神様
神話みたいな尊さ
BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました!
琥狗ハヤテ「与一とツグモ」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
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- 感動ものBLで泣きたい人
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与一とツグモ『カップリング』
二千年の時を生きてきた産土神
×
新人の産土神
男前
スパダリ
健気
天然
ワンコ
与一とツグモ『BLジャンル』
体格差
あまあま
切ない
シリアス
泣ける・感動
与一とツグモ【あらすじネタバレ】まとめ
目を覚ました時、目の前には与一と名乗る狸が居た。
与一は「お前はこれから山の自然を守る番人として半永久的に生きる。俺と同じだ。お前も産土神になったんだ」と言う。
生きていた時のことを覚えているかと問われて、主人公は思い出す。
真っ白な狐として生まれたこと。
母狐は、「真っ白で目立つから、狩りは出来ないし襲われてしまうかもしれない。ここで待っていなさい」と言って、どこかへ行ってしまった。
暑くても雨が降っても、近くに大きな獣が来ても、じっと待っていた。
お腹がすいて、やがて衰弱していったけど、それでも、もうすぐお母さんが帰ってくると信じて待ち続けた。
すごく眠くなって、起きたときにお母さんが居たらいいなと思いながら、寝てしまった。
お母さんは帰ってこなかった。
そして、今に至る。
真っ白だったから、お母さんに置いて行かれてしまったんだと気づいて、涙が溢れてきた。
けれど与一は「お前の白い毛は美しい」と言う。
それが嬉しくて、大泣きしてまた眠りに落ちてしまった。
次に目が覚めた時、主人公はツグモという名を与一から与えられた。
この日から、ツグモは産土神としての生き方、力の蓄え方、自分の姿を鳥に変える方法など、やるべきことを少しずつ学んでいく。
産土神の力の源である神通力は、それぞれ異なる場所に蓄えられていくことも教えてもらった。
神通力が溜まっている場所は、甘くてとても良い匂いがする。
ツグモの神通力は尻尾に、与一の神通力はふぐり(睾丸)にあることをお互いに察知。
ツグモは触り合いっこしたかったけど、与一から駄目だと言われて少し寂しく感じた。
日が経つにつれて、与一は難しいこともツグモに教えるようになる。
命は永遠ではなく、死ねば土に還ること、そして次世への糧となること。
産土神は命を奪うこととも出来れば、生を与えることも出来ること。
だけど、巡り続ける理(ことわり)に手を加えることは滅多にしないこと。
産土神とは、理から外れてしまった存在なのだと言う。
そう説明する与一の顔が、ツグモにはとても寂しげなものに見えた。
悲しそうに見えて、ツグモは与一に抱きついた。
全身ですりすりしながら、必死に与一を慰める。
すると与一は、優しく笑ってくれた。
だけどこれは、与一の中にある深い悲しみと孤独の一端でしかなかった。
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与一とツグモを読んだ感想
二足歩行ではあるけれど、ビジュアルは完全に狸と狐です。
リアリティのある絵柄で格好いいんだけど、時折現れるデフォルメされた姿はめちゃくちゃ可愛い!
完全に獣の姿なのに表情も豊かで、ストーリーがとにかくすごい作品でした!
与一は、二千年の時を一人で生きてきました。
その間にいろんな命が芽吹いては死んでいきました。
与一を置き去りにして、周囲にある命は巡っていきます。
動物たちの理不尽な死に遭遇することもあれば、餌がなく衰弱していく姿を目にすることもありました。
与一は産土神なので、そこに手を加えて蘇らせることが出来ますが、ツグモに「自然の摂理の中で死を迎えたものは歪めるべきではない」と教えます。
だけどツグモには、難しくてよくわかりません。
その直後、ツグモは生きていた頃の母狐と再会するんです。
ツグモは母狐から見捨てられたわけではなかったことが発覚するんです。
ツグモはおかあさんを助けて欲しいと言いますが、与一は駄目だと言うので、二人は初めての言い合いになってしまいます。
そこから与一が産土神として過ごしてきた二千年の間に起きた出来事の一端が見えてくるんです。
ツグモは少しずつ、与一の中にある孤独や寂しさに気づいていきます。
「これからは俺がずっと一緒にいるからね」と言って、与一のことを元気づけようとするんです。
まるで親と子どものような関係で日々を過ごす二人ですが、ある日与一の寝顔を見ていたツグモは、勃起してしまいます。
ツグモは性欲を知らないまま狐としての生涯を終えてしまったので、何が起こったのか訳も分からず!?
・・・というエッチな要素もありつつ、家族愛のような、恋愛のような、とても曖昧なものが2人の間に生まれていきます。
だけどどちらにしても、とても強い絆なんです。
ネタバレになってしまうので、めちゃくちゃオブラートに言いますが、与一はツグモと出会う前から、ツグモがやって来ることを知っていたんです。
そしてゆくゆくは、ツグモと別れることを決めていたんです。
それは「ちょっと出かけるね」「またね」みたいな別れではなく、物理的な、永遠の別れなんです。
それこそが、与一の心からの願いでもあるんです。
それを聞いたツグモは、「与一とずっと一緒がいいよ」って泣くんです。
だ
けどその後、一人でゆっくりじっくり考えて、「ぼくが与一を苦しみから解放してあげられるなら、いいよ」ってボロボロと泣きながら、与一の願いを受け入れるんです。
健気受けの自己犠牲に、涙誘われること間違いなしです!
私はびっくりするぐらいぼろぼろ涙が出てきました。
読み始めた時は、まさか狸と狐のカップリングに泣かされることになるとは思いませんでした…!
与一の闇を抱えている感じと、ツグモの天真爛漫な明るさのバランスがすばらしくて、テンポ良く進んでいきます。
ツグモは元々子狐で、子どものまま死んで生土神として誕生したので、外見は大人だけど中身は子どもなんですよ。
アホ可愛い行動をちょくちょく起こすので、くすりと笑いながら楽しく読みました!
泣けるし癒やされるし可愛いしで、もう最高でした。
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2巻の感想は以下の記事から