切なBL

ひとりで夜は越えられない/松基羊(ネタバレ・感想)進駐軍の心優しき米兵×戦争のトラウマから夜眠れなくなった日本人!打算で始まった恋だけど…

ライラ
ライラ
こんにちは、BL歴25年のライラです
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!

松基羊「ひとりで夜は越えられない」のネタバレ込みの感想をご紹介します。

このBLをおすすめできる人
  • ストーリーを重視した作品を読みたい人
  • 壮大な感動BLに涙したい人
  • 時代もの・古風な作品が好きな人
  • スパダリ外国人攻めにきゅんきゅんしたい人
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当記事はネタバレ込みの内容になっているので、ご注意ください!

 

ひとりで夜は越えられない『カップリング』

進駐軍のアメリカ兵
×
キャバレーのボーイ

ジム(攻)

駐在アメリカ兵
外国人
男前
スパダリ
優しい・穏やか
ワンコ
ゲイ
制服

征四郎(受)

キャバレーのボーイ
ほだされ
やんちゃ
ノンケ
過去に訳あり

ライラ
ライラ
前後の日本が舞台!米兵×日本人のカップリングです

 

ひとりで夜は越えられない『BLジャンル』

時代もの
切ない
ほのぼの
ドキドキハラハラ
泣ける
身分差

ライラ
ライラ
ストーリー重視の超大作!読み応え抜群のおすすめ作品です

 

ひとりで夜は越えられない【あらすじネタバレ】まとめ

1950年代、日本。
征四郎は戦争のトラウマから夜ひとりで眠ることができず、宿代としてセックスをしながら女の家を渡り歩いてやりすごしていた。

征四郎は進駐軍向けのキャバレーのボーイとして働いている。

キャバレーで働く女の中には、進駐軍の米兵と「カップル」になるものも多い。

 

「敵国の兵士とだなんて…」と征四郎は思うが、

その女たちが「今の暮らしを良くしたくて一世一代の大博打に出た子だっている」という話を聞くと、なんだか共感できる部分があった。

「今を変えたい。」

そんなことを沸々と思いながらも、征四郎はうだつのあがらない日々を送っていた。

 

ある日、キャバレーで米兵・ジムと出会う。

ジムは、カタコトながらも日本語を話す優しい雰囲気の好青年だった。

ジムは、征四郎に一目惚れをしたと言う。

「これは、この人生を変える絶好のチャンスなのかもしれない…」

そう思った征四郎は、ジムに「俺たちもカップルってやつになってみないか?」と交際を持ちかけた。

しかし予想外にジムの反応が薄かった。

「征はワタシを好きではないでしょう?」

ジムは征四郎のことを本気に考えているからこそ、軽はずみにカップルになる…とは言えないのである。

 

征四郎はいまさら引けないので「お前ともう少し深い関係になってみたい」「男相手にどうすれば良いのか教えてくれよ」と、甘く囁く・・・。

ジムは「はい」と答えるのだった。

 

それから征四郎とジムはお互いを知る意味でも、定期的に会うようになった。

主に夜を中心に会っていたのだが「征四郎を大切にしたい」という理由から、日中に会わないか?とジムが提案した。

しかし征四郎にとって昼間は睡眠の時間。

戦争から帰って以来、暗い場所で一人で寝ることができない体になってしまったからだ。

征四郎は事情をジムに話すのだが、これまでの夜は女の家を渡り歩いていたことを知ったジムは嫉妬で拗ねてしまう。

 

ということで、ジムは自分が住む家へ征四郎を招くことにした。

それから征四郎は、ジムの家で寝泊まりすることに。

 

清潔な衣類に十分な食事…寝心地の良い寝具。

まだまだ戦後のあおり真っ只中の今の日本の暮らしとまったく違う。

戦勝国と敗戦国の差をまざまざと見せつけられた征四郎は、この生活を利用して、ジムから搾り取るだけ搾り取ろうか…と思うのだが!?

 

打算から始まった2人の関係。
甘やかに抱きしめられ眠りにつく日々は、次第に征四郎の心を溶かし・・・?

 

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ひとりで夜は越えられないを読んだ感想

作者買い作品です。

いや泣いた〜><!
ほのぼのした中にも切なさがある深いストーリーで、完成度が高すぎる名作!

BL初心者〜上級者まであらゆる層の人も絶対に大満足する、神作品だと感じました。

やっぱ松基羊先生の作品大好きです!!!

 

時代は戦後の日本。

進駐軍の米兵と戦争のトラウマから夜眠れなくなった日本人のお話です。

時代設定からしてもう反則ですよね。
泣けない訳がないです><!

 

ジムと征四郎は、障害のある恋の道を歩むのですが、現代の比ではありません。

まず、戦勝国と敗戦国…という立場が真逆の関係性です。

今の私たちの感覚では考えにくいのですが、戦争における敵国とは憎むべき相手と言えます。

特に敗戦国である征四郎は周囲から「戦勝国のアメリカ人とつるむなんて…」と避難の対象になってしまうことも容易に想像できますし、現に家族にバレて大目玉を食らっていました。

 

一方のジム。

キリスト教の国であるアメリカ人ジムにとっては、男同士の関係は禁忌。(日本以上に厳しいんです…)

だから誰にも征四郎との関係をバラすことはできません。

今以上に同性愛に関して厳しかった時代なので、ジムにとっても障害だらけの恋に違いありませんでした。

 

そんな2人なんですが、置かれている立場や文化の違いがありながらもほのぼのゆっくりと交流を深めます。

最初は打算でジムに近づいた征四郎なんですが、次第に心もグイグイとジムに吸い込まれていきます。

征四郎は狡猾なくせに少しずつジムのペースに持って行かれたり、なんやかんやでジムを手のひらの上で転がしたり…塩梅が絶妙でした!

すべては誠実で心優しい好青年・ジムのパワーがなすものだと思うのですが、ジムはマジで包容力の塊のようないい男すぎました❤️

 

あぁいい感じだ…と2人の間に甘い空気が流れるのですが、ジムとのことが征四郎の家族にバレてしまい2人は引き裂かれてしまいます><。

(ちなみに征四郎は家族と確執があります…)

あぁ切ない><!

 

離れてしまうことで征四郎は余計にジムの存在の大きさを知るんですね。

征四郎は、戦争が原因で夜に眠れなくなったという大きなトラウマを抱えているのですが、そのトラウマを受け入れてくれたのが家族ではなく、唯一ジムだけだったのです。

ジムの存在がどれだけ征四郎の心を癒し強くしたか…想像に堅いでしょう。

 

ラストは、涙なしでは読めない大団円!!!

大号泣しました。

ネタバレになるので詳細は伏せますが、離れ離れになってから感動の再会を果たした2人がどんな未来を辿るのか…ぜひ本編で楽しんでくださいね。

 

時代もの特有の哀愁漂うセンチメンタルなお話が好きな人はぜひ❤️

ストーリー重視の作品を探している人にも、全力でおすすめできる作品です。

心優しく包容力を兼ね備えた好青年・ジムがマジでいい男すぎるので、その辺も必見ですよ!

 

ライラ
ライラ
電子書籍では試し読みもできるので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

 

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