BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
犬居葉菜「狼への嫁入り～異種婚姻譚～」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
獣人もの・ケモミミが好きな人
和風なおとぎ話のような世界観のある作品が好きな人
2人が絆を深めていくシーンが丁寧に描かれている作品を読みたい人
ストーリー重視の作品を読みたい人
レビュー評価の高い人気作を読みたい人
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狼への嫁入り～異種婚姻譚～『カップリング』
狼族名家の惣領息子 × 両親がいない兎族の少年
狼への嫁入り～異種婚姻譚～『BLジャンル』
ケモミミ
獣人攻め
寡黙攻め
俺様攻め
健気受け
やんちゃ受け
獣人受け
ファンタジー
すれ違い
切ない
あまあま
ほのぼの
体格差
狼への嫁入り～異種婚姻譚～【あらすじネタバレ】まとめ
楓は兎族の少年。
両親を知らずに成長してきたのだが、今まで兎族の村長に育ててもらった。
兎族は不作続きで、食料が満足に取れない日々が続いた。
村中で深刻な問題で、このままでは食糧難に陥り、村人たちの命も危うい！
そんな時、狼族からの使者がやってきた。
2年分の食料提供と引き換えに、兎族の若者を嫁がせて欲しいとのことだった。
村長は土下座をして、楓にその役をお願いした。
もちろん楓は拒否をしたのだが、食糧難を危惧した村人たちに押し切られる形で、楓は狼族に嫁ぐことを承諾した。
楓は悲しかった。
生贄のように、事情もよく分からない怪しい嫁ぎ先に行かせた村長たちのこと。
そして心の底で思った。
嫁ぎ先で今より何千倍も幸せになって見返してやる・・・と。
数日間馬車に揺られて、楓は狼族の元へやってきた。
到着早々楓は、「百代結（ももよむすび）」という結婚式とは別の儀式に参加することになった。
百代結の儀式で、初めて夫となる人物・玄依練に会うことになる。
練は狼族の名家・玄依の跡取り息子であるのだが・・・
楓が愛想よく挨拶をするも、練はとても無愛想に返事をした。
これから楓と一緒に暮らすことになる練なのだが、第一印象は無口でぶっきらぼうな男だった。
結婚式を1ヶ月後に控えた練と楓は、「百代結」の後、他にもすることがある。
「嫁体化（かたいか）」というものだった。
嫁体化とは、狼族と番になれるように楓の体質を変えるものだった。
嫁体化薬と催淫剤が混ざっている酒を飲まされ、嫁体化に向けてこれから1ヶ月の間、数日おきに楓の体は開発されることになるのだが？！
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狼への嫁入り～異種婚姻譚～を読んだ感想
ケモミミ・獣人もののBLが好きな人はきっとハマるはずです！
「和風ファンタジー」のような独特の世界観がある作品なので、あっという間に物語の世界に引きずり込まれて、最後まで読むのが止まりませんでした！
語りたいことはたくさんあるのですが・・・まず言うなれば、練と楓がお互いに惹かれていく過程がとても丁寧に描かれていて、素晴らしかったです！
BL漫画を読む醍醐味のひとつとして、攻めと受けが次第に惹かれ恋をしていく過程ではないでしょうか。
攻めと受けの微妙な心理の変化や、紆余曲折を経て絆を深めていくシーンは、我々読者を魅了する大切な要素のひとつでもあります。
特に本作『狼への嫁入り』は、攻めの練と受けの楓が互いに惹かれていく感情の機微が、優しくに丁寧に描いており、「圧巻」の一言でした！
顔も素性も知らない相手との突然の結婚なので、最初は練も楓もお互いのことをまったく好きではありません。
練に至っては、遠路はるばる嫁いできてくれた楓に、ぶっきらぼうな言葉を投げかけたり、冷たい態度を取ったりします（苦笑）。
結婚に向けての儀式である「百代結」「嫁体化」作業もとても事務的で・・・
まさに「感情がない」と言った感じです。
そんな練に、心の中ではムカつく楓ですが、仲良くなろうと練に歩み寄ったりもします。
本人たちの意思ではなく、親の取り決めで決まった事務的な上辺だけの夫婦関係からスタートする練と楓の関係ですが、色々なエピソードを交えつつ一片の違和感もなく、自然にお互いに惹かれていくようになります。
お世辞抜きで、ここまで綺麗で丁寧な心理描写が描かれている作品は久々に読んだかもしれません！
ファンタジーという設定がそうさせているかもしれませんが、なんだかおとぎ話の世界に引きずり込まれたかのように、ひとつの作品としてとても読み応えがありました。
作者さんの絵柄からか、全体的にほのぼのとした印象を抱く作品ですが、意外にもドキドキハラハラする展開も満載です。
特に、練が先祖返り（狼化）してしまうシーンは、物語最大の見せ場です。
一度先祖返りをしてしまったら、元の人間の姿には戻ることは難しいと言われている中、楓は健気で献身的に練に尽くします。
胸を締め付けられる切ないシーンでもあるのですが、このシーンがあったからこそ練と楓の絆が揺るがない確固たるものになったとも言えるので、物語中で一番印象に残ったシーンでもありました。
統一された世界観を崩さずにストーリーがしっかり練られており、キャラクター同士の心理描写も抜群に良くて、まさに「神作」にふさわしい作品だと思いました。
各レビューサイトで、評価が高い作品という事実にも頷けました！
獣人もの・ケモミミが好きな人
和風なおとぎ話のような世界観のある作品が好きな人
2人が絆を深めていくシーンが丁寧に描かれている作品を読みたい人
ストーリー重視の作品を読みたい人
レビュー評価の高い人気作を読みたい人
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