BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
見多ほむろ「たかが復縁」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
切なめの拗らせ愛にときめきたい人
両片思いの焦れったい恋模様が好きな人
一途な恋模様にきゅんきゅんしたい人
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たかが復縁『カップリング』
百貨店店長 × 販売員
刑事 × レイプ被害者
たかが復縁『BLジャンル』
オヤジ受け
健気受け
メガネ受け
オヤジ攻め
メガネ攻め
再会
元恋人同士
両片思い
シリアス
切ない
すれ違い
たかが復縁【あらすじネタバレ】まとめ
主人公・竹原一貴は40代に突入し、平凡な日々を穏やかに過ごしていた。
多少の嫌なことはすぐ忘れるし、少し嬉しいことがあっても心が大騒ぎすることもない。
唯一の引っかかりは、20年近く前に付き合っていた恋人との別れ。
今でも時折夢に見るその人は、今日も現れた。
人生をやり直せるわけでもないのに、竹原はずっと引きずり続けている。
夢見のおかげで物思いに耽っていると、いつもの満員電車に好みの男を発見。
ささやかな喜びを感じながら出勤し、靴を新調することにした。
竹原の店が入っている売り場の別店舗にお邪魔し、本店から出向してきたばかりのやり手販売員・雨宮崇を紹介された。
それは電車で見かけた好みの男と同一人物で、竹原の喜びは一層大きくなる。
ところが「竹原、久しぶり。親の都合で名字が変わって、旧姓は天野だよ」と笑みを向けられて、竹原の時間は止まった。
天野とは高校の同級生で同じ部活で、付き合っていた相手だった。
20年近く、ずっと忘れられずに夢にまで現れ続けている相手だ。
雰囲気が随分と変わっていた。
竹原が知っている天野は、あんな風に笑えるやつじゃなかった。
高校の頃の天野は、綺麗な顔に、澄んだ声。
いつも一人でいて、ホモだと噂されているやつだった。
猫好きという共通点があって話をするようになり、お互いの家を行き来するようになった。
天野が自分だけに、普段は見せない顔を見せるようになったのが嬉しくて。
天野が欲しいと思っているであろう言葉を与え続けて、付き合い始めた。
竹原も天野のことは好きだったが、そこには大きな温度差があった。
竹原はそのことに気づかなかった。
浅はかな考えで、天野のことを傷つけてしまったのだ。
きっと天野は、竹原の顔も見たくないと思っていることだろう。
天野と29年ぶりの再会を果たして以降、竹原は休憩時間をずらすようにした。
昼食は外に買いに出た。
ところが、行く先々で天野と顔を合わせてしまう。
そして終業後の飲み会でも、ばったりと鉢合わせ。
店舗間交流ということで、合同で飲むことに。
そして気づいた時には、タクシーの中で天野と隣り合わせだった。
酒には弱くないはずだったが、年を取ったせいかもしれない。
身体のあちこちが痛い、あの頃はよかった…なんてところまで話に及ぶと、天野は運転手に停車してくれと言う。
天野は「俺は昔話する気はない。あの頃は、真っ黒なものにしか見えない。最悪な過去だ」と、タクシーから下車。
昔の竹原なら、ここで諦めていたかもしれない。
けれど今の自分なら、天野のことを受け入れることが出来る、竹原はそう思った。
20年の時を経て、止まっていた恋が動き出す！
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たかが復縁を読んだ感想
同時収録は、レイプされた主人公が、セックスの快感にハマってしまうお話です。
主人公が加害者のことを庇ったため逮捕されず、その後レイプ犯はストーカーへと変貌。
刑事はストーカーを捕まえようと奔走する中で、主人公に誘われるがままセックスしてしまいます。
主人公は可愛くもかっこよくもない、普通の男の子です。
なのに、胸の中では「犯されたい」「ガン突きされたい」という願望が渦巻いているアンバランスさに萌えます！
そして表題作は、40歳オーバーの同級生2人が織りなす感動の再会ラブストーリーです！！
大事な部分は伏せますが、ふわっと説明すると、20年前の別れは若気の至りによるものなんです ！！
高校生の頃の竹原は、天野に対して確かな好意がありました。
だけど天野からの愛は大きくて、少し重たくて、そんな中で『とある事件』が起ります。
その後疎遠になり、そのまま20年近くの時が流れてしまいました。
きっとその間に恋愛することもあったはずですが、大きく感情を揺さぶられることもなく、そこそこ幸せに平凡に過ごしてきたのでしょう。
でも竹原は、天野とのことをずっと後悔して生きてきました。
高校生のころの竹原は天野から好かれすぎて、その気持ちに応える自信がなくて別れたのね～と思って読み進めていきました。
確かにその側面もあるんですが、それだけじゃないんです！！
竹原が知らなかっただけなんです！！
天野視点に切り替わったとき、感動します。
天野は高校のころからツンツンしていて、クールな人物でした。
でも、若い竹原が怖じ気づいてしまうほどの愛を内に抱えています。
そして、『とある事件』が起こった時、天野は平静を装いながらもかなり動揺したようです。
竹原のことが好きだから、竹原のことを傷つけたくない一心で、頑張ったんです。
自分が頑張れば、竹原のことを守れると思っていたんです。
なのに、その出来事をきっかけに結局、竹原とは疎遠になってしまった。
とても辛かっただろうし、寂しい20年だったことと思います。
おじさんになった二人のぎこちない距離感の中で、絶妙なタイミングで回想シーンが挟まれています。
少しずつ過去の出来事が紐解かれていく形で展開していくので、全容が明らかになるのは最後の最後です。
特に最後、天野が頭までシーツを被って「見られるなら、若くてきれいなときが良かった…」と言うシーンはもう、もうっ！！！！！
説明不要のかわいいおっさんです。
おじさん好きな方も嫌いな方も、きっと萌えると思います。
新たな扉が開かれることと思います！
ぜひ手にとって読んでみてください！
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