BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
千束るち「オメガはベッドで嘘をつく」1巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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オメガはベッドで嘘をつく『カップリング』
医者(α) × 大手製薬会社の三男(αと偽るΩ)
オメガはベッドで嘘をつく『BLジャンル』
男前攻め
硬派攻め
ほだされ攻め
美人受け
不憫受け
健気受け
強気受け
金持ち
エロ多め
過去に訳あり
切ない
すれ違い
オメガはベッドで嘘をつく 1巻【あらすじネタバレ】まとめ
この漫画はオメガバース作品です。
オメガバースとは?
BL界で確立されたジャンルのひとつ。
男女の性別の他に、「α(アルファ)」「β(ベータ)」「Ω(オメガ)」という3つに分類され、性別とはまた別の性が存在する物語上の設定。
- α・・・容姿端麗・頭脳明晰で、社会的地位の高い人たちのほとんどがα。立ち回り的に「攻め」になることがほとんど
- β・・・人口の割合で一番多く、一般的な人種
- Ω・・・繁殖能力に非常に長けた人種。社会的地位が低い。男性でも妊娠可能で、立ち回り的に「受け」になることがほとんど
大手製薬会社・四宮製薬の三男として育ってきた四宮理央は、Ωだった。
しかし家系的にΩであることを許されなかった理央は、今もなおαとして偽っている。
理央が実はΩであることは、家族のみしか知らないのだが、小さい頃から自社(四宮製薬)の抑制剤を服用していたので、今のところヒートはまだきていなかった。
父はΩである理央を差別なんてしないしとても大切に思っている。
しかし上の兄弟たちは、Ωである理央のことをとても蔑んでいた。
ある日、四宮家長男の四宮製薬社長就任パーティーが催された。
社会的地位の高い来賓ばかりが集められているので、必然的に出席者はαが多くしめる。
もちろん三男である理央も就任式に参加したのだが、とある男と目が合った瞬間に体が熱くなった。
男は朝比奈医大で医師をしている百瀬樹という男だった。
抑制剤の副作用かと理央がフラフラしていると、異変に気づいた百瀬が理央に近づいてきた。
オメガ医療の産科医師として名高い百瀬なので、理央に「発情期」がきていることをすぐに悟った。
「αばかりの場所では危険すぎるから、緊急用の抑制剤を打った方が良い」と百瀬から忠告を受けるも、百瀬の腕を振り切り会場を後にした理央。
初めてのヒートに翻弄される理央は、人目につかない一室で自慰にふけるのだった。
そこに、Ωの匂いにつられて見知らぬαがやってきた。
「俺の種やろうか?」と、理央はαに襲いかかられる!!!
心とは裏腹にヒートで力が入らない理央。
このまま見知らぬ男に犯されてしまうのか!?
・・・という寸前のところで、百瀬が助けに入った。
理央はなんとか男に襲われずに済んだのだが、再び百瀬に会うと、さらに体の疼きが加速する!!!
「このαが欲しい!」
と、理央の本能が訴えかけている。
ホテルの一室に連れてこられた理央は、百瀬から緊急抑制剤を打ってもらおうとするのだが、本能に逆らえない。
「このαが欲しい!」
百瀬もまた、抑制剤を打っても理央の発情に反応してしまう!!!
2人の関係は果たして!?
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オメガはベッドで嘘をつく 1巻を読んだ感想
主人公・理央はとても不憫すぎる子です。
今は四宮製薬の三男という肩書きがあるものの、家庭の事情から不憫な幼少期を送っています。
Ωというだけで兄弟や周囲から蔑まれ、本当はΩなのに、会社と父親のためにαと偽って生きていく姿が健気で不憫でたまりませんでした(涙)。
「理央には心から幸せになって欲しい」と思わざるを得ない、バックグラウンドを理央は抱えています。
本作に限らず、オメガバース作品はその性質上α・β・Ωという階級に分けられるので、必然的に差別的な表現が出てきます。
特に本作は、「Ωへの差別」が色濃く描かれていて、フィクションの世界とはいえ読んでいて胸くそ悪くなってくる場面もありました。
しかも理央は、百瀬という運命の相手が出会ったのかと思いきや、なかなか一筋縄では結ばれません。
今まで散々辛い思いをしてきた理央だから早く幸せになって欲しいのですが、百瀬にも過去にトラウマがあるようで理央の気持ちを簡単には受け入れようとしません。
あくまでも「医師」と「患者」という、割り切った関係を貫き通すのです。
百瀬のαの匂いにやられて、度々理央がヒートを起こすのですが、その度に理央は理性がぶっ飛んで百瀬を誘います。
しかし、見ていて可哀想になるくらいに百瀬は理央の誘いには乗りません・・・。
(なんやかんやで最終的に乗るシーンもありますがw)
百瀬は医者という肩書きがあるし、過去のトラウマから易々とΩを抱けないことは分かるんですが・・・それでも理央がちょっと可哀想に思えてきました(苦笑)。
早く理央と百瀬がくっついて、幸せになって欲しいです!
本作は1巻では完結せず、2巻へと続きます。
サルマーン王国の末っ子である、中東系の褐色美形・ジアという男も登場します。
ジアにはすでに番いがいるのですが、一夫多妻制であるお国柄なのか、理央のことを気に入ります。
理央とジア、そして百瀬との関係もとても気になるところですね。
右を向いても左を向いても、理央以外の登場人物はすべてα。
差別を受けながらも健気にたくましく生きていくΩである理央の姿は必見です!
オメガバース作品が好きな人、切なすぎるBLに胸キュンしたい人、そして濃厚なエロをたっぷりと堪能したい人には間違いなく刺さる作品です。
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