BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
おげれつたなか「Daisy Jealousy」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
ストーリー・心理描写を重視した作品を読みたい人
初々しくも一途な恋愛模様にドキドキしたい人
人気BL作家・おげれつたなか先生の安心＆安定の神作を読みたい人
職業もの・オフィスものBLが好きな人
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Daisy Jealousy『カップリング』
3Dモデラー × 3Dモデラー
Daisy Jealousy『BLジャンル』
職業もの
オフィスラブ
同級生
一途攻め
童貞攻め
メガネ攻め
ヘタレ攻め
陽キャ受け
やんちゃ受け
ほだされ受け
メガネ受け
ラブコメ
すれ違い
切ない
あまあま
ピュア
拗らせ
片思い
ギャップ萌え
Daisy Jealousy【あらすじネタバレ】まとめ
小さい頃からゲームが好きだった三咲は、自分もゲームを作ってみたいという夢を抱き、専門学校に入学した。
そんな三咲は専門学校入学前から趣味で3Dモデリングをしており、ある程度の知識はあったのだが・・・
クラスメイトの要は三咲よりも秀でた実力・才能を持っており、三咲は要のことをライバル視していた。
「要に負けない作品を作りたい」
三咲は、いつもそんな気持ちを抱いていた。
一方の要は基本的にコミュ障なので、他人と関わり合いを持つことはないのだが、三咲が要の課題を手伝ったことがきっかけで、三咲のことを好きになった。
要が三咲に心を開いたことで2人は少しずつ仲を深めていくだが、要に三咲の憧れていたゲーム会社からスカウトがきたことがきっかけで関係が少しずつ崩れていく。。。
要の才能に嫉妬し、さらに要は自分のことをライバルとも思っていないような扱いを受けた三咲は、ついにキレて要と仲違いしてしまう。
そのまま話をしないまま、卒業を迎えた2人。
卒業式後、要は三咲を呼び出しキスをするのだが、想いは伝わらず再び三咲はキレてしまい2人はほぼ絶縁状態になるのだった。
その後三咲はCGアニメ映像会社に入社し、忙しくも充実した日々を過ごしていた。
ある日三咲は、フリーに転身した要と数年ぶりに再会し、一緒に仕事をすることになるのだが！？
一途に愛を捧げる天才型童貞攻め×努力家な嫉妬型パンピー受け！
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Daisy Jealousyを読んだ感想
待っていました！
おげれつたなか先生の新作！！！
先生は最近BL以外の方でも活躍されているので、なかなかBLの新作が読めなくてモヤモヤしていたのですが・・・「Daisy Jealousy」が発売されてとても嬉しいです
本作もおげれつたなか先生の真骨頂である、重厚感のあるストーリーと心揺さぶられるようなキャラクターの心理描写が秀逸で、読み始めて一気に作品の世界観にのめり込んでしまいました。
先生の描く作品は、読んでいてとても心を動かされるんですよね。
私の喜怒哀楽が操られるというか・・・。
ハッピーなシーンは読んでいるこちらも心がぽかぽか暖かくなってくるし、切ないシーンは痛いくらいに切なさが伝わってくるし、キャラがもがき葛藤するシーンはいつの間にやらキャラクターに感情移入して自分まで辛くなってくるし(笑)・・・。
いろんな感情を抱くことができるおげれつたなか先生の作品は、本当にみなさんにも一度は読んでほしいです！
▼おげれつたなか先生の名作▼
・・・さて、前置きが長くなってしまいましたが、『Daisy Jealousy』を読んだ感想についても触れていこうと思います。
今作は、3Dモデラー同士の職業ものBLです。
私はゲーム業界には疎いので分からない専門用語がたくさん出てくるのですが、専門用語がわからなくてもストーリーを理解するのに支障はありません。
今作の主人公2人は、分かりやすくカテゴライズすると「天才(攻め)」と「努力型の凡人(受け)」です。
努力型の凡人・三咲が天才・要に嫉妬する様子や、自分自身への葛藤がとても色濃く描かれています。
しかも本作の面白いところは、その葛藤の中に「恋愛感情」が加わっていることです。
要は三咲にベタ惚れなんですね。
それはもう、一途に一途に三咲のことを想っています。
要は3D分野に関してはめちゃくちゃ才能ある男なんですが、その他のことに関しては人並み以下(苦笑)。
特に人付き合いが苦手な性格なので、恋愛経験もゼロの童貞くんです。
そんな要は、専門学校時代にクラスメイトだった三咲のことを好きになり、ある出来事がきっかけで仲違いしたものの、仕事で再会し再び三咲と交友を深めます。
三咲もだんだんと要に絆されていき、体の関係を結ぶようになります。
最初は、順調に見えた要と三咲ですが、要と一緒に過ごす時間が長くなるにつれて、三咲は3Dモデラーとしての天才的な才能がある要と一緒にいることが辛くなってきます。
自分に劣等感を抱いたり、要に嫉妬したりと負の感情を抱くようになるのです。
必見ですよ！
要と一緒にいると自分も要も嫌いになっていくことに気づいた三咲は、要と別れる選択をします・・・＞＜。
あぁ、この辺の別れのシーンは心が千切れるくらいに切なかったよう！！！＞＜。
それと同時に、三咲の抱いている感情もめちゃくちゃ共感できて、読んでいる私も涙が止まりませんでした。
結局、要と三咲は別れてしまいます。
しかも三咲はあれだけ好きだった3Dモデラーの仕事を辞めてしまい、廃人のような暮らしをするようになります。
この三咲の“挫折シーン”もめちゃくちゃ共感できました！
漫画ってあくまでもフィクションの世界なので、綺麗事だけでも物語を進めることができるじゃないですか。
今回でいうなら、“要と対等になるために三咲が考えを改めて頑張る”という見せ方が王道なのかもしれませんが、おげれつたなか先生の描かれる漫画はそうはいきません(笑)。
よりリアルで人間臭い感情が作中に描かれているので、三咲が挫折して仕事を辞めてしまうのもめちゃくちゃ分かるんですよ！！
完璧な人間なんていません。
他人への嫉妬や焦りは誰しも経験するとこだし、そこから挫折してしまうことも多いにありますよね。
三咲と要の場合は、男同士なので尚更その気持ちを強く感じるのかもしれません。
ポジティブな感情だけでなく、こういったネガティブな感情を、ファンタジーとも言われているBLで描かれる作品って数少ないんじゃないかな。
だからこそ、私たち読者もめちゃくちゃ心揺さぶられる作品になるんですね。
別れてしまった要と三咲、そして廃人だった三咲がどのようにして立ち直るかに関しては、ぜひ本編で確かめてくださいね。
感涙必須の、暖かいハッピーエンドが待っていますよ
また、おげれつたなか先生は相変わらず「“童貞”の不器用ながらも一途な恋心」を描くのが上手いですね！
ヤリチン⭐︎ビッチ部の加島もそうですが、恋愛経験がないなりに一途に想いを伝える要の姿に究極の萌えをいただきました
時に大胆で、時に拙くも初々しい要の所作に、キュンキュンしまくりでした
BL的な萌えはもちろん、一つの作品として読み応えがあるし、いろんな感情が揺さぶられる作品なので、本当に至極の一冊でした。
みなさんもぜひ、おげれつたなかワールドを堪能してみませんか？
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