BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
吾妻香夜「親愛なるジーンへ」2巻のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- ストーリー・心理描写を重視した超大作を読みたい人
- ノスタルジックな世界観のお話を読みたい人
- 外国人BLに萌えたい人
- 神BLと名高いシリーズ作が気になる人

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親愛なるジーンへ『カップリング』
弁護士
×
元アーミッシュ
メガネ
オジサン
男前
ほだされ
ゲイ
天然
健気
ワンコ
親愛なるジーンへ『BLジャンル』
年の差
切ない
感動
ほのぼの
外国人
恋人同士
同居
名作
親愛なるジーンへ 2巻【あらすじネタバレ】まとめ
前巻の感想は以下の記事から

トレヴァーがジーンと出会い、一緒に暮らすようになって2度目の夏がやってきた。
2人は恋人同士。
トレヴァーは相変わらず弁護士の仕事が忙しいし、ジーンは大学生…そしてモデルとしても名が売れ始めている。
ジーンは自分の将来について悩んでいた。
元アーミッシュで故郷と決別してしまったジーンは、故郷に戻ることはできない。
それでも故郷に想いを馳せるジーンは、カナダにある大学でアーミッシュについて研究している教授の元で学べるチャンスを活かしたいと思うようになった。
モデルの仕事よりもジーンには惹かれるものがあり、カナダの大学に編入するかどうか迷っていた。
思いをトレヴァーに相談する。
トレヴァーもジーンの夢を応援しているようで、快くカナダ行きを後押ししてくれた。
ジーンがカナダに行くまであと1年。
残された期間、いろんな思い出を作ろうと2人は話が盛り上がった。
時間は止まらない。
刻一刻とジーンがカナダに行く日にちが近づいてくる。
大人の態度をして平気なふりをしていたトレヴァーだが、ある時、感極まってジーンの前で泣いてしまう。
そんなトレヴァーを見たジーンは、カナダへは行かないと決意するのだが・・・
ジーンのことを想ったトレヴァーは、変わらずカナダ行きを後押しした。
「君にはもっと世界を見てほしい」
ジーンがカナダに行く前日、2人は愛を確かめ合った。
我が人生最大の恋心…トレヴァーは凛とした表情で空港でジーンを見送るのだった。
それから何年もの歳月が経った現在も、ジーンとトレヴァーは再会しないままで・・・

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親愛なるジーンへ 2巻を読んだ感想
神BLと名高い大ヒット作『ラムスプリンガの情景』のスピンオフ作品です!
70年代〜90年代のアメリカを表現した物語の世界観に圧巻!
ノスタルジックというか、哀愁漂う雰囲気に仕上がっており、ページをめくるたびに物語の引力にぐんぐんと引き込まれていく自分がいました。
本作は、トレヴァーの手記を甥っ子のジーンが盗み読み(笑)するところからお話が展開していき、若かりし頃のトレヴァーの大恋愛がその手記に書かれています。
“手記”とか小洒落た演出が素敵すぎて、70s〜90sのアメリカとマッチしていて、物語にさらに深みが増していましたね><!
1巻では、出会い→恋人同士になったトレヴァーとジーンの様子が描かれていましたが、2巻では2人のその後の結末を見届けることができます。
2人での生活も2年目に差し掛かった頃、ジーンは将来について悩むようになります。
大学と並行してモデルの仕事もやっているのですが、モデルよりも興味のあることが出来てそちらの道に進む決意をします。
そのためにはトレヴァーと離れて暮らさなければなりません。
お互いにお互いが必要で大恋愛の渦中なので、離れる…という選択は一大決心でしょう。
トレヴァーも最初は快くジーンの夢を応援していたのですが、内心は寂しいのか本心がポロリしてしまいジーンの前で泣いてしまいます。
そんなトレヴァーを見たジーンはカナダ行きをやめることにしたのですが、トレヴァーの計らいにより最終的にはカナダへ行き…お互い違う人生を歩んでいきます。
別れのシーンはものすごく切なかったです。
2人とも表情穏やかで吹っ切れた雰囲気を纏っていたのですが、読み手としてはそれが悔しくて!!!
遠距離恋愛でうまくやっていけないの?と私は思ったのですが、多分2人の覚悟はそんな中途半端なものではなかったのでしょう。
ジーンの夢を実現するには自分の存在が足枷になってしまう可能性もある…だからトレヴァーは潔く別れを選択した。
そんなトレヴァーの優しさを汲み取ったジーンも、軽はずみに「またいつでも会えるし…」なんて期待させるようなことは言えないはずです。
トレヴァーもジーンも見えないところで涙したのかもしれませんが、未練がましくない爽やかさを感じるほどの穏やかな別れのシーンはとても印象的でした。
お互いがお互いを想うからこその、愛に溢れた最高に切なくて幸せなシーンでした。
トレヴァーとジーンは別れたまま?と心配でしたが、クライマックスにはトレヴァーとジーンが15年ぶりの再会を迎えます。
手記を盗み読みしたw甥っ子ジーンの粋な計らいにより、感動の再会を果たすのです。
ジーンに至っては手記の中でしか登場しなかったので、現在の風貌や何をしているのかは謎のままだったのですが、少年らしさは抜け落ち着いた大人の男性になっていました。
それから2人は15年ぶりに同居をスタートします❤️
もう怒涛の感動の展開に涙が止まりませんでした。
もちろん私は読みながら大号泣してます(苦笑)。
まるで映画のように美しく心焦がれる超大作!
神BLとの評判も高く、読後の充足感も抜群な重厚感ある作品です。
ストーリーと心理描写を重視した作品をお探しの方は、絶対外さない作品なので未読のからは是非本編を堪能してくださいね❤️
- ストーリー・心理描写を重視した超大作を読みたい人
- ノスタルジックな世界観のお話を読みたい人
- 外国人BLに萌えたい人
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