BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
秀良子「STAYGOLD」1巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
少年の成長をじっくりと楽しみたい人
年下攻め、おじさん受けが好きな人
魅力的な脇役が登場する物語を読みたい人
たくさんの登場人物に想いを寄せたい人
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STAYGOLD『カップリング』
強気甥っ子 × ヘタレ叔父
STAYGOLD『BLジャンル』
年下攻め
やんちゃ攻め
オヤジ受け
メガネ受け
家族
年の差
ほのぼの
切ない
片思い
STAYGOLD 1巻【あらすじネタバレ】まとめ
両親は不在、優士と弟、甥と姪。
ちょっといびつなひとつ屋根の下。
彼らは「一応」家族として、穏やかに暮らしてきた。
甥っ子の駿人は中学生。
ちょっと生意気なところもあったけれど、素直に育っていた。
しかし、そんな駿人が最近金髪に。
「お前 好きな子できた？」
ほんの出来心で尋ねた優士だったが、駿人は赤面したのだった。
本当はもっと大きくなるまで黙っているつもりだったらしい。
けれど、待っていたら手遅れになるかもしれない。
本気で考えてくれないかもしれない。
そう思って、13歳の駿人は叔父の優士に伝えた。
「俺は優士のことが好きだから」
駿人は優士にキスをした。
この日を境に、駿人はいよいよ開き直った。
優士は動揺していた。
「駿人はホモなのか？」
「男が好きなのか？」
「女になりたいとかではないのか？」
駿人が優士を好きだと気がついたのはもうずっと前のことだった。
けれど、優士は違う。
優士は明らかに動揺している。
駿人は、日に日に大きくなるやましい気持ちを自覚してしまった。
ある日、優士は意を決して「お前の気持ちには応えられない」と駿人に伝えた。
しかし、駿人は食い下がる。
駿人は優士に好きな人がいること、優士の言う「気持ちに応えられない理由」がまったく説明になっていないことに気がついていた。
駿人の母親である彼女がこの家を出てから、3年が過ぎていた。
この3年間、駿人が泣いたことはなかった。
それどころか、勢いに任せて怒ることもなく、相手の言い分を聞き、それを受け入れることすらできていた。
今日は駿人の14歳の誕生日。
夜空のもと振り返った駿人を見て、優士はやっと気がついた。
駿人は、もう子供ではないのだ。
その他、駿人の異父の妹・きっかのショートストーリー、秀良子先生の大人気作『宇田川町で待っててよ。』の番外編『矢代智哉には悩みがある。』を収録。
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STAYGOLD 1巻を読んだ感想
13歳の駿人と、血のつながりのない叔父・優士。
この物語は、そんな2人のラブストーリーであり、きっと家族としての物語でもあります。
ところで、13歳（攻め）と聞いてちょっぴりためらう方もいるのではないでしょうか。
13歳と言えばまだ中学生。
ちょっと若すぎやしないか…と思う人もいて当然でしょう。
けれど、駿人はそんな私たちの心配を軽々と飛び越えてきます。
いや…「飛び越えてくる」と表現するのはちょっと不適切かもしれません。
駿人を取り巻く家族や友人、クラスメイトたちとの関係から少しずつ浮き彫りになる彼の人間性。
大人びてはいるけれど優しくて、年相応の青い部分も持ち合わせている。
駿人が、とても魅力的な少年なんです。
そして、そんな駿人に想いを寄せられている叔父の優士。
駿人のおむつすら替えたことのある優士ですから、もちろん2人の関係は一筋縄ではいきません。
しかし、1巻の最後の最後で描かれる、優士が「駿人はもう子供じゃない」と認める瞬間。
この瞬間がとても鮮やかで、何度も読み返したくなるような引力があります。
（優士はもちろん）読者にとっても年齢や”中学生”という言葉はただの肩書であることを実感することができるシーンなのではないでしょうか。
一つ屋根の下では駿人と優士のほかに、優士の弟・コウや駿人の妹・菊花も暮らしています。
駿人と優士の関係を中心に物語は描かれますが、そんな2人を支え、時に主役となる彼らの生き方も魅力的。
個人的な話になりますが、私は複雑な家族構成の物語や登場人物の多い物語が苦手です。
「これ誰だっけ？」「主人公とどういう関係だっけ？」ってページを捲るの、イヤじゃないですか？
しかし、この物語では日常の何気ない会話や個性的な行動によって、物語はすんなりと頭に入ってきました。
2019年11月現在、物語は4巻まで進行中。
まだまだ少年の駿人が遂げる成長は見逃せません！
年下攻めの「成長」が好きな方、家族ものが好きな方には絶賛おススメです。
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2巻の感想は以下の記事から
