BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
灰田ナナコ「来世の君にくちづけを」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
- 生まれ変わり(転生)ストーリーが好きな人
- 時を超えた愛に感動したい人
- 健気な受けがタイプな人
- 一途で男前な攻めに萌えたい人
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来世の君にくちづけを『カップリング』
大学生(前世は王子)
×
大学生(前世は平民)
大学生
男前
一途
黒髪
大学生
健気
純情
かわいい
来世の君にくちづけを『BLジャンル』
転生
切ない
あまあま
身分差
再会
感動
攻め目線
ファンタジー
来世の君にくちづけを【あらすじネタバレ】まとめ
大学生の高峰広人には前世の記憶があった。
幼少期に原因不明の高熱で寝込んだ時に前世の記憶を取り戻して以来、前世で失った恋人の生まれ変わりを信じて探し続けている。
広人の前世は、王位継承順位1位の「ルーク王子」だった。
そんなルーク王子の最愛の相手が平民の「ミカ」という青年。
2人はとても愛しあっていたが、ある事件がきっかけで無情にも仲を切り裂かれてしまう。
だから現世に生まれ変わった広人は、今でもミカの生まれ変わりを探していた。
ミカを探して14年の月日が経ったが、いまだに手がかりはなかった。
そんなある日、広人は普段は行かない大学の校舎へと赴いた。
少し散策をしていると、懐かしい匂いが香る。
するとそこには、ミカの姿があった！！
堪らなくなった広人は、すぐにミカを抱きしめたのだが、ミカは困惑しているようだ。
ミカの前世の記憶はなく、今は同じ大学に通う夏目洸という男に転生していた。
それから広人は、関係を深めるために頻繁に洸に会いにいった。
たとえ洸の記憶が戻らなくても、現世でもう一度洸のことを振り向かせると心に誓った。
一方の洸も、広人と一緒にいるとすごく落ち着いた。
広人の言葉や仕草が自分の中に溶け込んでいくみたいで、とても心地よかった。
自然と惹かれあっていく広人と洸。
その一方で、洸もミカの記憶を取り戻し始める。
しかしミカの記憶が戻ることで、洸は残酷な最期を知ることになるのだが！？
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来世の君にくちづけをを読んだ感想
時代を超えた悲恋→ハッピーエンドで、読後感は幸せを何十倍にも感じる作品でした。
広人の前世・ルークと、洸の前世・ミカは恋人同士です。
王子と平民という身分差カップルでありながら、時代的背景(中世のヨーロッパかな？)もあってその恋は実りません。
実らないどころか、最悪な結末を迎えます。
ルークのことをよく思っていない輩が、ルークとミカの関係を知り、ミカのことを「スパイ」だという容疑をかけます。
容疑は晴れず、ルークの抵抗も虚しくミカはそのまま処刑されちゃうんです＞＜！涙。
かなり胸糞悪いですよね〜！悲恋すぎます＞＜。
最愛の人を守れなかったルーク(広人)は自責の念が強く、それでもミカ(洸)のことを愛していて、現世に転生します。
運命に手繰り寄せられたかのように、ミカも現世に転生しており、2人はもう一度出会います。
「運命」という言葉がまさにぴったりかのように、広人と洸はすぐに両想いになり、交際がスタート。
BLって、物語を読む上で「相手を好きになった理由」とか「心が動いた瞬間」とか心理描写を重視している作品が多いじゃないですか。
でも本作は、理由とか理屈とかそんな野暮なことは聞かないで！といわんばかりに、ごく自然と2人が惹かれていく様子がドラマチックに描かれています。
夜道で、2人が手を絡ませあいながらキス・・・❤️
その流れで初夜を迎え、広人は洸に「好きだ」と告白をするのですが、もうすべての流れが愛に満ち満ちて美しすぎて、胸がギュンってしちゃいました❤️
(広人がちょっと強引にリードして、はにかむ洸がめちゃくちゃ可愛くて萌えまくりました＞＜！)
そんな感じで恋人同士になった広人と洸ですが、広人と接することで洸の前世の記憶がだんだんと戻ってきます。
広人(ルーク)と出会い愛し合っていた前世もですが、自分の最期も洸は知ることになります。
平たくいってしまえば「ミカはルークのせいで殺された」とも取れるので、広人は洸に嫌われてしまうのではないかと不安になります。
この辺は確かに賛否分かれそうですよね。
ルークが「最愛の人を見殺しにした」という風にも取れてしまい、BLファンタジーとしてはなかなかダークな設定かなと思います。
ルークの取った行動が正しかったのか分かりませんが、時代が違えば価値観が違うのも当たり前。
王となり国や民を守っていかなければならい立場にある訳ですから、ルークの選択が100%間違っていたと言えません。
さらに、ミカの想いがめちゃくちゃ尊くて泣けました＞＜！
最期も決してルークを悪者になんてせずに、ルークのことを思いながら散っていったのです！
健気すぎて最高！
いや健気という言葉では足りないくらいに、愛する人のためを思うミカの最期は素晴らしいものでした。
そんな感じで、悲恋を乗り越えてきた広人と洸なので、現世でのハッピーエンドは多幸感が他作品を凌ぐくらいにヤバかったです。
前世ではミカ(洸)を守れなかった広人の、ラストの告白シーンも何度見ても泣けます。
まるで現代版おとぎ話のように美しい物語が紡がれているので、泣けるBLをお探しの方はぜひ読んでみてくださいね！
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