BL沼にハマり、今まで累計5,000冊のBLを読みました！
ミギノヤギ「薫-くゆる-」のネタバレ込みの感想をご紹介します。
過去のトラウマを克服する受けと、それを支える男前な攻めな展開が好きな人
雰囲気のある世界観を醸し出すBLを読みたい人
感動・泣けるBLを読みたい人
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薫-くゆる-『カップリング』
ノンケ調香師 × 植物園の職員
そういう描写が苦手な方は、閲覧ご注意ください！
薫-くゆる-『BLジャンル』
職業もの
美人受け
男前攻め
オヤジ攻め
年の差
シリアス
過去にトラウマあり
体だけの関係
感動・泣ける
薫-くゆる-【あらすじネタバレ】まとめ
昔付き合っていた男に輪姦された事がきっかけで、男の匂いがダメになってしまった植物園で働くゲイの白椛七々瀬。
お香を取り扱うお店の店長をしている調香師の香焼桂。
七々瀬戸と香焼が織りなすラブストーリー。
男の匂いがダメな七々瀬は、セックス中でさえもマスクを外せない。
だから、セフレにも飽きられていた。
同僚と飲んだ帰りに、偶然元彼によく似た匂いを纏う男に出逢う。
そして、そのままその男とホテルへ行き身体を重ねる。
男は七々瀬がマスクを外さないのが気になり、ついマスクを取ってしまう。
すると、七々瀬は反射的に男を殴り、吐いてしまい『ごめん』と言ってホテルを出て行った。
数日後、七々瀬は帰宅途中にお香のお店を見つけて入店する。
そこで話しかけてきた店員がなんと、最中に七々瀬のマスクを外した男、香焼だった。
香焼はお店のオーナーだという。
ホテルで殴られたことを理由に、閉店後に香焼は七々瀬とカフェに行く。
そこで香焼は「もう一度顔を見せてくれ」とお願いをし、七々瀬は不思議がるも息を止めてマスクを外す。
香焼は七々瀬に何故そうなったのかを聞くと七々瀬は「俺ね、輪姦されたことがあるの」とトラウマの原因の話をする。
その話を聞いた香焼は「落ち着ける相手が見つかるまで俺が相手をする」と楽しそうに提案し、七々瀬は投げやりな形で了承する。
そのまま2人はホテルへ行き、身体を重ねる。
その最中、香焼はマスクを外すと同時に自分のマフラーで七々瀬の口元を覆い、挿入する。
匂いで敏感になる七々瀬に香焼は優しく「大丈夫、怖くないから」と囁く。
自分のトラウマを克服できるかもしれない相手に出会えた七々瀬。
その後のデートで、マスクを外しリラックスした状態で香焼とキスをできたのだが、思いがけない人物と再会してしまう！
それは、七々瀬のトラウマの原因を作った元彼・水斗だった。
香焼との出会いで、やっと辛いトラウマから脱することができるかと思った矢先の出来事！
果たして、七々瀬はトラウマ克服なるか？
そして、順調に愛を育む香焼との関係はいかに！？
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薫-くゆる-を読んだ感想
七々瀬と香焼のセックスシーンは、とても濃厚で最初から愛を感じました。
香焼は、他人に対して興味を持たない性格なのに、七々瀬には出逢った時から興味を持っていたようでした。
（←セックス中もマスクをしている七々瀬のことが気になったからかな？）
香焼は七々瀬のトラウマを克服するためにたくさん協力してくれて、七々瀬のことをとても大切にします。
私の一番お気に入りのシーンは、2回目にホテルに行った時に、香焼がマスクを外して自分のマフラーを七々瀬の口に当てながら、最後に「大丈夫、怖くないから」と優しく七々瀬に囁いて、手を握るシーンです。
2人がデートで海に行ったシーンでは、七々瀬が海で転んでびしょ濡れになったのを心配した香焼は、自分の服なんてお構いなしに海へ走ります。
その優しく温かい香焼の姿に七々瀬はつい自分から、キスをしてしまう。
この時の言葉だけでは表現できない心情の変化を絶妙な絵で表現されているのが、とても綺麗でした。
そして、車内で香焼に「付き合う？」と告白されたのが嬉しくて恥ずかしいと思う七々瀬がとっても可愛い！
その後色々な展開がありつつ、「七々瀬は好きだと実感するたびに、その人が居なくなることを考えて怖くなってしまうから、今まで特定の人を作ってこなかった。」というシーンが出てきます。
それに対して香焼は、「大丈夫。七々瀬が望むならいつまでも傍に居る」と言われた七々瀬は大号泣。
ここのシーンは、何度読んでいても泣けるし、胸が痛くなります！！！
七々瀬がずっと怖かったもの、失いたくないものを、香焼の優しさが全部包み込んでくれる。
やっと、七々瀬が次へと進むことが出来るようになって、最後は香焼の家に入り浸っている七々瀬が描かれていますが、とても幸せを感じました。
途中で七々瀬のトラウマを作った原因の元彼も登場しますが、なぜ元彼がそんな事をしたのかも分かるシーンがあって、なんとも言えない気持ちになりました。
作者・ミギノヤギ先生は、この本がデビューコミックスになります！
デビュー作にも関わらず、ストーリーもしっかりしていて、読んでいて引き込まれる描写がとても素敵でした。
未読の方は、ぜひその世界観に浸かってみてください！
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