BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
つきづきよし「あの世でお前に好きだと言える」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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あの世でお前に好きだと言える『カップリング』
高校生→陸上選手→コーチ
×
高校生→サラリーマン
高校生
ワンコ
一途
男前
制服
高校生
ほだされ
拗らせ
ゲイ
制服
あの世でお前に好きだと言える『BLジャンル』
シリアス
部活
学園
再会
片思い
切ない
泣ける
あの世でお前に好きだと言える【あらすじネタバレ】まとめ
人生に絶望し、駅のホームから飛び降りた29歳の国巳。
目を覚ますと、高校時代に戻っていた。
「多分自分は死んだんだろう」と思うも、死んだ理由もそれ以外のこともあまり覚えていない。
もちろん、今自分がなぜ高校時代にいるのか分からない。
しかし国巳の気持ちは意外にも晴れやかで「新しい人生だと思ってこれはこれで楽しむか」と学校に向かった。
高校に行くと懐かしい光景が目に飛び込んできた。
グラウンドで走り込みをしている一人の男がいた。
国巳は一瞬でその男に目を奪われる。
この世界でも「男が好き」という自分は変わらないのだな、と思った。
でもこうなったら、男子高校生とのアレコレを楽しむのもアリかな〜と国巳が妄想をしていたところ、先ほどの男が近づいてきた。
「なんで電話に出てくれないんですか？今日ジョグに付き合ってくれるって言いましたよね？」
と話しかけてきた。
男が話しかけてきた瞬間、自分が陸上部の部長をしていたことを思い出した。
この男は後輩のようだが、いまいち思い出せない。
女生徒から「一柳くん」と呼ばれていたので、自分も「一柳」と呼ぶが、普段苗字呼びしていないことを指摘された。
国巳はそこで初めて、この男のフルネーム(一柳岳)を知った。
おまけに、岳は国巳に好意を寄せているようだった。
岳は国巳をものすごく慕っており、まっすぐに気持ちをぶつけてくる。
しかし、正直なことろ国巳は岳のことを覚えていない。
なぜ忘れているのかさえ分からない状況なのだが、岳と改めて交流を深めていくうちに、国巳はだんだんと忘れていた記憶を取り戻していく・・・。
自分も岳のことが好きだった…ということも。
それなのに、過去の自分は岳の気持ちに応えてやらなかった。
少しずつ蘇る思い出に翻弄されるセンシティブラブ。
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あの世でお前に好きだと言えるを読んだ感想
青春救済BLということで、どんな感じなんだろうと読み始めました。
主人公・国巳は、駅のホームで飛び降り自殺するというショッキングなシーンから物語が始まります。
目を覚ました国巳は、高校生の頃に戻っていました。
自分は死んだのだろうと思った国巳は「新しい人生としてこれはこれで楽しむか！」と懐かしき高校生活を満喫することにします。
(ちなみに、国巳の中身は亡くなった当時の年齢のままです。)
そこで出会ったのが、陸上部の後輩・岳。
国巳にめちゃくちゃ懐き、それだけではなく恋愛的な意味で「好き」だと国巳にアプローチをしてきます。
しかし国巳は、なぜか岳のことを思い出せません。
他のクラスメイトや部活のメンバーは思い出せても、なぜか岳のことだけ思い出せないのです。
読んでいるこちらも「え？なんで？」と、ミステリー小説を読んでいるような感覚になり、ページをめくる手が止まらなくなりました。
王道展開で考えるなら、事故で意識を失った国巳が、高校生のころやり残したことを巡る旅？とも予想できたのですが、それなら何故岳のことを忘れてしまっているのでしょうか。
きっと国巳の人生において、岳はものすごくキーパーソンになっているに違いないのですが・・・肝心の関係性が思い出せないとなると、こちらも読んでいて切なさがこみ上げてきました。
国巳は、岳のことが分からないまま、恋に落ちます。
厳密にいうと「再び」恋に落ちます。
お察しの通り、国巳が高校時代からずーっと劣情を抱いていた相手が岳です。
2人は高校時代から惹かれあっていたのですが、ケガにより陸上選手としての選手生命が絶たれた国巳が、才能ある岳に嫉妬心を表すようになります。
岳のことを好きな気持ちと、陸上選手としての悔恨の思いや男としてのプライド…。
そんな相反する感情に挟まれて葛藤する国巳はついに張り詰めていた糸が切れて、岳と距離を置くようになってしまいます。
そのまま自暴自棄になり、今に至るという感じです…＞＜！
過去の後悔が強すぎたからこそ、「岳のことを忘れてしまった状態でもう一度高校時代をやり直す」という救済BLに私には映りました…。
紆余曲折ありすぎた国巳ですが、最後はきちんとハッピーエンドです。
国巳もきちんと生きているので、その辺もご安心ください！
国巳は、現実世界できちんと岳と向き合おうと心に決めます。
しかし、岳と疎遠になってしまってから10年の歳月が流れています。
果たして岳は、国巳を受け入れてくれるの！？と心配になりましたが、当時と変わらないままの岳が国巳を待っていたので、私は大号泣＞＜！
陸上選手という夢を叶え、ブレることのないピュアな想いのまま国巳を待ち続ける岳の姿はとても美しかったです。
ミステリー仕立ての泣ける作品を読みたい方におすすめできる作品で、最後の大ハッピーエンドにぜひ涙してくださいね！
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