天花寺にますます倒錯していき、天花寺ははじめてのキス・はじめてのセックスに溺れます。
そして天花寺は、橅木とセックスをしてからというもの、絵柄・作風が一変しちゃうんですよ。
その変化によって新たなファンを獲得する一方、既存ファンからは不評。
編集部からも不評。売上も落ちていく…と。
天花寺は橅木とセックスして、恋のようなものをして、幸せを感じるんですが、同時に「昔のような絵を描けなくなった自分に存在価値はあるのか」と苦悩します。
この漫画のテーマは、「天花寺は愛を取るのか、画家としての才能を取るのか」です。
漫画やアニメ、小説って、主人公たちが欲しい物を全部手に入れて「めでたしめでたし」で終わることが多いですが、『サイケデリック・ベイビー』では、そうはなりません。
人の心は繊細に変化していくし、一度変化したものはもう元には戻れないんですよね。
「元に戻ったフリ」は出来るけど、「完全に元通り」にはならない。
そういう不変性がすごく現実的で、読んでいて胸が苦しくなるシーンがたくさんありました。
だけど最後、天花寺は子どものように無邪気で、幸せそうな顔を見せます。
無気力だった橅木もやる気に溢れていて、これからこの2人なりの幸せを見つけていくんだろうな、と。
読み終わったあとはほっこりした幸せな気持ちになれるんですが、それと同じくらい「続きは??!続きどこよ!!!?」っていう気持ちにもなりました。笑
この2人のその後が見たい…!と強く思わせられる結末になっています。
ストーリー重視な方、一風変わったお話を楽しみたい方は、間違いなくツボに刺さる作品なので、未読の方は読んでみてくださいね!
- ストーリーを重視した作品を読みたい人
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